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ブリーフ&トランクス、下痢気味で一時中断も「ブリブリ祭り」大成功

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ブリーフ&トランクス

ブリーフ&トランクス

ブリーフ&トランクスが4月2日に東京・赤坂BLITZにてワンマンライブ「ブリトラブリッツブリブリ祭り2015」を開催した。

このライブは3月にリリースされた最新アルバム「ブリトラ道中膝栗毛」の発売を記念したもの。開演時間になるとステージ上部のスクリーンに伊藤多賀之(Vo, G)が扮する“ヨハン・アマデウス・チンスコウ”なる人物が開演を宣言。厳かなクラシック音楽が流れる中、伊藤、細根誠(Vo, Harp)の2人と、バンドメンバーの梶原健生(G)、高山和芽(Key)、伊藤千明(B)、松田翔(Dr)がステージに登場し、「団地妻の説教」からライブをスタートさせた。

今回のワンマン開催に先立って、マニア(ブリトラファン)から楽曲のリクエストを募っていたブリトラ。1999年発売のアルバム「僕らのエキス」の収録曲「コンビニ」など、彼らの楽曲のテーマとなっている半径5メートル以内の日常生活をコミカルに描いたナンバーを披露した。またMCで彼らは「ニューアルバムを出してしまいまして申し訳ございません。業界内で大絶賛を博してしまい申し訳ございません」とブリトラ再結成時にYouTubeで公開された“緊急記者会見”を彷彿とさせる言い回しで新作の発売を来場者に報告。そしてこの日のライブの模様がDVD化されることを発表してから「イントロが始まったら、これでもかというくらい大げさに歓声を上げてください」と観客にお願いした。伊藤のお願いの甲斐もあってか、新曲「発砲スチロール」の演奏が始まると、会場に大歓声が鳴り響いた。

続く「下痢気味」では伊藤、細根、バンドメンバーが歌詞にある「下痢気味」というフレーズを輪唱すると、フロアには乾いた笑いで起こっていた。また親戚の葬式の模様をコミカルに歌ったナンバー「ろうそく」の披露前、伊藤は同曲が生まれたきっかけとなるエピソードを紹介。祖父の葬式で親族一同が集まる中、お経を上げに来たお坊さんが裏打ちで木魚を叩きながらお経を読んでいたため、隣に座っていた妹と肩を震わせていたという。

その後ブリトラは「平成たいやき物語」「セレブの法則」「893」と人気曲を連発。MC中に突然伊藤が細根に耳打ちしてからステージを去り、細根やバンドメンバーもスタッフに耳打ちされて楽屋へと戻っていった。そして伊藤の下痢によりライブを一時中断することがアナウンスされたのち、急遽アメリカから“サイモンガー&ファンクル”こと付け鼻とカツラを着用したブリトラが登場。2人はサイモン&ガーファンクル「スカボローフェア」で美しいハーモニーを響かせたほか、不穏なハーモニーを織り交ぜたブリトラ曲「不協和音」を観客にプレゼントした。“サイモンガー&ファンクル”でのMCでは伊藤が英会話の簡単な例文をひたすら話し、細根がまったくその英語の内容を無視した通訳をして観客の爆笑を誘っていた。

ライブの中盤、無事にステージへと戻ったブリトラは人生での別れをテーマにした歌「らせん状の涙」などエモーショナルな楽曲を披露。伊藤が母親の還暦を祝して制作したという「マザーコンピューター」では優しい歌声を会場に響かせた。また歌唱後に「母はピンピンです。皆さんも長生きしてください。僕が老人ホームを作ったらみんなで一緒に入りませんか?」と話していた伊藤。メンバー紹介のコーナーではメンバー1人ひとりに「無人島に持っていくなら?」「明日地球が爆発するとしたら何がしたい?」といった荒唐無稽な質問を繰り出し、バンドメンバーを困らせる。さらにドラマーの松田がサザンオールスターズの松田弘(Dr)の息子であることに触れ、「サザンで一番好きな曲は? 『希望の轍』とか『LOVE AFFAIR』が僕は大好き!」と勢いよく話しかけてから突然「LOVE AFFAIR ~秘密のデート」のイントロを演奏するなど予測不能の舵取りを続けた。

ライブの後半はラストスパートとばかりに新作の人気曲「ズッキーニ」や、2012年発表のアルバム「ゴールデンボール」の表題曲、キラーチューン「青のり」を連続投下。会場の熱気を高めたところでラストに美しいバラードでありながら、下ネタに聞こえる歌詞が印象的な「まんげつ」を歌って、本編を締めくくった。

本編終了後、マニアが「変態」と連呼してブリトラの再登場を待つ。そしてスクリーンに再び現れた“ヨハン・アマデウス・チンスコウ”が伊藤の演じる自称“ハードロッカー”の別キャラクター・コインロッカーに変身した。その後ステージにはサングラスをかけたブリトラとバンドメンバーがバンド・コインロッカーズとして登場。コインロッカーこと伊藤はCO2を噴射し、ラケットを持ってカラーボールを会場のいたるところに打ち込むなどしつつ、ロックチューン「水族館」を届けた。

そしてダブルアンコールではブリトラに戻った2人とバンドメンバーが「ペチャパイ」「クラブ」をパフォーマンス。ラストの「ホルモンを飲む瞬間」ではメンバーと観客が「ホルモン!」「牛の内臓!」というワードのコール&レスポンスを展開するなどして、会場を大きく盛り上げた。こうして新作の発売を記念したワンマンライブは約3時間におよび、マニアの大歓声に包まれる中で幕引きとなった。

ブリトラブリッツブリブリ祭り2015
2015年4月2日 赤坂BLITZ セットリスト

01. 団地妻の説教
02. コンビニ
03. ブルマン
04. 発砲スチロール
05. 下痢気味
06. 洗濯機
07. ろうそく
08. 平成たいやき物語
09. セレブの法則
10. 893
11. スカボローフェア / サイモンガー&ファンクル(サイモン&ガーファンクルカバー)
12. 不協和音
13. らせん状の涙
14. 一週間
15. マザーコンピューター
16. ズッキーニ
17. ゴールデンボール
18. 青のり
19. まんげつ
<アンコール1>
20. 水族館 / コインロッカーズ
<アンコール2>
21. ペチャパイ
22. クラブ
23. ホルモンを飲む瞬間

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