このツアーはTAMTAMが9月にメジャー1stフルアルバム「Strange Tomorrow」をリリースしたことに伴い開催されているもの。Flying Lotus Feat. Kendrick Lamar「Never Catch Me」、スティーヴ・ライヒ「Electric Counterpoint」、Lord Echo「Thinking of You」が開場SEとして鳴り響く当日のFEVERには満員のオーディエンスが集まった。
Jean-Louis Huhta「Eternal」のクレイジーなビートをBGMに登場したTAMTAMの5人は、ライブ序盤のセットリストを「Strange Tomorrow」の収録曲で構成。kuro(Vo, Tr)の「FEVER!」のシャウトとともにアップリフティングな「バベル」でステージの幕を開けた彼らは、大歓声の中、そのkuroの「どんどんいこう!」の言葉の通り、yuthke suzuki(G)の高速カッティングとkuroの抜けるようなハイトーンボーカルが耳の残る「エデン」、tomomi kawamura(Key)のエレピがファンキーなリフを刻む「トウキョウ・カウンターポイント」など最新ナンバーを矢継ぎ早に繰り出していく。
その後もバンドはコンパクトなMCを交えつつ、ヘビーなリズムに乗せてカラフルな楽曲群を連投する。kuroの「TAMTAM、記念すべき東京初ワンマン! FEVERにお集まりいただいたみなさん、本当にありがとうございます!」のひと言を合図にミニマルダブチューン「Hippopotamus」をドロップしたかと思えば、アブストラクトな「トゥナイト」を大胆にリアレンジ。楽器隊によるスタイリッシュなプレイに、ディープなリバーブとディレイが施されたkuroのボーカルが乗るストレンジなシティポップへと変貌を遂げたこの曲を披露し、さらにはkuroのトランペットソロが光る「エンジョイアワフリータイム」や、専属ダブPA・石本聡がaffee takahashi(Dr)のリムショットを“飛ばし”まくる「シューゲイズ」へとリレーする。
そしてyuthkeによるギターインプロビゼーションで魅せる「moonlight」、junet kobayashi(B)の地を這うようなうねるベースが先導する「train」という2曲のインストナンバーと、メロウな「デイドリーアンドマリー」「スピカ」を挟んで、ライブは後半戦へと突入する。kuroが「泣かないぞ! 感無量だけど」とはにかみながら改めてオーディエンスに感謝の意を表したのを合図に、バンドはアップリフティングナンバーを4連発。そして「エンターキー」「クライマクス」のリズムに乗せて無手勝手なステップを踏むkuroに煽られるかようにフロアが踊らされたところで本編は終了。「ありがとう」のシンプルな言葉を残して5人はステージをあとにした。
バンドはアンコールに、kuroが「大好きな曲です」と笑う初披露の新曲「星雲ヒッチハイク」と、「Strange Tomorrow」のラストも飾るバラード「ファンファーレ」をラインナップ。「ファンファーレが呼んでいる また歌い続けろ」という、今後のツアーとバンドの未来を祝福するかのようなkuroの歌声を残して東京初のワンマンライブの幕を下ろした。
TAMTAM I DUB YOU TOUR2014 -Strange Tomorrow-
2014年11月24日 東京都 新代田FEVER セットリスト
2014年11月24日 東京都 新代田FEVER セットリスト
01. バベル
02. エデン
03. トウキョウ・カウンターポイント
04. パーフェクト・ウェザーリポート
05. Hippopotamus
06. トゥナイト
07. エンジョイアワフリータイム
08. シューゲイズ
09. moonlight
10. train
11. デイドリーアンドマリー
12. スピカ
13. hero
14. サボン
15. エンターキー
16. クライマクス
<アンコール>
17. 星雲ヒッチハイク
18. ファンファーレ
TAMTAM & UNIT PRESENTS "basspace" vol.03
2015年3月20日(金)東京都 UNIT
<出演者>
LIVE:TAMTAM / bonobos / FOLKS
DJ:tatsu(LA-PPISCH)
リンク
- TAMTAM
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我妻修平 @azumaon
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