ライムス主催「人間交差点」、宇多丸&BoseがKGDRを呼び込む

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RHYMESTERが5月10日に主催フェスティバル「RHYMESTER Presents 野外音楽フェスティバル 人間交差点 2015」を東京・お台場野外特設会場にて開催した。

「人間交差点 2015」でのRHYMESTERとMOUNTAIN MOCHA KILIMANJARO。(撮影:渡辺志功)

「人間交差点 2015」でのRHYMESTERとMOUNTAIN MOCHA KILIMANJARO。(撮影:渡辺志功)

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オープニングを務めたのはDJ JIN。彼はジャズ、ファンク、ヒップホップなどバラエティに富んだ選曲で、開演前に集まった観客のテンションを徐々に高めた。開演を目前に控えるとRHYMESTERが舞台に現れ、「今日は音楽は素晴らしいってことを感じてもらう日なんで、夜まで楽しんでいってください」と開会宣言を行った。

このRHYMESTER主催フェスの記念すべき最初のアクトはレキシ。おなじみの赤い羽織で登場した池田貴史はおもしろコールアンドレスポンスを交えファンキーなサウンドを繰り出した。「狩りから稲作へ」「かくれキリシタンゴ~Believe~」では、MC母上ことMummy-Dをフィーチャーしてよりソウルフルなステージを見せた。

続くヒップホップユニット・SUPER SONICSがTARO SOULとDJ 威蔵の1MC1DJスタイルで大観衆を沸かせれば、PUNPEE & GAPPER、SIMI LABTHE OTOGIBANASHI'Sらヒップホップレーベル・SUMMITのクルーたちは、大所帯でマイクリレーを披露する。SUPER SONICSとSUMMITのクルーら、若いヒップホップアーティストたちは、それぞれの特徴を生かして観客を沸かせた。また双方ともに先日急逝したDEV LARGEへのリスペクトを込めたパフォーマンスを行った。

スチャダラパーはDJの川辺ヒロシ(TOKYO NO.1 SOUL SET)とバンドをバックに従えて、「アーバン文法」など1990年代のナンバーをタイトにプレイした。Boseの「そろそろ心のベスト10で第2位になった頃かと思ってたけど……」というMCから「今夜はブギー・バック」が演奏されると、場内からは大合唱が巻き起こった。

次にステージに立ったSOIL & "PIMP" SESSIONSはハードでアッパーなジャズチューンを届ける。「ジャズィ・カンヴァセイション」では宇多丸とMummy-Dも加わってテンションの高いラップと圧倒的な演奏力で約5000人の観客を魅了した。続くMIGHTY CROWNは自慢のサウンドシステムでこの日一番の低音を会場に響かせる。彼らのアクションとサウンド、そしてさんさんと降り注ぐ太陽の熱気が相まって、会場は灼熱のダンスフロアとなった。今回のラインナップの中で唯一のロックバンド・10-FEETはツービートやブラストビートを駆使して、ヒップホップやジャズの横ノリに慣れた観客たちをジャンプさせる。彼らはライムスとの共演曲「focus (re-focus)」をはじめ、飛び入りで参加したサイプレス上野とのセッションなど、ラッパーとのコラボレーションも披露した。

「人間交差点 2015」では、各アクトのライブ前にRHYMESTERをはじめとするさまざまなアーティストたちによるショートトークが行われた。ネクストアーティストのKGDRの前にトークを担当したのは、なんと宇多丸とBose。日本のヒップホップシーンにおけるさまざまな歴史を作ってきた彼らが同じステージに立ち、さらにKGDRについて語る姿を見て多くの観客がどよめいた。そして現れたKGDRは「未確認飛行物体」などのクラシックを連発。さらにRHYMESTERとともに「口からでまかせ」をドロップすると大合唱が起こった。

陽射しが柔らかくなった夕方に登場したスガシカオ。彼は「アイタイ」やkokua「Progress」など人気曲と涼しげなソウルチューンでお台場に心地よいグルーヴをもたらし、主催者でありトリのRHYMESTERへとバトンをつないだ。

