チェコ、武井“AX帰還”ワンマンで山崎が戒めの丸坊主に

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Czecho No Republicが昨日5月21日、東京・SHIBUYA-AXにてワンマンライブ「AXドリンクバイトをクビになった武井がついに演者として帰ってきた!最初で最後!武井のAX帰還ギグ!~そして伝説へ~」を開催した。

東京・SHIBUYA-AXに集まったファンと記念撮影するCzecho No Republic。

東京・SHIBUYA-AXに集まったファンと記念撮影するCzecho No Republic。

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左から砂川一黄(G, Cho)、丸坊主になった山崎正太郎(Dr, Cho)。

左から砂川一黄(G, Cho)、丸坊主になった山崎正太郎(Dr, Cho)。

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今回のライブはタイトルの通り、武井優心(Vo, B)が過去に同会場でアルバイトしていた縁から企画されたもの。開場時間には武井が以前の経験を生かしてドリンク販売を行い、訪れたファンと直接コミュニケーションをとっていた。一方開演前のフロアではゲストDJの岡本伸明(the telephones)が場内を温める。途中から石毛輝(the telephones)と吉田アディム(ex. Czecho No Republic)も加わり、3人は酒で乾杯しつつオーディエンスをアジテートした。

岡本が大きな声で「Czecho No Republic!」と叫んだことを合図に、チェコの面々がステージに1人ずつ登場。彼らは歓声の上がる客席に向けて「Call Her」を投下し“武井のAX帰還ギグ”の幕を開けると、「ネバーランド」「レインボー」と続け場内に熱気を作り出す。最初のMCで武井は「AXをクビになったイヤな思い出を払拭するために集まっていただいたんですよ、皆さんは。こんなにたくさん来ていただいてありがとうございます」と、個人的な思い入れのある本公演に駆けつけたファンへ挨拶した。

7月16日にリリースされるニューアルバム「MANTLE」の詳細のアナウンスに続いては、新作より武井とタカハシマイ(Cho, Syn, G, Per)のハーモニーが心地いい「No Way」が届けられる。演奏後に武井は「楽しいね! AXいいわ!」としみじみと口にし、この日の充実ぶりをうかがわせた。砂川一黄(G, Cho)が新規ツアーの告知でひとしきり観客を盛り上げたあとには、「MANTLE」の1曲目を飾る新曲「Amazing Parade」が披露される。メンバーの声が渾然一体となったダイナミックなコーラスが会場中に響きわたり、この曲を初めて耳にするオーディエンスも拳を上げて楽しんだ。

八木類(G, Cho, Syn)が仕事を辞めた喜びをポップに歌う「JOB!」が終わると、山崎正太郎(Dr, Cho)と砂川がステージから退場。すると武井が「Czecho No Republicに事件がありまして」と切り出し、ある日山崎がバンド練習に無断欠席したこと、その罰として彼を丸坊主にすると決めたことを説明する。今回のライブチケットを100枚手売りすれば丸坊主を回避できるという救済措置も用意されていたが、結果的に8枚しか売れなかったためこの場で断髪式が行われる運びとなった。フロア後方のDJブースにはバリカンを手にした砂川と、カットクロスをかぶった山崎が姿を見せる。山崎は「ありがとうみんな、断髪式に来てくれて。もうやるしかないですよね!」と吹っ切れた様子。さらに「似合う坊主と似合わない坊主があって、俺は間違いなく後者のほうなんで。心して見とけよ!」と噛み付いた。砂川が「人の頭を刈るのは初めて」と言いながら山崎の額の中央からバリカンを入れると、客席からは悲鳴に似た声が上がる。「アメイジング・グレイス」がBGMとして流れる中どんどん髪の毛を刈られていく山崎を見て、ステージにいる武井、タカハシ、八木からは「落ち武者のようでなかなかカッコよくもある」「生々しいね」「めっちゃ顔ちっちゃい(笑)」「サッカーやってそうだね」といった気ままな感想が飛んだ。

ついに丸坊主になった山崎は大きくガッツポーズすると、観客の間をぬってドラムセットへと戻る。再びステージにそろったバンドは、気持ちを新たにした山崎の力強いビートに乗せて「RUN RUN TIKI BANG BANG」「Festival」「MUSIC」を連発し、観客をいっそう沸き立たせた。そして本編はハートウォーミングな「ハッピーメリー」で締めくくられた。

アンコールで武井は「おかげさまでめちゃくちゃ楽しい1日になりました」と感謝の気持ちを伝える。思いのほか坊主がなじんでいる山崎に向かって「落ち込んでないでしょ?」と聞くと、彼も「うん。反省してるけど落ち込んではないです」と返答しフロアの笑いを誘った。タカハシが八木の作曲による新曲「Field Poppy」をキュートに歌い上げたのち、5人は「ショートバケーション」で観客を高揚させたままステージをあとにする。しかしさらなるアンコールを求める拍手に応え、砂川の「タオル持ってる人はサビで回してください!」という呼びかけから最後に「メトロノーム」をプレイ。カラフルなライトで照らされた客席にたくさんのタオルが舞う中、チェコにとって最初で最後のAX単独ライブはエンディングを迎えた。

Czecho No Republic「AXドリンクバイトをクビになった武井がついに演者として帰ってきた!最初で最後!武井のAX帰還ギグ!~そして伝説へ~」
2014年5月21日 SHIBUYA-AX セットリスト

01. Call Her
02. ネバーランド
03. レインボー
04. 絵本の庭
05. トリッパー
06. No Way
07. Don't Cry, Forest Boy
08. Good Bye
09. Amazing Parade
10. 幽霊船
11. Clap Your Hands
12. DANCE
13. JOB!
14. RUN RUN TIKI BANG BANG
15. Festival
16. MUSIC
17. ダイナソー
18. ハッピーメリー
<アンコール>
19. Field Poppy
20. ショートバケーション
<ダブルアンコール>
21. メトロノーム

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