客演続々！Crystal Lake、カオスなツアーファイナル

Crystal Lakeが昨日12月14日に東京・UNITにて全国ツアー「CUBES TOUR 2014」の最終公演を開催した。

このツアーはCrystal Lakeが8月にリリースした初の全国流通盤「CUBES」を携えて、10月より開催していたもの。ツアーファイナルとなったこの日、Crystal LakeはゲストのHER NAME IN BLOODとともに満員の会場にて熱演を繰り広げた。

HER NAME IN BLOODはIkepy（Vo）の「初っ端から飛ばしていこうぜ」という言葉通り、1曲目「ZERO（FUCKED UP WORLD）」から重厚なナンバーを叩き込む。「THIS IS RETRIBUTION」ではCrystal LakeのRyo Kinoshita（Vo）が登場し、両者のコラボで観客を魅了。その後もIkepyは何度も「今日は特別なんだ」と言い、強靭なサウンドで約30分のステージを駆け抜けた。

主役のCrystal LakeはRyoの「行こうぜ！ ぶっ壊せ、代官山」という咆哮を合図に、1曲目「Ups & Downs」をドロップ。最初からコール＆レスポンスを煽り、会場の一体感を高めていく。Shinya Hori（G）、Yudai Miyamoto（G）、この日のベースを担当したSailing Before The Windのbitokuの3人は、音にあわせて頭を大きく振りダイナミックなプレイを見せた。

Ryoが「みんな！ 時間だよ」と言い、バンドの演奏はLimp Bizkitのカバー「Rollin'」へ。曲が始まるとステージ袖からNUMBのSENTA（Vo）が飛び出し、「CUBES」に収録されている音源通りのコラボでファンを喜ばせた。バンドは、先週リリースされたばかりのスプリットアルバム「REDLINE RIOT!!」収録の「Matrix」では、HER NAME IN BLOODのIkepyをフィーチャー。RyoとIkepyによる激しいシャウトの掛け合いが繰り広げられ、続く「Daylight」ではBREAK YOUR FISTのGO（Vo）が加わるなど、豪華な客演の連続で観客を沸かせた。

またRyoはステージの真ん中で「ここ、お前らのステージだからな。土足でいい、どんどん上がってこい！」とファンを煽動。それまでもサークルモッシュやクラウドサーフで十分に盛り上がっていたオーディエンスはさらに熱狂し、Ryoの言葉通り次々とステージに上がってはダイブを繰り返し、場内はカオスな空間に。Ryoはフロア最前列の柵の上でファンに支えられながら熱唱し、ShinyaとYudaiは興奮するファンを見渡し満足げな表情を浮かべた。

終盤、Ryoは「いいね、みんなめちゃくちゃだよ」と笑い、ツアーを振り返り始める。「リリースしたあと、いろんな夢が叶いました。でも叶った夢もあればまた新しくできた夢もあって……。そういう意味ではここがスタート地点なんだよ。俺たちとデッカい夢、見よう！」と熱く語り、バンドは「Into The Great Beyond」をドロップ。するとステージには、Crystal Lakeの前任ボーカルのVERONが。思わぬコラボに場内の興奮は最高潮に達する。勢いを増したバンドはそのまま「Beloved」「The Fire Inside」と畳み掛け本編を終えた。

アンコールではShinyaとYudaiが演奏しながら登場し、場内に幻想的なサウンドを響かせる。そしてそれを断ち切るようにRyoが「お前ら全員上がってこい！」と再びファンを挑発するとバンドは「Cubes」「Twisted Fate」を連投。最後にはYudaiもフロアにダイブし、熱狂のうちにバンドは「CUBES TOUR」の幕を下ろした。