RHYMESTERは人気曲「ONCE AGAIN」からライブをスタートさせた。彼らは新曲「Still Changing」の「てな調子で四半世紀 / だっていうのにいまだに全盛期」というパンチラインを実践するかのようなエネルギッシュなパフォーマンスを見せた。また次のアルバムに収録されるという「SOMINSAI」ではPUNPEEをフィーチャー。PUNPEEは舞台とアリーナエリアの間に飛び降りて観客を煽り、大先輩のステージをさらに盛り上げた。そしてイベントのタイトルにもなった「人間交差点」では、MOUNTAIN MOCHA KILIMANJAROがバックバンドとして登場。ライムスの3人が作り出すグルーヴに、モカキリの音圧が加わってオリジナル以上にエモーショナルな「人間交差点」が届けられた。

ライブ終了後には観客からアンコールが求められ、満身創痍の3人が再び現れる。そしてモカキリの演奏による「K.U.F.U.」「B-BOYイズム」というこの日だけのスペシャルバージョンを披露し、盛大にイベントの幕を閉じた。

なお「人間交差点 2015」の模様は、スペースシャワーTVで7月に放送される。

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「RHYMESTER Presents 野外音楽フェスティバル 人間交差点 2015」
2015年5月10日 お台場野外特設会場

レキシ

01. 大奥~ラビリンス~
02. 狩りから稲作へ feat. MC母上(Mummy-D)
03. かくれキリシタンゴ~Believe~ feat. MC母上(Mummy-D)
04. きらきら武士

SUPER SONICS

01. HIP HOP HOORAY
02. ART OF NOISE
03. 1MC & 1DJ
04. 希望のうた
05. SCRATCH YOUR WORLD
06. アポシナ feat. KEN THE 390
07. TIME IS NOW
08. SUPER SONICS

SUMMIT(SIMI LAB / PUNPEE & GAPPER / THE OTOGIBANASHI'S)

01. FREE STYLE / SUMMIT
02. Show Off / SIMI LAB
03. Avengers / SIMI LAB
04. 黒帯 / SIMI LAB
05. Uncommon / SIMI LAB
06. PSG現る / PUNPEE & GAPPER
07. かみさま / PUNPEE & GAPPER
08. いいんじゃない(人間交差点 ver.) / PUNPEE & GAPPER
09. ルネッサンス / PUNPEE & GAPPER
10. Pool / THE OTOGIBANASHI'S
11. Department / THE OTOGIBANASHI'S
12. Pizza Planet / THE OTOGIBANASHI'S
13. 新曲 / SUMMIT

スチャダラパー

01. Theme From Star Trek
02. アーバン文法
03. ライツカメラアクション
04. MORE FUN-KEY-WORD
05. GET UP AND DANCE
06. FUN-KEY 4-1
07. CHECK THE WORD
08. 今夜はブギー・バック
09. 大人になっても

SOIL & "PIMP" SESSIONS

01. Summer Goddess
02. POP KORN
03. 内く刃
04. 表nothin' 裏girl
05. ジャズィ・カンヴァセイション feat. RHYMESTER
06. Spartacus Love Theme

10-FEET

01. RIVER
02. SHOES
03. super stomper
04. focus (re-focus) feat. RHYMESTER
05. 1sec.
06. 蜃気楼
07. その向こうへ
08. goes on

KGDR

01. 未確認飛行物体
02. 大掃除
03. 空からの力
04. 口からでまかせ feat. RHYMESTER
05. 物騒な発想 feat. 宇多丸 / K DUB SHINE
06. MASTERMIND feat. Mummy-D / ZEEBRA
07. UNSTOPPABLE
08. F.F.B
09. 平成維新 feat. UZI
10. 行方不明
11. 真実の弾丸
12. 見まわそう

スガシカオ

01. サイバー19才
02. コノユビトマレ
03. はじまりの日
04. Progress / kokua
05. アイタイ
06. 午後のパレード
07. Party People

RHYMESTER

01. After The Last -intro-
02. ONCE AGAIN
03. Still Changing
04. SOMINSAI feat. PUNPEE
05. It's A New Day
06. The Choice Is Yours
07. ゆめのしま
08. 人間交差点 with MOUNTAIN MOCHA KILIMANJARO
<アンコール>
09. K.U.F.U. with MOUNTAIN MOCHA KILIMANJARO
10. B-BOYイズム(It's Just Begun ver.) with MOUNTAIN MOCHA KILIMANJARO

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※記事初出時、本文およびセットリストに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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