超特急、宇宙へ発進！ツアーファイナルで宿敵KABA.ちゃん圧倒

昨日4月10日、超特急が東名阪ツアー「BULLET TRAIN ONEMAN SHOW SPRING HALL TOUR2015 “20億分のLINK 僕らのRING”」のファイナル公演を東京・NHKホールにて開催した。

このツアーは昨年12月3日にリリースされた彼らの1stアルバム「RING」にあわせて行われたもの。ツアーファイナルには約3600人の8号車（ファン）が集結し、約3時間にわたるステージを楽しんだ。

会場が暗転して上映されたのは、SF映画風のオープニングムービー。7人の“宇宙戦士”・超特急が、宇宙船超特急号で巨大惑星「ア・リーナ」を目指すというストーリーが解説される。レーザー光線が飛び交うステージに登場した7人は、黒いマントを羽織りマスクをかぶった姿。ダークな雰囲気に会場は一気に沸き返る。1曲目「Gravitation」に続く「Superstar」の、メンバーそれぞれの紹介パートで各自がマスクを外すとさらに大きな歓声が。その後も「Star Gear」「Time Wave」とアッパーなナンバーを立て続けに披露し、コーイチとタカシのクリアなボーカルと全員での圧巻のダンスパフォーマンスでオーディエンスを盛り上げていく。

一方、ストーリーは宇宙船超特急号がワープ航法でスターダスト銀河に向かうというシーンへ。ここで7人の行く手を阻む敵役として、“宇宙海賊KABA.”ことKABA.ちゃんが映像で登場する。「かわいい男の子ががんばってるところが大好きなの。私のコレクションになりなさい！」という宇宙海賊によって宇宙船はジャックされ、7人はさらに先へ進むためにKABA.ちゃんの与える試練に立ち向かうこととなった。

「Believe×Believe」ではユーキがモンスターボックスに挑戦。このツアーで最高の15段という高さに、メンバーの励ましを受けながら挑戦して見事にクリアし、8号車やメンバーを狂喜させた。また、続く「Kiss Me Baby」ではタクヤ、カイ、リョウガ、ユーキ、ユースケの5人が「胸キュンなプロポーズ」の言葉を曲中に1人ずつ披露していく。「21歳になったけど、結婚願望とかないんだよなー……お前にしか」というセリフで黄色い悲鳴を浴びたリョウガは「毎回すごいね!?」と驚くほかのメンバーたちに向けて「自然に生まれてくるんだよね……」と言い放ち、さらに会場を騒がせていた。

その後の「Secret Express」で、タクヤを除くメンバー6人が宇宙海賊の戦闘員に連れ去られ、KABA.ちゃんに洗脳されてしまうという事態が起こる。洗脳の結果、Bボーイ風の衣装に身を包んだコーイチ、カイ、リョウガが“BAD BOYZ”として、かわいらしいリボンやスカートで女装したユーキ、ユースケ、タカシが“コロン”として、それぞれ曲を披露。特にコロンの3人には、客席からさかんに「カワイイー！」という歓声が起こっていた。その後、タクヤがメンバーに戻ってきてほしいという思いを込めて歌謡曲風のソロ曲「Cosmic岬」を披露することで洗脳は解け、7人は再びひとつに。宇宙海賊を倒す戦いも最終局面に突入した。

8号車からの声援を宇宙船の動力として使用する「エナジーリング」を満タンにするため、7人はその後も歌とダンスで会場を盛り上げていく。「Billion Beats」を歌った後、コーイチは「この曲は僕たちにとってとても思い入れのある曲です。僕たちと8号車の皆さんの思いがどんどん大きなリングになってつながっていけばいいなという気持ちを込めて歌いました」と語った。続く「ikki!!!!!i!!」では、当日の入場時に配布された「エナジーボール」をメンバー全員が客席通路を回って回収するという演出が行われる。8号車それぞれが好きなメンバーへのメッセージを書いたボールがすべて集められ、その中の1つがKABA.ちゃんへの最後の攻撃に使用された。

攻撃を受けたKABA.ちゃんは映像から飛び出し、NHKホールのステージへサプライズ登場。会場からの大歓声を受けつつ「すっごいカッコよかったわよ！」と7人を褒め、「私だけのものにしたかったけど、今日は見逃すわ。もっとダンスも歌もうまくなったところを観たいから、もう1つ試練を与えるわよ！」とメンバーに向けて宣言した。

ここで発表されたのは、小室哲哉と前山田健一のプロデュースによる両A面シングルのリリース、ジャカルタでの初の海外ライブ、HMVとのコラボ企画ライブの開催という3つのニュース。大喜びする8号車たちを前に笑顔を見せるメンバーに向かって、KABA.ちゃんは「次に会うときまでにもっと成長しておきなさい！」と叱咤してステージを去っていった。大発表を受け、コーイチは「これはちゃんとやんないとヤバいやつですね……僕たち精一杯がんばるので、応援よろしくお願いします！」と、気合いの入った表情で8号車に向けてさらなる応援を呼びかけた。

本編が「Bye Bye Bye」で終了した後、すぐに客席から大きなアンコールの声が起こる。これに応えて登場したメンバーは「One Life」と「走れ!!!!超特急」を笑顔でパフォーマンス。再び登場したKABA.ちゃんも「メンバーのみんなが8号車の皆さんをとても大切にしているのが、そして8号車の皆さんがみんなをとても愛しているのがよくわかりました。応援してるわよ！」と、メンバーと8号車にエールを送った。最後を締めくくったのはリーダーのリョウガ。「このツアーを通して皆さんと、ぶっといぶっといリングがつながったと思います。これからも突っ走っていきましょう！」とまっすぐに前を向いて挨拶した。

7人は6月のジャカルタライブ、HMVとのコラボライブを経て、7月20日より全国ライブハウスツアーを開催する。ツアーファイナルは8月22日、福岡・Zepp Fukuokaにて行われる。