TAMTAM、新フェーズ突入を印象付けた一夜

2014年7月16日 15:37 177 10 音楽ナタリー編集部

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TAMTAMが昨日7月15日に東京・UNITにて全国ツアー「I DUB YOU TOUR 2014 -For Bored Dancers-」の最終公演を開催した。

TAMTAM「I DUB YOU TOUR 2014 -For Bored Dancers-」東京・UNIT公演の様子。（撮影：HayachiN）

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メジャーデビュー作「For Bored Dancers」を携えて行われたツアーでは、各地でさまざまなアーティストたちと競演を果たしたTAMTAMの面々。最終公演にはSOURとDRY&HEAVYがゲストアクトとして招かれた。タイトなアンサンブルで魅せたSOUR、肉体に打ち付けるような強烈な音圧とダビーなサウンドでフロアを揺らしたDRY&HEAVYのステージを経て、主役のTAMTAMが登場。待ち焦がれたオーディエンスは、暗転した瞬間に大歓声でメンバーを迎え入れた。

TAMTAM「I DUB YOU TOUR 2014 -For Bored Dancers-」東京・UNIT公演の様子。（撮影：HayachiN）［拡大］

紅一点のkuro（Vo, Tp）は準備運動とばかりに腕を回して身体をほぐすと、1曲目の「Hero」を高らかに歌い上げた。太く重い轟音の中に凛とした歌声が響き、フロアは一瞬でTAMTAMの世界に染め上げられる。kuroは「どうもありがとうー！『I DUB YOU TOUR』！」と笑顔で叫び、全身全霊で情熱的な歌声を響かせた。この日のセットリストは過去曲や「For Bored Dancers」の収録曲に加え、新曲も混ぜた充実の構成に。柔らかなキーボードのリフレインと、たおやかな歌声が響く「Hippopotamus」、kuroの吹くトランペットが郷愁を誘う「シューゲイズ」、重く深淵な世界が描かれる「デイドリーアンドマリー」と多彩なナンバーが会場を彩る。終盤では、爽快なメロディを軸に展開していく新曲も披露され、バンドの新しいサウンドをリスナーに印象付けた。

アンコールではTAMTAMが初めて作ったという「Riddim」と、できたばかりという新曲を2連発でプレイ。ここで披露された新曲はjunet kobayashi（B）のうねるようなベースに乗せて、kuroが伸びやかな声で美しい旋律を歌い上げる1曲。「I DUB YOU TOUR 2014 -For Bored Dancers-」は、バンドが新たなフェーズに突入したことを証明するセッションで終幕した。

ツアーを無事終えたTAMTAMは、今年の夏は屋内外の各地のイベントに参加。さらに新作をレコーディング中であることも報告しており、リリース情報が待たれるところだ。