BLUE ENCOUNT新たな一歩刻んだツアー完走

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BLUE ENCOUNTの全国ツアー「DESTINATION IS "PLACE"」が、7月5日に東京・渋谷CLUB QUATTROで開催された単独公演をもってフィナーレを迎えた。

BLUE ENCOUNT「DESTINATION IS "PLACE"」渋谷CLUB QUATTRO公演の様子。(撮影:石井亜希)

BLUE ENCOUNT「DESTINATION IS "PLACE"」渋谷CLUB QUATTRO公演の様子。(撮影:石井亜希)

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2月に発表された1stフルアルバム「BAND OF DESTINATION」を携えて、約1カ月にわたって全国を行脚してきたBLUE ENCOUNT。序盤に行われた大阪公演ではメジャー進出もアナウンスされ、全編にわたりバンドの“これから”を示すようなツアーとなった。

昨日のライブで4人は、ステージに現れるなりオーディエンスで埋め尽くされたフロア前に満面の笑みを浮かべる。そしてライブの幕開けにぴったりな勢いのある「DESTINATION」を投下した。田邊駿一(Vo, G)が「渋谷!」と叫ぶと、クラウドサーファーが続出し、フロアにはモッシュが起きる。辻村勇太(B)も「お前ら今日はとことん行こうぜ!」と煽ると気持ちよさそうに楽器を鳴らし、痛快なグルーヴでフロアを大きく揺らしていった。

挨拶代わりに疾走感のあるナンバーを届け終わると、田邊が改めて観客に挨拶。「無事ここに帰って来れました。ファイナルステージにようこそ! すごいねえ……」とフロアを見渡す。「今日はぶっ倒れるセットリストで来てるので。怪我のないようについてきてください!」と呼びかけ、高村佳秀(Dr)の高速ドラムが光るパンキッシュな「SAVE」や「NOBODY」、エモーショナルなメロディが魅力の「T.K」を畳み掛けた。ツアーファイナルとあってメンバーの気合いも尋常ではなく、4人の衣装は早々に汗でびしょ濡れ状態。特に田邊は白いシャツが透けるほどで辻村に「お前のシャツの透け具合すごいな」と言われるほどだった。これを受けて田邊は「最後、透明になるから(笑)。乳首見えちゃったりして」と返して観客を笑わせた。

中盤は江口雄也(G)のヘビーなギターリフが炸裂する「GO CRAZY」や、青臭く情熱的なラブソング「誰よりも。」、壮大なスケールを描き出すミディアムバラード「YOU」を届け、バンドの幅広い音楽性を証明する。また田邊のMCは普段以上に熱く、彼は言葉を詰まらせながらも自身の思いを吐露していく。ライブに人が来なかったらという不安を抱えていたことなどさまざまな葛藤を明かす。しかし、笑顔を浮かべる観客を前に「俺らのやってる音楽は正しいのかなって思ってたんですが……もっともっといていいんだよって。すげえいい答えがここにあった気がします」「今日は俺らが自信をもって歩んできた人生で、少しでもあなたの悩みの答えになればと思います。少しでもあなたの不安や喜びの答えになればと思います。受け止める準備できますか?」と頼もしく語った。また真摯なトークの一方で、ツアー中の打ち上げで泥酔し、ホテルで知らない裸の男性と寝ていたという衝撃的なエピソードで観客の爆笑を誘う一幕も。トークスキルの高さでもオーディエンスを惹き付けていた。

ライブの後半は、辻村のスラップベースが曲の激しさを煽る「JUST AWAKE」、陽気なバンドサウンドにフロアがお祭り騒ぎのようになった「NEVER ENDING STORY」、4人が音をぶつけあいスリルたっぷりのアンサンブルを奏でる「アンバランス」が披露され、クライマックスに向けてさらにヒートアップしていく。田邊は「心からありがとうございました!」と感謝を告げ、「メジャーデビューしてもこのままでいきますよ。一緒に泣くし。あなたたち1人ひとりにとってメジャーがマイナスプロモーションだったとしても、乗り越えるから。あなたたちを悪く言う人に、いっぱい言える人になるから。バカにされたくないもん。ここにいる人たちを。願わくばここに(バカにする人たちを)連れてきたいよね」と涙をこらえながら語り、「ライブハウスはいい場所だって、ずっと伝えていきます」と誓った。そして「今日初めて来た人も、いつも来てる人も今までありがとうございました。今日から始まる俺たちを改めて自己紹介します。BLUE ENCOUNTです。ついておいでよ!」という田邊の言葉に続いて、バンドは観客の心をつなぐように「HANDS」を全身全霊で奏でた。

アンコールではハイテンションでチャーミングな高村の物販紹介を経て、田邊がメジャーデビュー日が9月10日に決定したことや、全国ワンマンツアー「TOUR2014 ROOKIE'S HIGH」の開催を発表。そしてメジャーデビュー作となる「TIMELESS ROOKIE」より新曲「MEMENTO」を披露した。高村と辻村が紡ぎ出すダンサブルなグルーヴに、江口の奏でる刺激的なギターフレーズや、田邊の挑発的なボーカルが絡み合うこの新曲は、しっかりとBLUE ENCOUNTの新しい一歩を観客に印象付けていた。その後、約1カ月におよんだツアーを「PLACE」で締めくくったメンバーは、会心の笑みを浮かべてステージをあとにした。

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BLUE ENCOUNT「DESTINATION IS "PLACE"」
2014年7月5日 渋谷CLUB QUATTRO セットリスト

01. DESTINATION
02. マキャベリズム
03. 声
04. SAVE
05. THANKS
06. NOBODY
07. T.K
08. HALO
09. GO CRAZY
10. ANSWER
11. 誰よりも。
12. YOU
13. JUST AWAKE
14. D.N.K
15. NEVER ENDING STORY
16. ONE
17. アンバランス
18. HANDS
<アンコール>
19. MEMENTO
20. PLACE

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読者の反応

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BLUE ENCOUNT @BLUEN_official

【BLUE ENCOUNT】

ナタリーにてツアーファイナル7月5日の渋谷クアトロで行われた
公演のレポートがアップされました!

LIVE写真、そしてセットリストも掲載されてますので、
是非チェックしてください!

http://t.co/f4DClWxj93

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