吉田山田、渋谷ミニライブで初の囲み取材体験

本日8月27日にDVD付きシングル「日々（みんなのうた映像付）」をリリースした吉田山田が、東京・マルイシティ渋谷1F 店頭プラザ特設ステージでシングル発売記念イベントを開催した。

17:00からと19:00からの2回行われたこのイベントには、各回500人もの観客や買い物客が集まり、吉田山田のアコースティックライブを堪能した。小雨が降る中スタートした1回目の公演は、「魔法のような」から元気よくスタート。山田義孝（Vo）が手拍子で煽ると、観客はそれに合わせて手拍子を始める。さらに山田のコール＆レスポンスにも歌声で応えるなど、会場はオープニングから大きな盛り上がりを見せた。

1曲歌い終えると、観客のノリのよさに対して吉田結威（G, Vo）が「渋谷にいる人たちは違うね！」とうれしそうに話す。続く2曲目「僕らのためのストーリー」を2人のアカペラからスタートさせると、それまでの空気は一変。観客を一気に独自の世界へと引き込んでいった。そして最後に「日々」を熱唱して、20数分にわたるミニライブを終えた。

その後は吉田山田にとって初の囲み取材がステージ上で行われた。この日のミニライブの感想を記者から尋ねられると、吉田は「今年でデビュー5周年。しかもDVD付きのシングル『日々』を発売できるということで、この節目に本当にたくさんの人に支えられてやってこれたんだなっていうことが改めて感じることができる、僕らにとっても特別なライブになりました」と発言。そして山田は「（『日々』は）ちっちゃい頃、近所に住んでたおじいさんとおばあさんの話なので、全然知らない人たちがその歌を聴いてることが不思議な感じ。この曲は自分たちで作ったというよりも、不思議な力に作らされたようなそんな気持ちなので、いろんな人に届けたいなって思います」と語った。

「日々」が昨年12月に初めてシングル発売されてから、ここまでロングヒットを続けていることについて質問されると、吉田は「歌ってる側としては一番うれしいと言っても過言ではないくらい、少しずつ少しずつ聴き手の心に浸透して、その浸透した人がまた次に『この曲を聴いてみて』って広げてくれてることがよくわかる時間のかかり方ですし、すごく幸せです」とコメント。山田も「聴いてくれた人が『すごくいい歌があるから聴いて』と言って大事な人たちに伝えていって、その連鎖で広まっていることを感じるので、大事な人から大事な人へつながっていってる、心をつなぐ曲になっているなっていう実感がすごくあります」と笑顔で答えた。

そして「なぜ畳屋のおじいさんとおばあさんの話を歌にしようと思ったのか？」という問いには、山田が「それがなんか不思議で、曲作りしてる最中にうちの母親から連絡があって。『あそこの畳屋のおじいさん、ちょっと体調が悪くなっちゃったのよね』っていう話を聞いてからずっとそのことが頭の中にあったので、自然とその昔話が出てきたんだなと思います」と回答。これを受けて吉田は「山田が作ってきた最初の時点でいい曲だと思って感動したんですけど、でもこんなにたくさんの人に聴いていただけるなんてことはそのときは思ってなかったです。すごく……悪い言い方をすれば地味というか、おじいさんとおばあさんの昔話なので、それがこんなにたくさんの人に届くとは思ってなかったですね」と、思いを吐露した。

また各地でのイベントの反響を聞かれると、吉田は「『日々』を歌ったとき、ライブを観に来てる以外の、通りすがりの人の立ち止まり感。その人数は圧倒的に増えましたね。『なんか聴いたことがある歌だな』っていうのと『あ、この人たちが歌ってるんだ』っていうのがそこで合致するというか。ステージから観ててもそれをよく感じますね」と答え、山田も「今までは中高生とかそのお父さんお母さんとかがライブに来てくれてたんですけど、そのさらにお父さんお母さんまでライブに来てくれて。3世代が一緒に涙を流してるっていうのを観ると、僕もすごく感動します」と感慨深げに語った。

さらに年末の賞レースやNHK紅白歌合戦を意識するかという質問には、吉田が「それは憧れるけど、あくまで結果でしかないので。今は日々目の前にいる人たちにどれだけ曲を届けられるか、まずはそこをがんばりたいと思います」と回答。山田も「（紅白は）ちっちゃい頃からの夢なので。でも今は（吉田と）同じように、目の前の人に届けたいっていう思いが一番ですね」と思いを口にした。

DVD付きシングル「日々（みんなのうた映像付）」のリリース記念イベントは今後、大阪や福岡、神奈川、埼玉でも開催される。