オープニングSEに乗せて登場した後藤は、赤いギターを抱え弾き語りで「世田谷区桜新町2丁目」からライブをスタートさせる。そして「好き、殺したい、愛してる」「シンデレラタイム」などで切り裂くような歌声を披露したかと思うと、「ラブロマンス」ではステップを踏みながら軽やかにダンスをしてみせた。
7曲目の「大人の夏休み」の途中からAxSxE（G）、仲俣“りぼんちゃん”和宏（B）、
チケットの売れ行きが思わしくないことがTwitterなどで話題となっていたこの日のライブ。しかし後藤本人による懸命な広報活動もあってか当日会場には噂を聞きつけた大勢の観客が集まり、当日券売り場には長蛇の列も。大盛況のフロアを眺めながら彼女が「最初はほんまにどうなることかと思った。チケットな、全然売れてなかってん。でもチケットもいっぱい売れてみんないっぱい来てくれた。本当に心からありがとう。支えてくれてありがとう」と感謝の気持ちを観客に伝えると、客席からは大きな拍手と歓声が送られた。その後披露された「4がつ6日」では「飛ばして！」と叫び再びフロアへとダイブ。続く「sound of me」も観客の頭上で歌い、激しいライブパフォーマンスでオーディエンスを大熱狂の渦に巻き込んだ。
「浮かれちゃって、困っちゃって、やんややんややん」をキュートに歌い上げた後藤は「みんなほんま手伝ってくれてありがとう。ちゃんとひとりぼっちになってもう一度見つめなおすことができました」と語る。そして「後藤まりこは秋頃にCDが出せます。まだなんにも進んでへんけど秋頃にちゃんと出せます」と新作のリリースを発表し、「ひとりぼっち」というフレーズが印象的な新曲を披露した。
その後キラーチューン「m@u」を投下したところでバンドは一度退場。ステージに1人残された後藤はミステリアスなメロディに乗せて叫ぶように「す☆ぴか」を歌唱した。19曲を歌い終えた彼女は「ここで本当はアンコールに行くはずやったけど、このままやる」と宣言し、「ゆうびんやさん」を弾き語りで歌い出す。曲の途中でバンドが再びステージに登場し、間奏パートに入ると今度は後藤が退場。白いワンピースに着替え、ステージ上でドライヤーを使ってお色直しを済ますと何事もなかったかのように続きを歌唱した。
ライブの終盤で後藤は「これからもよろしくお願いいたします。ひとりぼっちやけど、もうひとりぼっちやない気がします。ずっと一緒にいてください。なんでもできる気がする。すごい、すごいよ」とステージから手を振った。そしてピースフルなナンバー「うーちゃん」を飛び跳ねながら歌い、「あたしの衝動」ではフロアに勢いよく飛び込みクラウドサーフをしながら絶唱。PA卓までたどり着いた彼女は会場からの「まりこコール」を受け「ありがとう」と微笑んだかと思うと、中指を立てながら「お前ら全員死ね！」と吐き捨てる。続けて「そして僕と一緒に1回死んで生き返ろう。共に歩んでください」とラストナンバー「HARDCORE LIFE」をアカペラで届け、フロア後方のドアへと姿を消した。
後藤まりこ「510mariko Party @ SHIBUYA-AX」セットリスト
01. 世田谷区桜新町2丁目
02. 好き、殺したい、愛してる
03. シンデレラタイム
04. 触媒
05. 299792458_TOKYO-U
06. ラブロマンス
07. 大人の夏休み
08. ままく
09. M@HΦU☆少女。。
10. Hey musicさん！
11. すばらしい世界。
12. 4がつ6日
13. sound of me
14. ふれーみんぐりっぷす
15. 浮かれちゃって、困っちゃって、やんややんややん
16. 新曲
17. ユートピア
18. m@u
19. す☆ぴか
20. ゆうびんやさん
21. ドローン
22. うーちゃん
23. あたしの衝動
24. HARDCORE LIFE
この記事の画像（全46件）
リンク
- 後藤まりこ
- 後藤まりこさん (510mariko) on Twitter
- 後藤まりこのブログ
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
Megu@Negicco @Megu_Negicco
後藤まりこさん、かっこよすぎる ナタリー - 後藤まりこ、大盛況の渋谷AXで「もうひとりぼっちやない」 http://t.co/xydYXZGyp6