C&K、狂騒の横浜で東日本ツアー終幕「ここから次のステージへ」

C&Kが昨日5月22日に神奈川・Yokohama Bay Hallにて東日本ツアー「CK無謀な挑戦状Case2 東日本編～両国国技館への道～」の最終公演を行った。

この日の公演は東日本の29カ所で全30公演を実施したツアーの追加公演およびツアーファイナルとして行われたもの。満員のファンが集まった会場に姿を見せたCLIEVYとKEENは、アカペラで美しいハーモニーを響かせてステージの幕開けを告げる。オーディエンスが静かに聴き入ったところで、彼らは2曲目にハイテンションなナンバー「to di Bone」をドロップ。ファンはステージ上の2人とシンクロするダンスを踊り、フロアは一瞬にしてダンスホールと化した。

ダンサーを従えた2人はその後も「ジャパンパン～日本全国地元化計画～」「へべれけ宣言」と、ノンストップでアッパーチューンをたたみ掛けていく。「梅雨明け宣言」では2人の歌に合わせてフロアから息ぴったりの掛け声が飛ぶも、CLIEVYは「まだまだ行けるはず！ 今日はおバカになって帰ってちょうだい！」とさらに観客を煽って場内を一層ヒートアップさせた。

MCでは、C&Kの結成の地である横浜でワンマン公演を行うことへの喜びが2人の口から語られる。CLIEVYは「Bay Hallは名立たる先輩たちの陰に身をひそめていた僕らが、たくさんイベントをやっていた場所。そんな場所でワンマンができて……うれしくて涙が出ます！」とコメント。彼は涙をぬぐうフリを見せ、KEENはその姿に「いや、涙は出てないけどね！」とすかさずツッコミを入れて笑いを誘っていた。

ライブ中盤にはそれまでの賑やかなムードとは対称的に、2人の歌声をじっくりと聴かせるパートが展開。バラードナンバー「AM4:28」では、ストリートルックからスーツスタイルに着替えたCLIEVYとKEENが、ゲストボーカルのKAKOとともに豊かなハーモニーを響かせた。バックバンドを迎え披露された「みかんハート」や「AND MORE...」、ファンの大合唱が起こった「幸せのディスタンス」などを、情感たっぷりのボーカルで披露した2人。CLIEVYは「僕ら、ふざけてるスタイルもちゃんとしたスタイルも、どっちもやりながら活動してますからね。いろんな顔があったほうがいいんですよ」と改めて自己紹介して笑顔を見せた。

ダンサーがステージに戻って来ると、ライブはクライマックスへ。「DANCE☆MAN」ではフロアがミラーボールの光に照らされ、CLIEVYとKEENは軽やかなステップを踏む。CLIEVYが情熱的にアコースティックギターをかき鳴らす「終わりなき輪舞曲」「みんなのうた」を経て、続く「愛を浴びて、僕がいる」ではCLIEVYが「ここにいる誰一人欠いても僕はいない」をファンへ感謝を伝えた。「ラララ」の大合唱で会場が一つになったこの曲をもって本編は終了。CLIEVYは「これからもよろしく！」と叫んでステージをあとにした。

ファンによる大きな「C&K」コールを受けてスタートしたアンコールでは、2人は1曲目に「アイアイのうた～僕とキミと僕等の日々～」を披露し息の合ったボーカルワークをみせる。CLIEVYの「横浜の夜明けじゃ！ 好きに暴れて帰ってちょうだい！」という叫びとともに「踊LOCCA ～around the world 新たなる冒険～」のイントロが鳴り響くとファンは思い思いに飛び跳ね、周囲の人と輪になって笑顔を共有した。CLIEVYは「このステージからまた次のステージへと歩きだそう！」と、続けて「歩きだせ」を届ける。

大きな歓声が沸き起こる中でライブは終了する予定だったが、CLIEVYは「ありがとうございましたと言いたいところだけど、気分が乗ってきたのでもう1曲！」と宣言。次に新曲「GOLDSHIP」が披露されることに。この曲について彼は「曲ができたとき、震えが止まらなかった。これが売れなかったら音楽やめようと思えるくらい、それくらいに自分の言いたいことを、音楽と言葉で表現できたなと思って」と熱い思いを語り、KEENとともにまっすぐに歌声を届けた。「気分が乗ってきたからもう1曲！」と再びの“延長宣言”でラストナンバーとなったのは、7月1日にリリースされるシングルの表題曲である「パーティ☆キング」。CLIEVYとKEENは軽快に体を揺らしながらステージをパワフルに動き回り、ときにフロアへ身を乗り出して激しく客席を煽った。狂騒の中でライブは終了。2人は充実感漂う表情でファンに手を振り、ステージをあとにした。

なおこの日、彼らの4作目のアルバムが今秋にリリースされることが明らかになった。ファンは続報を楽しみにしておこう。

※記事初出時、セットリストに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。