セカイイチとFoZZtone、愛を叫ぶ合体ライブでお祭り騒ぎ

2014年4月28日 11:13 201 8 音楽ナタリー編集部

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セカイイチとFoZZtoneが“セカイイチとFoZZtone”名義で発表したミニアルバム「バンドマンは愛を叫ぶ」のレコ発ツアー東京公演が、4月25日に東京・下北沢GARDENで開催された。

セカイイチとFoZZtone「『バンドマンは愛を叫ぶ』レコ発ツアー」東京・下北沢GARDEN公演の様子。（撮影：オオタシンイチロウ［scene16works］）

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セカイイチとFoZZtone「『バンドマンは愛を叫ぶ』レコ発ツアー」東京・下北沢GARDEN公演の様子。（撮影：オオタシンイチロウ［scene16works］）

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一番手としてステージに現れたのはFoZZtone。渡會将士（Vo, G）の「心の底から愛叫びまくろうぜEverybody！」という威勢のいい掛け声とともに、バンドは「LOVE」でライブの幕を開けた。続く「JUMPING GIRL」で一気に観客をヒートアップさせると、直後にスピード感あふれる「Sir Isaac!」を演奏して会場を揺らす。「よく集まったね、愛を叫びに。ようこそ！」という渡會の言葉から始まったMCでは、リハーサル時に武並“J.J.”俊明（Dr）が使用する機材が行方不明になったため急遽セットリストを組み直すも、最終的に機材が見つかり事なきを得たことが明かされる。そして彼らはその組み直したセットリストの中から、当初は予定されていなかったという「チワワ」を披露してファンを喜ばせた。最後には「みんなをすごい置いてけぼりにする曲」（渡會）という前置きを添えてから、めまぐるしい展開を見せる「白鯨」でFoZZtoneのライブを締めた。

セカイイチは「New Pop Song Order」で勢いよくスタートダッシュをかけ、「Jaipur Town」へつなげてハイテンションなステージを繰り広げる。場内を満たすダイナミックなアンサンブルと岩崎慧（Vo, G）のしゃがれた歌声に、ファンも身体を委ねて思い思いに楽しむ様子を見せた。「Daylight」がグルーヴ感たっぷりに披露されたあとは、ミドルテンポの新曲「空に並ぶ椅子」や「バンドマン」が切々と歌い上げられドラマチックな場面が続く。その後バンドは岩崎の「ここから僕らは打ち上げ状態になります！」という宣言通り、「井の中の世界」「カプセル」とアッパーなナンバーを畳みかけて再びオーディエンスを高ぶらせた。彼らがセカイイチとしてラストに届けたのはデビュー曲「石コロブ」。以前FoZZtoneもカバーしたというこの曲を熱演し、舞台をいったんあとにした。

セカイイチとFoZZtoneはサウンドチェック時に「今夜はブギー・バック」の一節をプレイし、早くも息ピッタリの様子をうかがわせる。幕が上がりオーディエンスに姿を見せた7人は、まず「リトルダンサー」を鳴らしてお祭り騒ぎのコラボステージを始めた。彼らの熱のこもったパフォーマンスに呼応しオーディエンスの興奮度も上昇。ボーカルをとる岩崎、渡會はマイク片手に踊りつつ客席を沸き立たせていく。「退屈な僕と小さなギター」では2人の美しいハーモニーが響きわたり、場内は温かみある雰囲気に包まれた。

岩崎お気に入りの1曲だというFoZZtone「Shangri-La」がひと足早い夏のムードを演出したのちは、渡會が「10年（バンドを）やってると脱退とか解散とかそういうことをよく聞くわけですが、そういうのは切ないなと思って。面白いニュースがあったらいいなと思って合体しました」と“セカイイチとFoZZtone”結成の理由を語る。さらに彼は「セカイイチのライブ、FoZZtoneのライブから離れてたお客さんがまんまと帰ってきて、してやったりって感じです」と言って観客の笑いを誘った。この日が金曜日だということに触れ岩崎が「野郎ども、一週間お疲れさまー！」とフロアに向かってねぎらいの言葉をかけたあと、セカイイチとFoZZtoneは乾杯の代わりとして「ハレルヤ」を贈ってクライマックスを飾った。

アンコールでは渡會が1人登場し、観客の協力を仰いで足踏みと手拍子でリズムを作り出す。そのまま「GO JOHNNY GO」を歌い出すとステージに続々とそのほかのメンバーが合流し、会場中が一体となって同曲を演奏。ステージ上も客席も笑顔のあふれるライブとなった。