この公演は昨年11月発表の最新アルバム「あんたへ」を携えたツアーのセミファイナルにあたるもの。この日のライブではamazarashiのこれまでのライブと同様にステージ前方を紗幕が覆い、そこにバンドメンバーの演奏にあわせて、風景映像、PV、歌詞などが投影された。少年少女とおどろおどろしいキャラクターをフィーチャーしたアニメーションPVが使用された「ジュブナイル」、秋田ひろむ(Vo, G)本人の歌唱する姿が映し出された「あんたへ」、雪の結晶や雪だるまがかわいらしく描かれた「真っ白な世界」など楽曲ごとにテイストの異なる映像に加え、レーザー光線やメンバーの頭上を上下する多数のLEDランプなどによる演出でライブが彩られた。
秋田は1曲1曲を情感豊かに歌い上げ、観客の心を揺さぶる。またライブ初披露となった「ミサイル」でも、攻撃的なサウンドとメッセージ性の強いリリックで観客に強烈なインパクトを与えた。ライブ終盤には「青森で暮らしてると、『なんてわいの人生はつまんないんだろう』ってすごい思うんですけど」と前触れもなく語り始めた秋田は、続けて「でも音楽続けててよかったとか、生きててよかったとか思うときもたまにはあって、今回のツアーではそういう日がたくさんあってとても感謝しています」と自身の思いを観客に伝えた。そして前向きな気持ちをつづったナンバー「終わりで始まり」を歌い上げると、会場にはこの日一番の拍手が沸き起こった。
ラストに秋田は中島美嘉へ提供したことでも話題になったナンバー「僕が死のうと思ったのは」をアコースティックギター1本の弾き語りで披露。振り絞るような力強い歌声を響かせ、余韻を残したままステージをあとにした。amazarashiのツアーは2月8日の北海道・ 札幌PENNY LANE24公演でファイナルを迎える。
なお3月26日にDVDおよびBlu-rayでリリースされる初のPV集(タイトル未定)には、今回のZepp DiverCity TOKYO公演から厳選されたライブ映像が収録される。
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