このツアーは彼らが8月にリリースした4曲入りCD「Think That...」を携えて9月1日より実施していたもの。12公演中11公演がソールドアウトという、バンドの勢いを感じさせる中でのライブとなった。
この日ゲストアクトとして最初に登場したのは
松本健太(Vo, B)による「WANIMA、開催しまーす!」とのお決まりのフレーズで幕を開けたWANIMAのアクト。バンドが「Think That...」の1曲目「終わりのはじまり」を投下すると、オーディエンスは待ってましたとばかりに盛大なシンガロングで応える。松本は曲間をコール&レスポンスでつなぎ、バンドは「いいから」「つづくもの」と休む間もなくアップチューンを畳みかけていく。オーディエンスもシンガロングやクラウドサーフを繰り返し、場内は異様な熱気に包まれた。
「初めまして、SMAPです」という松本の言葉から始まった最初のMCでは、松本がSMAPの「夜空ノムコウ」を歌い始めると、ここでもオーディエンスから合唱が発生。さらに同曲のAメロでは松本の無茶振りに、藤原弘樹(Dr, Cho)がさまざまなモノマネで器用に応え観客から喝采を浴びる一幕もあった。
中盤、3人は「HOME」や「HOPE」といったメロディアスな楽曲で、エモーショナルな演奏を聴かせる。西田光真(G, Cho)によるアルペジオが響きわたると、場内は感傷的な雰囲気に。そして松本がベースの弾き語りで「TRACE」のサビを歌い出し、西田の印象的なギターのフレーズからバンドは哀愁漂うサウンドを届ける。ステージの照明は青からオレンジへと移り変わり、その中で松本は目を閉じ切なく同曲を歌い上げた。
「昨日の歌」「BIG UP」で再びオーディエンスをヒートアップさせた彼らは、最後に「1106」をドロップ。藤原は立ち上がって「ありがとう」と叫びドラムを叩き始める。曲の後半には盛大なシンガロングが広がり、3人は感動的なムードの中ステージをあとにした。
アンコールで再びステージに現れたWANIMAを迎えたのは、ファンからのサプライズ。寄せ書きされたフラッグを受け取った松本はうれしそうにステージを走り回り、とびきりの笑顔を見せた。そしてサイトウ“JxJx”ジュンを呼び込むと、過去に発売したデモCDの収録曲で、ニューアルバム「Are You Coming?」にも収められている「1CHANCE」を4人でプレイ。息の合った演奏で会場をムーディーに染め上げた。さらにバンドが初期から歌っていたという「THANX」の演奏前には松本が「こんなにたくさんの人の前でこの曲が歌えるとは」と感慨深くコメントし、ファンの歌声とともに同曲を笑顔で届けた。
アンコールを終えたあともファンからの声援はやまず、みたびメンバーはステージに登場する。松本は「ダブルアンコールなんてやったことないですけど……」と顔をほころばせ、バンドは新曲「ここから」をドロップ。最後に「これからもWANIMAをよろしくお願いします!」と言い、「Think That... Tour」を締めくくった。
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WANIMA「Think That... Tour“TOUR FINAL”」
2015年10月4日 渋谷CLUB QUATTRO セットリスト
YOUR SONG IS GOOD
01. CATCH-AS-CATCH-CAN
02. Pineapple Power
03. ONIROKU
04. ブガルー超特急 ~Boogaloo Super Express~
05. SUPER SOUL MEETIN' ~超ソウルミーティン~
06. Dripping
07. The Cosmos
WANIMA
01. 終わりのはじまり
02. いいから
03. つづくもの
04. 雨あがり
05. HOME
06. HOPE
07. TRACE
08. 昨日の歌
09. BIG UP
10. 1106
<アンコール>
11. 1CHANCE
12. THANX
13. Hey Lady
<ダブルアンコール>
14. ここから
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WANIMA、歓喜のツアー千秋楽でJxJxとの“ワンチャン”にWアンコールも - 音楽ナタリー http://t.co/AjHlcSaAhT