「カオスの百年」熱狂の3日間、大団円で終幕

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9mm Parabellum Bulletの自主企画イベント「カオスの百年 vol.10」の3日目が、9月9日に東京・TSUTAYA O-EASTで行われた。

9mm Parabellum Bullet。写真は9月9日に東京・TSUTAYA O-EASTで実施された「カオスの百年 Vol.10」3日目の様子。 (撮影:橋本塁[SOUND SHOOTER])

9mm Parabellum Bullet。写真は9月9日に東京・TSUTAYA O-EASTで実施された「カオスの百年 Vol.10」3日目の様子。 (撮影:橋本塁[SOUND SHOOTER])

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今回の「カオスの百年」は9月7日から3日間にわたって開催されており、“9mmの日”でもあるイベント最終日には9mmの先輩バンドである10-FEETACIDMANが登場。会場では三者三様の熱いライブが展開され、集まったオーディエンスを熱狂させた。

10-FEET。写真は9月9日に東京・TSUTAYA O-EASTで実施された「カオスの百年 Vol.10」3日目の様子。 (撮影:橋本塁[SOUND SHOOTER])

10-FEET。写真は9月9日に東京・TSUTAYA O-EASTで実施された「カオスの百年 Vol.10」3日目の様子。 (撮影:橋本塁[SOUND SHOOTER])[拡大]

10-FEETのライブは、TAKUMA(Vo, G)の「よっしゃー、行こか渋谷!」という掛け声からスタート。「STONE COLD BREAK」「RIVER」とライブの定番曲を連発し、会場には早くもクラウドサーファーが現れる。曲の合間にTAKUMAは「カオスの!」と呼びかけてオーディエンスに「百年!」と答えさせるなど、この日ならではのコール&レスポンスで会場の一体感を高めていった。「super stomper」では会場中の観客がジャンプ。熱気に溢れる会場を見渡したTAKUMAは「今日平日やで」「すごい火曜日にしてやろうぜ」とさらにオーディエンスを盛り上げていく。MCでTAKUMAは「今日はお前らと、一緒に全開でムキになりに来ました!」と叫び「1sec.」へとなだれ込むと、観客たちは全開のシンガロングを会場に響かせ、フロアの熱気はさらに上昇した。彼らは最後に「盛り上がるの手伝ってもらっていいですか」という呼びかけとともに「goes on」をプレイ。観客たちがTAKUMAの指示どおり隣同士の人とハイタッチをするなど、ピースフルな雰囲気が会場を包み込む中、10-FEETのアクトは終了した。

大木伸夫(ACIDMAN / Vo, G)。写真は9月9日に東京・TSUTAYA O-EASTで実施された「カオスの百年 Vol.10」3日目の様子。 (撮影:橋本塁[SOUND SHOOTER])

大木伸夫(ACIDMAN / Vo, G)。写真は9月9日に東京・TSUTAYA O-EASTで実施された「カオスの百年 Vol.10」3日目の様子。 (撮影:橋本塁[SOUND SHOOTER])[拡大]

「最後の国(introduction)」でオーディエンスが息の合ったハンドクラップを鳴らす中、ACIDMANの3人が登場。彼らは「造花が笑う」で轟音のバンドアンサンブルをフロアに叩き込み、会場のテンションを一気に引き上げていく。大木伸夫(Vo, G)は「もっともっと来いよ」と観客を煽り、佐藤雅俊(B)はステージ上で大きく動き回ってコールや手拍子を先導した。大木のアルペジオから始まる「EVERLIGHT」では、エモーショナルなボーカルを会場中に響かせて観客を圧倒。MCに入り「9mm、10周年おめでとう」と祝いの言葉を述べた大木は、「9mmってバランスがちょうどいいよね。オレらの次に」と続けてオーディエンスの笑いを誘う。その後新曲「Stay in my hand」を披露すると、観客たちは待ってましたと言わんばかりに拳を上げてバンドの演奏に応える。大木は「激しく盛り上がるのは主役に任せて」というMCから「ALMA」のイントロを弾き始める。緩急をつけたステージでオーディエンスを魅了した彼らは、最後に丁寧におじぎをしてステージを後に。9mmのステージへとつないだ。

9mm Parabellum Bullet。写真は9月9日に東京・TSUTAYA O-EASTで実施された「カオスの百年 Vol.10」3日目の様子。 (撮影:橋本塁[SOUND SHOOTER])

9mm Parabellum Bullet。写真は9月9日に東京・TSUTAYA O-EASTで実施された「カオスの百年 Vol.10」3日目の様子。 (撮影:橋本塁[SOUND SHOOTER])[拡大]

少しの休憩を挟んだ後9mmのメンバーがステージ上に姿を現すと、会場のテンションは再び急上昇。大歓声が響く中、菅原卓郎(Vo, G)が「よく来たなみんな!」とオーディエンスを歓迎すると、バンドは滝善充(G)の高速ギターから始まる「Punishment」から勢いよくライブをスタートさせた。菅原が「渋谷のド真ん中で、何を叫ぶんだ!」と呼びかけると「Scream For The Future」が披露され、そのまま演奏は「Discommunication」へとなだれ込む。さらに「新曲を聴いてくれ」のMCから彼らは「生命のワルツ」をプレイ。「sector」では中村和彦(B)の激しい演奏により、ベースからケーブルが抜けてしまうハプニングも見られた。オーディエンスは息もつかせぬ彼らのハードなパフォーマンスを全身で楽しんでいた。

MCに入ると菅原は「俺らのアニキたちにかわいがってもらったようだな」と競演者へのリスペクトを示しながら話し、「最高の3日間になっています」と企画の成功を噛みしめる。MCでクールダウンした観客は恒例の「いけるか?」の掛け声でたちまちヒートアップし、バンドは「ハートに火をつけて」からライブを再開。菅原が軽快なステップを踏んでみせた「Black Market Blues」や、かみじょうちひろ(Dr)が体全体を使って激しいリズムを刻む「marvelous」など、ライブが後半に差し掛かってもバンドの演奏は激しさを増し続けた。さらに菅原がマラカスを手にしてオーディエンスを煽り、会場全体でカウントを叫んだ「Talking Machine」から、ラストナンバー「(teenage)Disaster」をフロアに叩き込む。演奏終了後、菅原は名残惜しそうにステージ上をゆっくりと歩き回り、1階から2階まですべてのオーディエンスを見渡して感謝の言葉とともに「これからもよろしくな」とファンに語りかけた。3日間にわたる「カオスの百年 vol.10」は万雷の拍手の中、大団円を迎えた。

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「カオスの百年 Vol.10」3日目
2014年9月9日 TSUTAYA O-EEST セットリスト

10-FEET

01. STONE COLD BREAK
02. RIVER
03. JUNGLES
04. super stomper
05. 蜃気楼
06. 1sec.
07. その向こうへ
08. goes on

ACIDMAN

SE. 最後の国(introduction)
01. 造花が笑う
02. ストロマトライト
03. EVERLIGHT
04. アルケミスト
05. Stay in my hand
06. ある証明
07. ALMA

9mm Parabellum Bullet

01. Punishment
02. Scream For The Future
03. Discommunication
04. 生命のワルツ
05. Motorbreath
06. Wanderland
07. sector
08. ハートに火をつけて
09. Black Market Blues
10. marvelous
11. Talking Machine
12. (teenage)Disaster

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※記事初出時、一部曲名に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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🦀🚢 @az_ldm

開幕Punishment観れなくて残念でした。/ナタリー - 「カオスの百年」熱狂の3日間、大団円で終幕 http://t.co/G4AM8v97gl

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