この映画は、芥川賞をはじめ数々の文学賞を受賞した作家・川上弘美の連作短編集「ニシノユキヒコの恋と冒険」を、「人のセックスを笑うな」などで知られる井口奈己監督が映像化したもの。主演は竹野内豊で、尾野真千子、成海璃子、木村文乃、本田翼、麻生久美子、阿川佐和子ら共演女優陣の豪華さでも話題になっている。
「TELE〇POTION」は以前から七尾旅人のライブによく行っていた井口監督の熱烈なオファーで本作のために書き下ろされた楽曲。竹野内演じる主人公・ニシノをとりまく女性たちのイメージを踏襲し、女性奏者だけで編成したロックバンドを迎えてレコーディングが行われた。
バンドメンバーは
七尾旅人 コメント
お話を頂いた時に、ユキヒコとあまりにタイプが違う僕には荷が重いなと思ったんですが、井口監督の映画に対する情熱に打たれて参加させて頂くことにしました。最初はフィナーレの光景に合わせるかたちで1曲壮大なのを構想していたのですが、井口さんから「物語に沿わなくていいんです、元気な感じで終わりたい」とのリクエストを受け、何曲かの未発表曲をお聴かせして、自分としても新鮮な軽快さを持ったこの歌「TELE◯POTION」を録音することとなりました。映画館で観るのが楽しみです。
竹野内豊 コメント
自分が感じたニシノユキヒコは、いつも満たされることのない虚無感を抱いている人間だと思ったのですが、そんなニシノユキヒコの人間性を表現するかのような、七尾旅人さんの切ない歌声は、この作品にぴったりだと思いました。
相手の逢いたいという気持ちに応えて、「君に逢いに行く」と最後に連呼している箇所があるのですが、そこは、相手の望んでいることを何でも叶えてあげたいと思う、まさにニシノユキヒコですね。
素敵な音楽をありがとうございました。
井口奈己監督 コメント
ニシノユキヒコは男だから、エンディングには男性ボーカルの歌声が聴きたいと女性プロデューサーが言うので、その名前はすぐに思い浮かんだ。
湘南の海で雨にあたりながら最前列かぶりつきで見た七尾旅人のシャウトしているのに囁いているような、そしてちょっと狂ってるみたいなあの歌声が、映画の最後に聞こえて欲しい。
井の頭公園の池の畔で蚊に喰われながら、長い沈黙とズレがちな会話の後にポップな曲がジャンジャン出来るって言って聞かせてくれたタイトルもまだ無かった曲。
予想を斜め上から超えてくる想像だにしなかった青春くさいポップソング。
最高じゃん!
リンク
- 映画『ニシノユキヒコの恋と冒険』公式サイト
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こまゆ☺︎ @maya_mu
ナタリー - 七尾旅人×女性バンドの新曲が竹野内豊の映画主題歌に http://t.co/jq5Opy6AbF