このツアーは彼らが9月にリリースしたミニアルバム「LET IT ROCK」を携えて行っていたもの。渋谷CLUB QUATTRO公演ではゲストに
The BONEZは4人で一斉に音を鳴らし「Ray」でライブの口火を切る。「(NAMBA69の)ツアーファイナル盛り上げにきました!」というJESSE(G, Vo)の言葉通り、彼らはアグレッシブに楽曲を連投していった。新曲2曲や、スティーヴィー・ワンダー「I Just Called To Say I Love You」とThe Kinks「All day And All Of The Night」、そして2 Live Crew「One And One」という計3曲をマッシュアップした「All day I just..」などでバンドの幅の広さを見せつけた。
NAMBA69は難波章浩(Vo, B)が登場するなり「大いに騒いで歌って帰って!」とオーディエンスに呼びかけ、「FIGHT IT OUT」からライブをスタート。続く「21st CENTURY DREAMS」ではステージ袖でライブを観ていた、同曲のミュージックビデオに出演している子役を難波が呼び込んだ。子役は難波と一緒に歌ったり拳を上げたりして会場を盛り上げ、曲の終わりにはフロアへダイブ。観客の笑顔を誘った。
MCでは難波が「LET IT ROCK」の制作にあたり“ロックとは?”ということを考えたと言い、自身で導いた答えを「社会によって自分のマインドを変えられないように吠えることがロックでした」と述べると、オーディエンスから大きな拍手が送られる。そしてバンドはそれを表現するように、パワフルにライブを進行。夏が終わる寂しさを歌った「SUMMERTIME」、初めて女性目線で歌詞を書いたという「DARLING」、高速のツービートナンバー「STRAY DOG」、難波が伸びやかに歌い上げた「THE WORLD IS YOURS」などでライブを彩った。
そして終盤、難波が2000年のHi-STANDARDの活動休止について語り始める。彼は「いきなり夢破れちゃってさ。沖縄で死んじゃおうかなって思って海を進んで行ったこともある」とショッキングな事実を明かす。しかし「でもやっぱり歩こうって思った。てこてこって歩いていったら、あのとき死ななくてよかったなと思った。だってそしたら今がないじゃんね。K5とさんちゃん(SAMBU)とバンドやれてないじゃんね」と笑顔で語り、「人生って本当面白いよ。へこたれても歩いてよ!」とファンへメッセージを贈った。そしてバンドはハイスタ活動休止直後の心情をつづったバラード「WALK」を丁寧に演奏。SAMBU(Dr)の鳴らすシンプルで力強いドラミングに乗せ、K5(G)による切ないギターのアルペジオと難波のまっすぐな歌声が感動的に響き渡った。しっとりとした雰囲気を吹き飛ばすかのようにバンドは最後に「PUNK ROCK THROUGH THE NIGHT」「ONE MORE TIME」「GOOD TIMES」とアップチューンを連投。再び観客をヒートアップさせ本編を終えた。
アンコールではバンドはJESSEとともに登場。K5が高らかにギターを奏で、JESSEが「Are you ready to Rock?」とファンを焚きつけると、4人はJESSEをフィーチャーした楽曲「LET IT ROCK」をドロップ。息のあった熱演を見せ、場内を盛り上げた。バンドは勢いそのままにダブルアンコールまで駆け抜け、熱気に満ちたツアーファイナルの幕を下ろした。
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