このイベントではでんぱ組とOTOTOY編集長の飯田仁一郎が参加し、「でんぱーりーナイト」のCD、ハイレゾ、アナログ7inch、カセットテープの音源の聴き比べが行われた。メンバーはファンクラブの中から抽選で選ばれた約30名のファンとともに4種類の新曲音源を聴いてその違いを楽しんだ。
冒頭、「ハイレゾって何か知ってる?」と質問されたメンバー。藤咲彩音は「ハイレグかと……」、古川未鈴は「ハイグレード……レゾナント……」とそれぞれ理解に乏しい様子を見せる。ここで飯田編集長はハイレゾがハイレゾリューションの略であること、CDよりも音質が優れていることを解説した。
その後夢眠ねむが「CDは圧縮してるから音がよくないってこと? ハイレゾの音源をCDに焼いて聴いたり、DJで使うとどうなるの?」と素朴な疑問を口にすると、飯田編集長は「昔はCDが一番いい音だったがフォーマットに拡張性がなく、録音技術が進化してCDの音質を超える音源が存在するようになった。ハイレゾ音源は持ち運ぶならCDに焼かずにUSBメモリに入れたり、DJで使うなら対応のPCDJを使えばハイレゾの品質のまま再生できる」などと丁寧に答えた。
ハイレゾに関する説明を受け、相沢梨紗が「早く聴きたくなってきました!」と話したところで、「でんぱーりーナイト」の試聴コーナーへ。はじめにCD音源の試聴が行われ、メンバーはそれぞれ感想を述べる。相沢は「家のPCスピーカーより全然いいスピーカーなので、CDでもいい音に感じます!」と開口一番でスピーカーを褒めた。続くハイレゾの試聴の前には飯田編集長がハイレゾ音源の聴きどころについて「難しいかもしれないけど、密度と奥行きが違うので、細かさを聴いてみてほしい。低音、高音が強いという話ではないです」と説明。ハイレゾ音源の新曲がフルコーラスで流されたのちに藤咲は「歌と楽器が別々に聞こえる感じがして綺麗でした」、成瀬は「2番の静かになる部分は静寂感がすごくてゾクッとした」などそれぞれ感想を述べた。
続いてはレコードとカセットテープ音源を試聴。レコードについて相沢は「静かなところではサーってノイズが入るのがすごいいいですね。味があるというか。あとパーカッションが広がって聞こえるし、低音も強く感じました」、古川は「古いものだからどうなんだろうって思ってたけど、とてもいい音でした」とコメントした。古川が「SPEEDさんをカセットでずっと聴いてた。ウォークマンだと電池が減ると再生速度がだんだんスローになったりしたね」、最上もがは「デッキの中でテープを引っ掛けて伸ばしたことある」、成瀬は「カセットのツメを折ってもテープ貼ればまた録音できるしテープってすごいよね!」、相沢は「何回も再生するとすり減って音が変わっちゃうなんて切ない、かわいそうだなこいつー」とそれぞれカセットテープにまつわるトークを展開。なおMDが話題に上がった場面では、夢眠が「私は小沢健二さんの『LIFE』を聴いてたな」と振り返った。
すべての試聴が終わったあと、メンバーを代表して相沢は「秋葉原でお仕事するときにチェキを撮るんですが、1枚として同じものがないっていうのがチェキのよさだなって思ってたんです。アナログで聴いた音源はチェキと同じで簡単にコピーできない、1つひとつ違うよさがあるなって感じました。ハイレゾからカセットまでいろいろ比較できて楽しかったです」と総括。最後に飯田編集長は「ミュージシャンはいい音で聴いてもらいたいって気持ちが常にあるはずなので、難しいと思わずに気軽にハイレゾ音源に興味を持っていただければいいなと思います」とでんぱ組のファンに向けてメッセージを送った。
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夢眠ねむ @yumeminemu
ねむがオザケン聴いてたのはカセットじゃなくて「MD」だよ!
でんぱ組.inc、新曲試聴会でカセットテープの思い出語る - 音楽ナタリー http://t.co/vVjNS3BI6U”