昨日11月2日、
9月にリリースされたメジャーデビューミニアルバム「oddloop」を携えて、全国を回っている彼ら。昨日の公演は東京では初めてのワンマンライブとなり、気合いの入ったパフォーマンスが満員のオーディエンスに届けられた。
場内の暗転と同時にマイナー調の不気味なSEが流れだし、緞帳がゆっくり開いていく。続いてメンバーが姿を見せ、まずはコンディションを確かめるようにセッションを開始。「関西から来ました、フレデリックです!」という挨拶から、三原健司(Vo, G)と赤頭隆児(G)による切れ味の鋭いギターが光る「SPAM生活」を奏でた。四つ打ちのリズムの上に、ギミックに富んだギターやベースの音が重なり、うねるようなグルーヴがフロアに広がる。さらに4人は1曲目で作り出した空気を途切れさせないよう、次から次へと曲を連ねオーディエンスを踊らせていく。三原健司と三原康司(B, Cho)のツインボーカルも序盤から冴えわたり、オーディエンスを惹き付けた。
三原康司の「今まで感じたことのない最高の日曜日をお届けしようと思ってますが、準備はいかがでしょうか?」という言葉をきっかけに、4人は「砂利道」「うわさのケムリの女の子」といった「oddloop」からの楽曲で緩急を付けていく。中盤に差し掛かると、メンバーはステージ前方に移動してトークとアコースティックセッションを展開。三原健司は「前半わーってやったけど、しゃべりたいやん! みんなしゃべりたいんやろ?」と語りメンバーに自己紹介をするよう促した。kaz.(Dr)は満員の観客に感謝の思いを伝え、「皆さんにもらってる熱量で僕らの音楽はどんどんよくなっていきます。これからもよろしくお願いいたします」と語り、三原康司は「今が夢みたい。みんながこんなに来てくれる、この感じが夢でした」とフロアを埋め尽くす観客を見渡す。そこからなぜか三原健司への質問大会に変わり、アットホームな空気が会場に漂う。和やかな雰囲気に三原康司は、「ええなあ、家みたいな感じで和んできた!」と柔らかな笑みを浮かべていた。
しっかりそれぞれのキャラクターを観客に伝えたところで、後半戦はフレデリックの十八番とも言えるアッパーなダンスチューンが次々と炸裂。「俺たちフレデリックは皆さんの体力をゼロにして帰ろうと思います!」という宣言を受けて、オーディエンスは両手を挙げて踊り狂い、フロアの熱気を最高潮まで引き上げた。またアンコールではメンバーが自分たちに関わるスタッフへの感謝の思いを観客を巻き込みつつ伝えたり、三原兄弟が「人魚のはなし」の歌詞をモチーフにした紙芝居を上演したりと“フレデリックワールド”全開のパフォーマンスを繰り広げる。ライブのクライマックスで三原康司は「これは始まりです。また会いましょう!」と口にし、緞帳が降りたあとに三原健司はカーテン越しに「来年の春にまた面白いこと考えてます。これからもよろしくお願いします!」と叫ぶ。約2時間にわたったフレデリック初の東京ワンマンライブは、4人の“これから”に期待を抱かせる形で終幕した。
なおフレデリックはこのあとも「踊ってない夜が気に入らNIGHTツアー」で各地を行脚。ツアーの一環で11月12日には愛知・池下CLUB UPSETで、19日には大阪・Music Club JANUSでワンマンライブを行う。
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