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キック×ライムス、利伸×大知も実現“908 FES”

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KICK THE CAN CREWとRHYMESTER。

KICK THE CAN CREWとRHYMESTER。

9月7、8日の2日間にわたり、KREVAが東京・日本武道館にてソロデビュー10周年を記念した2DAYSライブ「908 FESTIVAL 2014」を開催。この記事では“クレバの日”こと9月8日に行われた2日目公演の様子をレポートする。

前日の「KREVA~完全1人武道館~」と相反するように、2日目のこの日はKREVAに縁の深いゲストを迎えて「908 FESTIVAL」を実施。KREVA、鈴木雅之久保田利伸三浦大知AKLO、KICK THE CAN CREW、UL、RHYMESTERという豪華ラインナップでKREVAのデビュー10周年をにぎやかに祝った。

まずはKREVAが“クレフェス“の開会を飾るパフォーマンスを展開。柿崎洋一郎(Key)、近田潔人(G)、岡雄三(B)、白根佳尚(Dr)、熊井吾郎(MPC, DJ)からなるハウスバンドを従えて「トランキライザー」を送り、さっそく三浦大知を呼び込んで「全速力」の生コラボで沸かせる。

冒頭からオーディエンスのボルテージがうなぎ登りになる中、大知のアクトがスタート。彼は「今日の『908 FES』、相当スペシャルの連続ですよ皆さん! 楽しんでいきましょう!」と呼びかけてダンサブルな「Right Now」「Blow You Away!」を披露した。さらに一旦静まった場内にアカペラを響かせてから「Anchor」を熱唱。目でも耳でも楽しめるエンタテインメント性あふれるステージで、イベントの勢いに拍車をかけた。続くAKLOは「CHASER」「RED PILL」「NEW DAYS MOVE」と代表曲をつなぎながらスキルフルなラップを繰り出し、KREVAとのコラボ曲「Catch Me If You Can」を本人との共演で魅せた。

AKLOとのコラボを終えたKREVAは、ステージに残り「くればいいのに」を歌い出す。歌のパートは誰か?という場内の期待感が募る中、鈴木雅之が姿を現すと大歓声がこだました。鈴木は「皆さんこんばんは! 私がそう、ラブソングの王様、鈴木雅之です!」と自己紹介して不朽の名曲「夢で逢えたら」をムーディに歌唱。このあと「ラブソングの王様とヒップホップの大魔王のコラボ」と前置きし、KREVAとのコラボ曲「僕らの奇跡」を始めると、ハクション大魔王風のアラビアンな衣装に着替えたKREVAが加わった。

KREVAの「事前に名前がアナウンスされてないアーティストが出てきたっていいだろ?」という言葉から始まったのは、MCULITTLEによるULのKREVAプロデュース楽曲「La La Like a Love Song」。途中からKREVAも混じり、3人でこの曲の初パフォーマンスが実現した。その後3人はKICK THE CAN CREWとして「イツナロウバ」でファンを喜ばせ、仲のよさを感じさせる寸劇も挟む。KREVAは「みんな次何来るのかなって思ってるだろうけど、予想の斜め上をいくから!」と自信たっぷりに宣言し、「『908 FES』ということは“KREVA祭り”、祭りということは神輿!」と「神輿ロッカーズ」を始めた。その瞬間、フィーチャリングゲストのRHYMESTERも登場した。

キックとRHYMESTERの共演に歓喜する武道館。彼らのコラボはこれだけにとどまらず、KREVAは「なんか……俺たちが休んでる間に俺たちの歌やったりしてないすか!? それをまさか合体的な……!?」とけしかけ、RHYMESTERが2010年頃からライブでカバーしているキックの名曲「マルシェ」を6人でパフォーマンスした。場内は「上がってる!」の大コールが巻き起こり、その盛り上がりはのちに残ったRHYMESTERが「俺らのライブとか別にいらなくない!?」と自虐的に話すほどだった。

しかし「いつもの俺らのペースでやらしてもらいます」というRHYMESTERは、バンドを使わずDJ JINによるターンテーブル形式で「ONCE AGAIN」「The Choice Is Yours」をドロップ。宇多丸は「今日クレちゃんに1つ貸しができたということで、その貸しをいつか返してもらうかもしれない」とほのめかしてステージを去った。次に現れたのは久保田利伸。KREVAと「M☆A☆G☆I☆C」を歌い、ファンキーかつソウルフルな歌声でオーディエンスを魅了する。「LA・LA・LA LOVE SONG」は観客へのサプライズとして三浦大知とのデュエットで送り、世代を超えたR&Bシンガーのアドリブ合戦に場内が大きく沸いていた。

トリを務めるKREVAのアクトでは、「俺の相棒」と呼ぶ大知をもう一度ステージに戻して「蜃気楼」、先ほど出番を終えたRHYMESTERのMummy-Dと「中盤戦」を投下。「Na Na Na」で圧巻のコール&レスポンスを起こしたあと、KREVAは「我ながらすげえ『908 FES』だったなと。今日は断言できます。最高です」とイベント全体を振り返った。また、デビュー10周年を迎えたことについても「『10年、長かったですか? 短かかったですか?』っていう質問の答えを考えてるうちに、始まりっていうのを意識するようになりました」と語った上で、ソロとして最初のシングル「希望の炎」を歌う。

本編最後に選ばれたのは、2004年9月8日に発売されたメジャーデビューシングル「音色」。KREVAは「この曲を発表してから1年も欠かさずに歌い続けてきた。その毎回毎回がスペシャルだった。今日はどんな音色になるんだろうね!」と話して、思い出の詰まった「音色」をじっくりと届けた。

アンコールでは、KREVAが単純にこのバンド編成でやりたかった曲として「パーティはIZUKO?」を披露。フィナーレで出演アーティストが再登場し、横1列に並んで礼をした。また、彼らの退場後のスクリーンでは、KREVAが2015年にシングルとアルバムをリリースし「47都道府県+αツアー」を行うことが発表された。武道館で2日間にわたって行われた「908 FESTIVAL 2014」は、こうしてファンにうれしい朗報で幕を閉じた。

※記事初出時、一部アーティスト名の表記に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

KREVA「10th Anniversary Year『908 FESTIVAL 2014』9.08 クレバの日」
2014年9月8日 日本武道館 セットリスト

KREVA

01. 908 FES 新超INTRO
02. トランキライザー
03. 全速力 feat. 三浦大知

三浦大知

04. Right Now
05. Blow You Away!
06. Anchor

AKLO

07. CHASER~RED PILL~NEW DAYS MOVE
08. Catch Me If You Can feat. KREVA

鈴木雅之

09. くればいいのに feat. 鈴木雅之
10. 夢で逢えたら
11. 僕らの奇跡 feat. KREVA

UL

12. La La Like a Love Song

KICK THE CAN CREW

13. イツナロウバ
14. 神輿ロッカーズ feat. RHYMESTER
15. マルシェ with RHYMESTER

RHYMESTER

16. ONCE AGAIN
17. The Choice Is Yours

久保田利伸

18. M☆A☆G☆I☆C / 久保田利伸 meets KREVA
19. LA・LA・LA LOVE SONG with 三浦大知

KREVA

20. 超INTRO
21. イッサイガッサイ
22. 蜃気楼 feat. 三浦大知
23. 中盤戦 feat. Mummy-D
24. Na Na Na
25. 希望の炎
26. 音色
<アンコール>
27. パーティはIZUKO?

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