9mm、ツアーファイナルで“強敵”テレフォンズと熱烈競演

2014年12月16日 0:00 395 5 音楽ナタリー編集部

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9mm Parabellum Bulletが12月11日に東京・新木場STUDIO COASTにて全国ツアー「Next Bullet Marks Tour 2014」の最終公演を開催。ゲストにthe telephonesを迎えてツーマンライブを繰り広げた。

9mm Parabellum Bulletとは？

2004年3月、横浜にて結成。2枚のミニアルバムをインディーズで発表したのち、2007年10月に「Discommunication e.p.」でメジャーデビュー。パンク、メタル、エモ、ハードコア、J-POPなどさまざまなジャンルを飲み込んだ音楽性と、激しいライブパフォーマンスで人気を博している。2016年に自主レーベル・Sazanga Recordsでのリリースプロジェクトを始動。2019年4月に結成15周年を記念して東京・日比谷公園大音楽堂（日比谷野音）、大阪・大阪城野外音楽堂で「東西フリーライブ」を行った。2020年9月に初のトリビュートアルバム「CHAOSMOLOGY」を発表。2024年3月に結成20周年記念日を迎え、10thアルバム「YOU NEED FREEDOM TO BE YOU」をリリースした。

the telephonesとは？

2005年に埼玉県北浦和にて結成されたロックバンド。現在は石毛輝（Vo, G, Syn）、岡本伸明（Syn, Cowbell, Shriek, Cho）、松本誠治（Dr, Cho）の3人で活動している。ポストパンク / ニューウェイブにも通じるダンスロックサウンドで各地のフェスを席巻し、2009年7月にアルバム「DANCE FLOOR MONSTERS」でメジャーデビューを果たした。その後もコンスタントに新作をリリースし、2013年9月にはPOLYSICSと合同で初のヨーロッパツアーを敢行するなど、ワールドワイドに活動を展開している。2024年11月に「LV99勇者」、12月に「Zan“讚”」と、台湾のポップパンクバンドPAPUN BANDとのコラボ曲をリリースした。2025年1月から2月にかけて対バンツアー「PAPUN BAND×the telephones Presents LV1 to LV99 Tour -GAME START-」を行う。

9mm Parabellum Bullet（撮影：橋本塁［SOUND SHOOTER］）

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the telephones（撮影：橋本塁［SOUND SHOOTER］）［拡大］

先攻のthe telephonesは石毛輝（Vo, G, Syn）が「今日は9mmの前にいっちょディスコしようぜ！」と叫んでライブをスタートさせる。1曲目「I Hate DISCOOOOOOO!!!」の途中で9mm Parabellum Bulletの中村和彦（B）が参加して絶叫するサプライズもあり、会場は序盤から大きな興奮に包まれた。

石毛輝（Vo, G, Syn / the telephones）（撮影：橋本塁［SOUND SHOOTER］）［拡大］

MCでは石毛が9mmのメンバーと出会ってから7年が経ったことを話したほか、9mmデビュー10周年に対する祝福とツアーファイナルに招いてもらったことへの感謝の言葉を口にした。そして「9mmを祝う方法は1つ、ここにいるみんなを踊らせまくることです！」とオーディエンスを煽った。ドリーミーなナンバー「A.B.C.DISCO」では、岡本伸明（Syn, Cowbell, Shriek）がハイテンションなダンスを見せると、観客もそれに倣って楽しげに体を動かしていく。「思いっきりジャンプしようぜ！」という石毛の言葉から始まった「Hyper Jump」では、高揚感のある演奏がフロアを大きく揺らしていた。ラストには石毛が「ディスコと叫んで9mmを祝福しましょうよ！」と叫び、“ディスコ”という言葉に祝福の意を込めて、「Love & DISCO」をプレイ。ハイエナジーなパフォーマンスでフロアを最後まで踊らせた。

「Next Bullet Marks Tour 2014」新木場STUDIO COAST公演より9mm Parabellum Bulletのライブの様子。（撮影：橋本塁［SOUND SHOOTER］）［拡大］

9mm Parabellum Bulletは「The World」からライブの口火を切った。菅原卓郎（Vo, G）が「新木場！俺たちに仲間入りする準備はできてるか！」と声を張り上げて「Black Market Blues」を投下すると、会場からは大合唱が沸き起こる。序盤から爆発的な盛り上がりを見せる中、バンドは「俺たちの曲でも“ハイパージャンプ”してもらおうか！」という菅原のシャウトから「Glasshopper」を披露。「Vampiregirl」「EQ」に続けてバンドは「生命のワルツ」をプレイし、スラッシュメタル風のサウンドとかみじょうちひろ（Dr）の叩く鋭い3拍子が融合した激しいアンサンブルでフロアの熱狂を誘った。MCでは菅原がthe telephonesとの思い出を振り返り、彼らとのツーマンライブが約4年半ぶりであることを語る。ここではさらに「“強敵と書いて友と呼ぶ”なんていうそんな仲なんだけど、今日the telephonesとファイナルを迎えられたことを本当にうれしく思っています」と話し、会場からの喝采を浴びた。

9mm Parabellum Bullet（撮影：橋本塁［SOUND SHOOTER］）［拡大］

その後バンドは「命ノゼンマイ」「次の駅まで」「黒い森の旅人」というエモーショナルなナンバーを立て続けに演奏。ライブの後半、「新しい光」では会場一体となっての大合唱が場内に響きわたった。さらに「Answer And Answer」「Supernova」とライブ定番曲が続き、ステージでは滝善充（G）がソリッドなギターリフを奏でる中、中村が絶叫するといった狂騒が繰り広げられていく。ラストにキラーチューン「Punishment」「Discommunication」が連発されると、会場のボルテージは最高潮に。バンドはアクセル全開でライブを駆け抜け、熱気冷めやらぬ観客の声援を受けつつステージをあとにした。

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「Next Bullet Marks Tour 2014」
2014年12月11日新木場STUDIO COAST セットリスト

the telephones

01. I Hate DISCOOOOOOO!!!
02. Monkey Discooooooo
03. DaDaDa
04. HABANERO
05. Ex-Boyfriend
06. A.B.C.DISCO
07. Don't Stop The Move, Keep On Dancing!!!
08. Hyper Jump
09. Urban Disco
10. Love&DISCO

9mm Parabellum Bullet

01. The World
02. Cold Edge
03. Black Market Blues
04. Living Dying Message
05. Grasshopper
06. Vampiregirl
07. EQ
08. 生命のワルツ
09. 命ノゼンマイ
10. 次の駅まで
11. 黒い森の旅人
12. 新しい光
13. Answer And Answer
14. Supernova
15. Punishment
16. Discommunication
※ライブ本編のみのセットリストを掲載