MEANING、envyと念願ツーマンでツアー完結

MEANINGが3月8日に東京・LIQUIDROOMにて最新ミニアルバム「150」のリリースツアーファイナルを開催した。

このツアーで全国25カ所を回ってきたMEANING。最終公演ではMEANINGが約3年前からオファーし続けていたというenvyを迎え、念願叶ってのツーマンライブが繰り広げられた。トップバッターを飾ったenvyは1曲目「擦り切れた踵と繋いだ手」からライブの口火を切る。開演前に漂っていた張り詰めた空気は轟音に包まれるとともに一気に熱気を帯びていき、バンドは「覚醒する瞳」「左手」といったライブ定番曲を惜しみなく披露。さらに情感豊かな「風景」に続けて、アグレッシブに攻めた「NURO DEVILMAN」を投下してから「暖かい部屋」を届ける。緩急の激しいセットリストにすっかり心を奪われ、迫力あるパフォーマンスを前に立ち尽くすようにステージに見入いるオーディエンスもいた。envyはラストに「さよなら言葉」で激情的なシャウトとバンドサウンドを届けてステージをあとにした。

転換を経て、MEANINGが登場。彼らは最新ミニアルバム「150」のオープニングナンバー「Sleepless Night」を1曲目に届け、HAYATO（Vo / G）が「いくつもの眠れぬ夜を超えて、アンタたちに会いに来たんだ」と叫んで観客を沸かせた。勢いを保ったまま「What We Love, What We Hate」「My War」「This is My Place」を繰り出したのち、MEANINGが敬愛して止まないFC FiVEの名曲「My Strife」のイントロを織り交ぜた構成で「Not Fucking Dead」を投下。HAYATOはオーディエンスに向かって「ちょっと空けてくれねえか？」と話してから、フロアに降りてPA卓の前にあるテーブルに登ってシンガロングを呼びかけ、会場の空気を1つにまとめ上げた。

MCでHAYATOはツアーファイナルを無事に迎えられたことに感謝の意を表してから「出てくれたenvy、何回も誘って、やっと一緒にできる機会ができて……。長く願っていれば、こんな素敵な場所で、2バンドだけで、みんなの前でライブできて、本当にすげえ幸せ」と話して喜びを爆発させる。またライブの中盤には物販スペースに出展している東日本大震災の復興支援活動を行う「Team K」が紹介される一幕も見られた。ライブの後半には「The Tragic World(But We Must…)」「STAND UP」でF.I.Bの中途（Vo）がゲスト参加。その後も間髪入れずに「Moral」「Brave Heart」「Knock It Off」を演奏してフロアに大きなモッシュピットを生み出していく。続くMCでは「今日は区切りじゃなくて“始まりの日”になると思っています」と述べたHAYATO。さらに彼はMEANINGの活動11年目に行われた本ツアーでは紆余曲折があり、バンドの去就について悩んだ時期があったが、メンバー同士や周りに支えられたことについて感謝の言葉を述べていた。

ライブの終盤、バンドはSit（COUNTRY YARD）を招いて「Stay Beautiful」を、ラストに最新ミニアルバムのタイトルナンバー「150」を披露してライブ本編の幕を下ろした。アンコールでは「作ったときはそんな気持ちじゃなかったんだけど、ロックしようぜ！」というHAYATOの言葉に続けて「Hope」が演奏された。フロアにクラウドサーフやモッシュをする観客が溢れる中、大盛況のままにライブは締めくくられた。

なおPIZZA OF DEATHのオフィシャルサイトでは、HAYATOとTetsu（Vo / envy）による対談の模様を掲載中。まだ読んでいないファンはチェックをお忘れなく。