「本当に幸せです」BLUE ENCOUNT、超満員O-EASTで完全燃焼

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BLUE ENCOUNTが12月13日に東京・TSUTAYA O-EASTにて、ワンマンツアー「TOUR2014 ROOKIE'S HIGH」の最終公演を開催した。

BLUE ENCOUNT「TOUR2014 ROOKIE'S HIGH」東京・TSUTAYA O-EAST公演の様子。(撮影:石井亜希)

BLUE ENCOUNT「TOUR2014 ROOKIE'S HIGH」東京・TSUTAYA O-EAST公演の様子。(撮影:石井亜希)

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メジャーデビュー後初めての単独ツアーとなった今回は、全国各地を行脚した彼ら。ツアーファイナルとなったO-EASTには多くのファンが集まり、メンバーが現れると彼らの帰京を祝うように怒号のような歓声を上げた。オープニングを飾ったのは、田邊駿一(Vo, G)のかき鳴らすギターから始まる「マキャベリズム」。田邊の「渋谷!」という咆哮が口火となり、フロアの熱気が最初のピークに達する。江口雄也(G)と辻村勇太(B)はステージの前方に移動すると、激しく拳を突き上げる観客を煽った。続いてプレイされたのは「HALO」と「T.K」という高速チューン。4人の渾身のプレイに応えるように、オーディエンスも大いに暴れ、フロアに熱狂の渦を作り出していった。

BLUE ENCOUNT「TOUR2014 ROOKIE'S HIGH」東京・TSUTAYA O-EAST公演の様子。(撮影:石井亜希)

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MCが始まると田邊は満員の会場を見渡し、「あー、ありがとうございました。超いいツアーでした」とこれまでの6公演をしみじみ振り返る。しかし感慨にふけるにはまだ早いとばかりに「いけるのか?」と叫び、「DESTINATION」から次のブロックへと突き進んだ。このブロックでも4人はハイボルテージなナンバーを次々と投下。高村佳秀(Dr)の叩くスピーディなリズムがフロアを揺らした「NOBODY」、「オイ! オイ!」と観客のコールが飛び交った「声」など、ツアーを通して鍛え上げられた楽曲が披露されていく。途中で田邊はオーディエンスに互いを気遣うことを忘れないよう伝え、「1人も欠けることなく最高の景色を見せたいんで、最後まで付いてきてください」と呼びかけ、観客の心をひとつにするように「HANDS」を全身全霊で届けた。

江口雄也(G)(撮影:石井亜希)

江口雄也(G)(撮影:石井亜希)[拡大]

辻村勇太(B)(撮影:石井亜希)

辻村勇太(B)(撮影:石井亜希)[拡大]

会場のムードを一変させたのは、中盤で披露されたバラード「YOU」。曲が始まった瞬間に張りつめた空気が漂い、フロアがしんと静まり返る。田邊がギターを爪弾きながら歌詞を噛み締めるように歌い始めると、その声に寄り添うように江口、辻村、高村の奏でる音が重なっていく。情感のこもったパフォーマンスに観客はすっかり引き込まれ、田邊のアカペラで曲が締めくくられたあとも誰1人歓声を上げることなくステージに釘付けとなっていた。緊張した空気を解くように田邊が「ありがとうございます」と口にした瞬間に、4人の熱演をたたえるように厳かな拍手が響いた。田邊は「本当に幸せです。ありがとう」と観客に感謝の思いを伝え、メジャーデビュー後に起きたさまざまなことを振り返り、「あんたたちの力で全部清算できてます」と破顔した。

高村佳秀(Dr)(撮影:石井亜希)

高村佳秀(Dr)(撮影:石井亜希)[拡大]

後半戦は前半同様に、激しいナンバーの連続に。辻村が跳ねるようなベースで観客を踊らせた「D.N.K」、田邊、江口、辻村の3人が背面弾きを披露し、アクロバティックなパフォーマンスで会場を沸かせた「ONE」、「もっといけるでしょ?」という挑発的な言葉からなだれ込んだ「MEMENTO」と続く。ライブもいよいよ終盤戦というとき、田邊は約4年前に初めてO-EASTのステージに立ったときに、ある人物に「お前らじゃ、一生かかってもO-EASTワンマンは無理だよ」と言われたエピソードを苦々しく語り出す。そして、悔しさをバネにライブを重ね、今回のO-EASTワンマンライブを完売させたことを誇らしげに口にした。さらに「嘘みたいに1曲目が始まった瞬間にパーンと吹き飛んで、『ここちっちぇ』と思ったんです。ここまで支えてくれた人の力が全部パワーになって、今、俺らここに立ててるんですよ」と目の前のオーディエンスに語りかける。さらに「一緒にもっといい景色を見たいと思いました」と述べ、6月12日に東京・Zepp DiverCity TOKYOにてワンマンライブを行うことを発表。「死ぬ気でいい曲書くよ。安心してついてきてください。安心して一緒に戦ってください」と声を枯らしながら叫び、場内が明るく照らされる中で新曲「もっと光を」を奏でた。

BLUE ENCOUNT「TOUR2014 ROOKIE'S HIGH」東京・TSUTAYA O-EAST公演の様子。(撮影:石井亜希)

BLUE ENCOUNT「TOUR2014 ROOKIE'S HIGH」東京・TSUTAYA O-EAST公演の様子。(撮影:石井亜希)[拡大]

なお本編の余韻が漂う中で始まったアンコールだが、高村によるラップ調の物販紹介で場内は爆笑の渦に。田邊は「あー終わるのかよ!」と名残惜しそうに叫び、「今年もありがとうございました。来年もとことんいい景色を見ましょう」と語る。続けて「アンバランス」で再びフロアの熱気に火を付け、ラストは「VOICE」で会場に一体感をもたらす。そしてステージ上のメンバーも、観客も笑顔のままBLUE ENCOUNT初のO-EASTワンマンはフィナーレを迎えた。

なおBLUE ENCOUNTは、ニューシングル「もっと光を」のリリースと同日の1月28日に東京・LIQUIDROOMで「TOUR2014 ROOKIE'S HIGH」の追加公演を開催。5月下旬よりライブ中に発表されたZepp DiverCity TOKYO公演を含むライブツアー「TOUR 2015 GRAB THE LIGHT」を行う。

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TOUR2014 ROOKIE'S HIGH 追加公演

2015年1月28日(水)東京都 LIQUIDROOM

TOUR 2015 GRAB THE LIGHT

2015年5月23日(土)愛知県 DIAMOND HALL
2015年5月30日(土)福岡県 DRUM LOGOS
2015年6月6日(土)大阪府 BIGCAT
2015年6月12日(金)東京都 Zepp DiverCity TOKYO

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※記事初出時、カメラマンクレジットに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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ᔑᗩᕼᗩᖇᑌ @01drm

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