ゴールデンボンバー鬼龍院翔、1人よがりまくった満員「ひとり武道館」

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ゴールデンボンバーの鬼龍院翔(Vo-karu)が12月15日に東京・日本武道館にて単独ライブ「鬼龍院翔 単独公演 ひとりよがり5 “ひとり武道館”」を開催した。

「鬼龍院翔 単独公演 ひとりよがり5 “ひとり武道館”」の様子。(撮影:菅沼剛弘)

「鬼龍院翔 単独公演 ひとりよがり5 “ひとり武道館”」の様子。(撮影:菅沼剛弘)

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鬼龍院翔(撮影:菅沼剛弘)

鬼龍院翔(撮影:菅沼剛弘)[拡大]

鬼龍院がたった1人でライブをする「ひとりよがり」シリーズ。今年は武道館を舞台に実施され、全国の映画館でライブビューイングも行われた。

鬼龍院による影アナを経てライブは開幕。厳かな拍手に迎えられた彼は、「それでは、とっても広い武道館……1人……よがってみたいと思います」と口にすると、ミラーボールの下で「さよなら冬美」を切々と歌う。さらに「もうバンドマンに恋なんてしない」「腐男子」「もう会えなくなるなんて」を続けて歌い上げ、観客はスクリーンに映し出される歌詞を見ながら、鬼龍院の歌声に聴き入った。そして4曲連続で披露したあと鬼龍院は、「はーい、どうも。鬼龍院翔、1人です」と陽気に挨拶し、「注意事項をお話ししますと、ほかのメンバー出てきません! ほかメンバーのファンは諦めて寝ろ(笑)」「バラードしかやりません! 暗い曲しかやりません!」と力強く宣言する。そして「このライブは1人でどれだけ自分の世界に浸れるか。僕と一緒に1人ぼっちの気持ちになって聴いていただけたらと思います」と述べ、メランコリックな「夜汽車」をはじめ、失恋を歌った「君がいない間に」、苦しい片思いの心情をつづった「片想いでいい」などネガティブなナンバーを情感たっぷりに熱唱。武道館を切なく物憂い空気で満たしていく。

鬼龍院は場内の重く静かな空気を受けて、「暗いですねー! いやー暗い! 日本武道館でやるもんじゃないですねー」と自虐交じりに言い放つ。また彼が「元気かー?」と観客に呼びかけるもまばらな拍手が起きるのみで、鬼龍院本人も「いいねえ。戸惑ってるねえ」と開き直りながら笑った。そんな空気に拍車をかけるように、彼はタイトルからネガティブ節全開の「悲愴」という事務所に所属する前に作った楽曲を歌唱。歌い終えたあとに彼は「どうにもならない気持ちを歌にして録音して、自分で聴いて心のもやもやが晴れるかというとそうではないんです。誰かに聴いてもらって共鳴することで成仏できるんですね。やっとこれで成仏できたんじゃないかな」としみじみと口にしていた。

「鬼龍院翔 単独公演 ひとりよがり5 “ひとり武道館”」の様子。(撮影:菅沼剛弘)

「鬼龍院翔 単独公演 ひとりよがり5 “ひとり武道館”」の様子。(撮影:菅沼剛弘)[拡大]

「ちょっと趣向を変えて……」という言葉から始まったブロックで鬼龍院は、スクリーンに映し出された手描きのグランドピアノを弾く振りをしながら歌うピアノメドレーを展開。「さよなら、さよなら、さよなら」「あの素晴しい朝をもう一度」「ごめんね、愛してる」の3曲を連続で届けた。ここまでは場内に緊張感が漂っていたが、物販紹介で鬼龍院がライブグッズの価格を大幅に間違えるという失態で空気は一変。彼が土下座をしながら観客に詫びると大爆笑が起きた。鬼龍院は「やっと緊張がほどけてきた!」と叫ぶと、「らふぃおら」をニコニコ動画で配信した映像を交えながら、スクリーンに自身のスマホのフォトアルバムを投影しながら「あしたのショー」を歌い上げる。そしてスポットライトの下で「春が来る前に」をしっとりと披露し、深々と一礼をしてステージをあとにした。

アリーナ席を歩く鬼龍院翔。(撮影:菅沼剛弘)

アリーナ席を歩く鬼龍院翔。(撮影:菅沼剛弘)[拡大]

その後、アンコールに応えて意気揚々と登場した鬼龍院は、「Dance My Generation」のミュージックビデオで着用していた肩パッド入りの紫のジャケットを羽織り「Oh My Love!」を歌い始める。彼は「ノッてきたよ、今更(笑)」と言い、ミラーボールが回る中でディスコチューンを熱唱。なおスクリーンには3Dの仕掛けを施した鬼龍院のダンス映像が映し出され、オーディエンスはプレゼントされたプラスチック製ポストカードのアナグリフ用赤青メガネを使って立体感のある演出を楽しんだ。さらに鬼龍院は「HEN」を歌いながらアリーナエリアに降りたかと思えば、スタンド席1階と同じ高さのトロッコに乗って会場を1周し、さらにステージに作った足場を登りスタンド席の2階へと足を伸ばす。その旺盛なファンサービスに観客は大喜びしていた。

「鬼龍院翔 単独公演 ひとりよがり5 “ひとり武道館”」の様子。(撮影:菅沼剛弘)

「鬼龍院翔 単独公演 ひとりよがり5 “ひとり武道館”」の様子。(撮影:菅沼剛弘)[拡大]

鳴り止まない拍手に呼ばれてステージに戻ってきた鬼龍院は、「もう1曲だけ最後に聴いてください」と「泣かないで」を言葉を噛み締めながら熱唱した。曲のクライマックスとともに彼がジャンプをするとスクリーンには、クラッカーが弾ける映像が2度登場。そして3度目のジャンプから着地した瞬間に本物のリボンキャノンが客席に向かって放たれ、大歓声が武道館中に響いた。2時間半のライブを1人でやり遂げた鬼龍院は安堵した表情を浮かべ、「1人よがれてとっても楽しかったです。僕はやっぱり歌ってるときがいいね。こっちも好きだけど、ゴールデンボンバーにやっぱり頼りたいや!」と笑顔で口にし観客に別れを告げた。

鬼龍院翔「鬼龍院翔 単独公演 ひとりよがり5 “ひとり武道館”」
2015年12月15日 日本武道館 セットリスト

01. さよなら冬美
02. もうバンドマンに恋なんてしない
03. 腐男子
04. もう会えなくなるなんて
05. 夜汽車
06. Reue
07. 君がいない間に
08. 片想いでいい
09. 悲愴
10. 「a」
11. ピアノメドレー
・さよなら、さよなら、さよなら
・あの素晴しい朝をもう一度
・ごめんね、愛してる
12. 忙しくてよかった
13. Love Days
14. らふぃおら
15. あしたのショー
16. 春が来る前に
<アンコール>
17. Oh My Love!
18. HEN
19. 広がる世界
<ダブルアンコール>
20. 泣かないで

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<鬼龍院翔 WEB>
ニュースサイト「ナタリー」
12/15に行われた「鬼龍院翔 単独公演 ひとりよがり5 "ひとり武道館"」のライブレポート掲載
https://t.co/3Hv0Iq5jJb

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