シナロケ21年ぶりの“聖地”で熱狂ライブ27曲

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SHEENA & THE ROKKETSの結成35周年を記念したワンマンライブ「シーナ&ロケッツ 35th ANNIVERSARY“ROKKET RIDE TOUR@野音”」が9月13日に東京・日比谷野外大音楽堂で開催された。彼らが日比谷野音で単独公演を行うのは実に21年ぶり。この日のライブは全席自由で行われ、彼らが35年間にわたってライブハウスで繰り広げてきたライブの雰囲気をそのまま野音で再現するような一夜となった。

SHEENA & THE ROKKETS(撮影:積紫乃)

SHEENA & THE ROKKETS(撮影:積紫乃)

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鮎川誠(撮影:積紫乃)

鮎川誠(撮影:積紫乃)[拡大]

ロケットが発射されるカウントダウンのSEとともに、まずは鮎川誠(G, Vo)、奈良敏博(B)、川島一秀(Dr)の男性メンバー3人がステージに登場。鮎川の「『ROKKET RIDE』に乗っていこうぜ!」という叫びを合図に、7月に発売された6年ぶりのアルバム「ROKKET RIDE」の収録曲「Madness City」からライブがスタートした。その後も3人は、30年前のビクター移籍第1弾アルバム「NEW HIPPIES」に収録された「夢のパラダイス」や、THE ROKKETSとしての楽曲「ホラ吹きイナズマ」「ビンテージ・バイオレンス」、サンハウス時代の楽曲「ビールス・カプセル」などを鮎川のボーカルで披露。ざらついた肌触りの爆音ギターに乗せて、次々と熱いロックンロールを繰り出していく。

シーナ(撮影:積紫乃)

シーナ(撮影:積紫乃)[拡大]

3人がニール・ヘフティのカバー「バットマンのテーマ」を奏で始めると、いよいよシーナ(Vo)がステージに登場。ラメの入った真っ赤な衣装を着て、タンバリンを振りながら妖艶に体をくねらせる。4人揃っての最初のナンバーは、最新アルバムの1曲目を飾った表題曲「ROKKET RIDE」。今年7月から8月にかけて急病により一時的に活動を休止していた彼女だったが、万全なコンディションであることをアピールするように、堂々としたパフォーマンスを見せつけた。

ここからはアルバム「ROKKET RIDE」から、すでに3人編成で演奏されている「Madness City」を除く全曲を収録順にパフォーマンス。GS風の「太陽のバカンス」やパンクロック「電撃BOP」、ブルース調の「夢にしか出てこない街」などバラエティに富んだ楽曲が次々に演奏され、会場の反響の大きさからも新作の充実ぶりを感じさせた。その後、鮎川は2007年に亡くなった作詞家・阿久悠に向けて「パンクな、チンピラな、自由気ままな俺たちに、心をこめた詞をたくさん書いてくれてホントにありがとう」と感謝の言葉を述べ、「ROKKET RIDE」のラストナンバーであり、阿久悠がシナロケに歌詞を書いた最後の曲でもある「ロックンロールの夜」を鮎川が熱唱した。

左からシーナ、鮎川誠。(撮影:積紫乃)

左からシーナ、鮎川誠。(撮影:積紫乃)[拡大]

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鮎川が「ロックンロールの夜」を歌っている間に、シーナはエメラルドグリーンの衣装にチェンジ。新作からの曲をすべて演奏し終えると、ここからは彼らは初期曲を連発していく。「プロポーズ」を皮切りに「クライ・クライ・クライ」「ピンナップ・ベイビー・ブルース」「レイジー・クレイジー・ブルース」と人気のナンバーが惜しみなく披露され、会場は異様なテンションに。さらに「レモンティー」のイントロが流れだすと、後ろのほうでゆっくりとライブを楽しんでいた観客たちも一気に最前エリアへと流れ込み、会場の盛り上がりはピークを迎えた。

鮎川はこの日のステージを振り返って「俺たちがウッドストックを知って『海の向こうでは外でロックンロールをやるらしいぜ』って憧れてたときに、飛び込んできたのは『野音でロックコンサートが始まった』っていうニュースでした。そのときから俺たちは日比谷野音はロックの聖地だと思ってました。そんな野音でまたみんなに会えて、新しいアルバムのお披露目をできて、ホント最高でした。ありがとう!」と話し、観客への感謝の気持ちを示した。さらにシーナが「みんなも夢を持ってがんばってね。アタシみたいに」と語りかけ、本編最後の「ユー・メイ・ドリーム」がスタート。シーナと観客の「それが私のすてきなゆめ」という力強い歌声が夜空に響き渡った。

SHEENA & THE ROKKETS(撮影:積紫乃)

SHEENA & THE ROKKETS(撮影:積紫乃)[拡大]

熱いアンコールに呼び戻されたメンバーは、「この曲は今まで日比谷野音で何回やったかわからない」と言って、The Rolling Stonesの「(I Can't Get No)Satisfaction」をカバー。さらに続けて「ハッピー・ハウス」も披露され、観客も全力で「ハッピーハウス!」とコールする。最後にシーナが「また野音で会いましょう!」と語りかけて、メンバーはステージを後に。バンド結成35周年を祝うロックンロールショーは計27曲を演奏して幕を下ろした。

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「シーナ&ロケッツ 35th ANNIVERSARY“ROKKET RIDE TOUR@野音”」2014年9月13日(土)東京都 日比谷野外大音楽堂

01. Madness City
02. 夢のパラダイス
03. ホラ吹きイナズマ
04. ビンテージ・バイオレンス
05. ダイナマイト
06. デッド・ギター
07. ビールス・カプセル
08. Batman's Theme
09. ROKKET RIDE
10. Ride The Lightning
11. 太陽のバカンス
12. Baby Love
13. ROCK FOX
14. 電撃BOP
15. I'm So Glad
16. 夢にしか出てこない街
17. 素敵な仲間
18. 風を味方に
19. ロックンロールの夜
20. プロポーズ
21. クライ・クライ・クライ
22. ピンナップ・ベイビー・ブルース
23. レイジー・クレイジー・ブルース
24. レモンティー
25. ユー・メイ・ドリーム
<アンコール>
26. (I Can't Get No)Satisfaction
27. ハッピー・ハウス

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読者の反応

シーナ&ロケッツ @rokketduction

thanks for nice pix “@sekishinochan: ライブ撮影させていただきました☆
シナロケ21年ぶりの“聖地”で熱狂ライブ27曲 - 音楽ナタリー http://t.co/ESxq43PjFP”

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