プールイ、LF松単独ライブで雄叫び「帰ってきたぜメジャー！」

LUI◇FRONTiC◆松隈JAPANが1月11日に東京・渋谷CLUB QUATTROにてワンマンライブ「ジャポニカ最終ライブ～この支配からの卒業～」を開催した。

彼女たちにとってインディーズ最後となったこのライブには、“チケットが完売しないとバンド活動休止”というハードルが設定されていた。プールイ（Vo）が喉のポリープ手術、サウンドプロデューサー兼メンバーのオプティマス松隈（G）がグループを脱退するというアクシデントのため“活動休止”も危ぶまれたが、当日のチケットは無事にソールドアウト。後方まで埋め尽くされたフロアにはオーディエンスの熱気が充満していた。

手術後のライブでは喉をかばうように歌っていたプールイだったが、この日は1曲目の「サイ子」からハイトーンボイスをフロアに響かせて完全復活をアピール。序盤からフルスロットルのアクトを繰り広げてオーディエンスをヒートアップさせていく。

ライブ中盤では一旦バンドメンバーがステージから退場し“浮世絵ダンサーズ”と名乗る女性バックダンサーとともにプールイが芸者姿で登場。彼女たちは扇子片手に踊り狂うナンバー「浮世絵芸者に気をつけて！」をフロアに投下し、さらに巨大なエビに扮したスタッフとともにエビ反りダンスを繰り広げる「エビマヨ詐欺」を届けた。この2曲で会場はすっかりお祭り状態になり、すし詰め状態にも関わらずファンは演者とともにエビ反りを行ってライブを盛り上げた。

「今日ここでライブできたのはみんなのおかげ。ありがとう！ 感謝の気持ちをこの曲に込めて歌います」と述べたプールイは、「マイセルフ」をアコースティックで届ける。彼女の思いに共感したオーディエンスは満面の笑顔でサビを大合唱した。

ライブ終盤のMCではプールイが脱退した松隈への思いを語る。プールイは「LF松はオプティマス松隈がいなくてもカッコいいバンドになれるようにがんばって、松隈さんの曲を武道館に連れていってやりますよー！ 松隈ケンタは永遠に不滅だー！」と叫び「スターライト」を投下。同時多発的にモッシュやクラウドサーフが巻き起こる中、彼らはアッパーなナンバーをラストスパートでお見舞いしてフロアの熱気を爆発させた。

歌唱後プールイは「私たちを信じてこんなに集まってくれてありがとう。ポリープの手術をして不安だったんですけど、みんなの声援に励まされました。いろんなことがあったけど今日を迎えることができてうれしい。みんながいるとなんでもできるような気がします。いつもありがとう。これからも付いてきてください！」と感謝の気持ちを述べ「瑠璃色の名前抱いて」を熱唱してライブ本編を終えた。

アンコールではなぜかNATURE DANGER GANGの「オレたち！」の「いつでも オレたちは ひょうきんさ ふざけてる」というフレーズの大合唱が起き、お祭り感が醸し出される。そんな中、ステージ上のスクリーンでバンドが“LUI FRONTiC 赤羽 JAPAN”と改名することがアナウンスされる。さらに3月25日にはニューシングル「リプミー」がリリースされることも報告され、いち早くビデオクリップが公開された。初めて聴く楽曲にも関わらずオーディエンスは一斉にコールを打ち、新曲を盛り上げた。

プールイたちがステージに再び姿を現すと「プールイ24」の“LFAJバージョン”を披露。「赤羽！ 赤羽！ ヤバい！ 誰が付けたの？ ヤバい！」と歌い上げるプールイにあわせてオーディエンスは「ヤバい！」とレスポンスし会場は笑いに包まれた。プールイは大歓声の中、「世界のユニバーサルだよ！ 帰ってきたぜ、メジャー！」とバンドがユニバーサルJよりメジャーデビューすることを伝え、喜びを爆発させた。

アンコールではメジャーデビューシングルとしてリリースされる「リプミー」を初披露。笑顔のまま最後のMCでプールイは「メジャーだからといってそこがゴールじゃなくて、やっとスタート地点に戻ってこれたと思ってます。みんなが周りに自慢できるぐらいでっかいバンドになりますんで、これからもLUI FRONTiC 赤羽 JAPANをよろしくお願いします。ここにいるみんなで一緒に武道館行くよね？ 約束だよ！」とコメントし、ラストナンバー「Dear」を歌い上げてインディーズ最後のワンマンライブを締めくくった。