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さんご、Kiroro、HY、宮沢和史ら、戦後70年平和のハーモニー沖縄で響かせる

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「おきなわ PEACE LIVE」フィナーレの様子。

「おきなわ PEACE LIVE」フィナーレの様子。

5月30日、沖縄・沖縄市民会館でNHK沖縄放送局による戦後70年企画「おきなわ PEACE LIVE」の公開収録が実施され、さんご、KiroroHY宮沢和史一青窈亀田誠治らがライブパフォーマンスを披露した。

この番組の趣旨は、戦後70年の節目となるこのタイミングで、沖縄に縁のあるアーティストが命の大切さや平和の尊さを歌に乗せて伝えるというもの。司会はNHK沖縄放送局のアナウンサーである稲塚貴一氏と澤田彩香氏、さらに沖縄が大好きで通いつめて25年以上になるという宮沢和史の3人が務めた。

まず紹介されたのは、結成から一貫して地元沖縄を大事に活動しているHY。ライブ前には司会者とトークを行い、仲宗根泉(Key, Vo)が戦争を体験した祖母のエピソードに触れる。新里英之(Vo, G)は「沖縄には『ゆいまーる』(結び付き、助け合い)という素敵な言葉があります。これは戦争の悲しみを乗り越えた上の優しさを表してると思います。僕たちはそれを音楽に変えて、みんなに元気を届けていきたいと思います」と意思表示してライブを始め、「エール」「NIJIKAN TRIP」「あなたを想う風」、そして8名の琉球國祭り太鼓とのコラボレーションで「帰る場所」を届けた。

次に登場した一青窈は、4月に妊娠を発表しており、まだ胎動はないというものの時折おなかをさすりながらトークに応じる。子供ができたことで命のつながりを実感したという一青は、「中国語で何か読み聞かせができたら。また、日本語のよさも伝えたいです」とコメント。沖縄でダイビングライセンスを取得し、沖縄の海が世界一だと絶賛する彼女は、亀田誠治(B)、石成正人(G)、河村"カースケ"智康(Dr)、紺野紗衣(Piano)からなる“亀田誠治スペシャルバンド”を従えて「もらい泣き」「ハナミズキ」といった代表曲を情感たっぷりに歌い上げた。

宮沢和史は、THE BOOMのナンバーである「シンカヌチャー」「風になりたい」「島唄」をバンド編成で披露。彼が三線を弾きながら「イーヤーサーサー」と沖縄民謡のかけ声で歌い出すと、客席から自発的に手拍子が起こるのは地元ならでは。「島唄」を歌う前後には「ひめゆりの話を教えてくれた女性に歌をプレゼントしようと思って作った」「(発表後は)内地の人間が何を言うかとお叱りもあった」など、大ヒットした同曲のストーリーをじっくりと話していた。

沖縄出身のKiroroがステージに現れると、彼女たちの和やかなオーラが伝播し、会場全体がほんわかとしたムードに。彼女たちは「Best Friend」「生きてこそ」で人とのつながりを大切に歌い上げると、「ずっとKiroroのファンだった」という亀田が率いるバンドおよび今野均ストリングスを迎えて「未来へ」を奏でた。

イベントのトリを務めたのは、Kiroroの2人とHYの仲宗根で今年結成されたユニット・さんご。3人は亀田プロデュースのもと、NHK沖縄放送局の戦後70年テーマソングとして「いのちのリレー」を制作した。この曲を歌う前、玉城千春(Kiroro)は客席に向けて「受け継いできた命、私たちが生きている奇跡を未来に残していかなければいけないと思っています。また、私たちが母親として愛を持ってこの曲を届けたいと思います」と伝える。そして亀田バンド、琉球交響楽団、さらに天久小学校合唱部と石嶺小学校合唱部の生徒40人とともに命と平和の大切さをつづった「いのちのリレー」を万感の思いで歌唱。曲の終盤、「ラララ」というコーラスのパートでは本人たちと観客に加えてほかの出演アーティストも参加し、場内全体に平和を願うハーモニーが鳴り響くフィナーレとなった。

なお、イベントの模様は6月23日(火)20:00から沖縄県域のNHK総合で放送される。

NHK総合(沖縄県内のみ)

2015年6月23日(火)20:00~20:43

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