LiSA、夏休み序盤のPITで“これ以上ない”夏の思い出作り上げる

LiSAのライブツアー「LiVE is Smile Always ～Launcher～」の追加公演が7月25日に東京・豊洲PITで開催された。

オープニングSEが鳴り響く中、サポートバンドとともに登場したLiSAはリメイク浴衣を着て登場。そのスタイルーを見た“LiSAッ子”（ファンの総称）たちが大歓声を上げると、彼女はフロア目がけて無数のメタリックなテープが噴射される中「rapid life シンドローム」と「crossing field」をパフォーマンスして、追加公演の幕を開けた。そして「追加公演ということで今日はお祭りです」「せっかくなんでおめかししてみました」とこの日のライブが特別版であることを説明。フロア上手側のLiSAッ子たちを「やきそば」チーム、下手側を「チョコバナナ」チームに分け、「これはゲームです」と「エスケープゲーム」の曲中、上手にマイクを向けては「やきそば」コールを煽り、下手には「バナナ」コールを要求し、その声と熱量の大きさを競う“ゲーム”を展開した。

いたずらっぽく笑いながら「やきそばの勝ち」と「エスケープゲーム」を締めくくった彼女は、その後も“お祭り”感あふれるバラエティ豊かな演出でライブを組み立てる。ハードなロックナンバー「蜜」で妖艶なパフォーマンスを見せたかと思えば、バラード「シルシ」ではロングトーン＆ハイトーンボイスをフロアいっぱいに響かせ、続くミディアムナンバー「オレンジサイダー」ではイントロと間奏のリードを鍵盤ハーモニカでプレイ。さらに「君にピエロ」ではこのツアーから取り組んでいるというギターの腕前を披露し、「目を覚ませ、豊洲！」のシャウトとともに叩き込んだミクスチャーテイストの「Wake Up! Sloth」と、じん作詞・作曲のギターロックチューン「ANTIHERO」ではそのビートに乗せて無手勝手なステップを踏んでみせた。

「今日はお祭りだから花火大会のようにノンストップでいこうと思ったんですけど」と、ほぼノーMCでカラフルな楽曲群を連射しまくったここまでのステージを振り返ったLiSAは、「ここからもブッ飛ばしていくよ！」と「Rally Go Round」でライブ後半戦をスタート。宣言通り「コズミックジェットコースター」「Rising Hope」「ROCK-mode」と大ネタを連発し、そのパフォーマンスにLiSAッ子たちが大歓声で応えると、彼女は「みんなマジで超最高の笑顔してるね」と自身も“超最高”の笑顔を見せる。そして「みんなの背中には闘うための“ランチャー”が付いてることを忘れないで」「OK？」と、今春リリースのアルバム「Launcher」のアートワークにも使われたグリーンのランチャー砲をLiSAッ子目がけてぶっ放しながら、そのアルバムリード曲「Mr.Launcher」を高らかに歌い上げてステージをあとにした。

熱烈なアンコールの声に押されてステージに再登場したLiSAが「こんなに曲を畳みかけたのにみんなまだ遊べるの？」「夏はまだこれからだよ？」「まだ予定あるんでしょ？」と目を丸くすると、LiSAッ子たちはアンコールのとき以上の声で「ない！」と即答。これに「今日以上の予定なんてないよね！」と笑った彼女が「BRiGHT FLiGHT」をドロップすると、LiSAも声優として出演するアニメ映画「ミニオンズ」のキャラクターたちがサプライズ出演し、大シンガロングを繰り広げるPITを盛り上げた。

そのミニオンたちとともに8月5日に福岡・ヤフオク!ドームで始球式を行うことを発表した彼女は、続けて9月30日にニューシングル「Empty MERMAiD」をリリースすることをアナウンスする。しかしその直後「ブラックな曲で……」と表題曲の解説を始めるも「……って言ってもわかりづらいじゃん」と自らの言葉を笑顔で一蹴。楽曲解説代わりとばかりにLiSA作詞、YOOKEY（UPLIFT SPICE）作曲、akkin編曲の「超カッコいい」ヘビーロックチューンを初披露した。

笑顔のうちに追加公演の最終盤を迎えられたことに感謝したLiSAは「でも今日が終わっちゃったらそのあと不安じゃん？」とフロアを挑発。その言葉にLiSAッ子たちが頷くと「でも私は未来のワクワクを作る天才なのです」と、12月23日にキャリア最大キャパシティとなるライブ「LiVE is Smile Always ～メガスピーカー～」を千葉・幕張メッセ国際展示場で行うことを発表して、怒号のような歓声と拍手を集めてみせる。そして「いつもは1人で聴いてる音楽を“メガ”な“スピーカー”で一緒に楽しみましょう！」「そして“大きな”未来を一緒に“語り”ません？」とライブタイトルに込めた思いを語ったのち、改めてランチャーを発射しながら「best day, best way」をプレイ。「さあ絶好のステージへ 何も心配なんかないよ」と大合唱してお祭りを締めくくった。