これは吉井のソロ活動10周年を記念して10月1日に発売されたライブDVD / Blu-rayボックス「10-TEN-」の購入者を対象に、抽選で200名を招待して行われたスペシャルイベント。吉井はストリングスやホーンを加えた豪華な編成で、YOSHII LOVINSON時代の楽曲やカバー曲を含む全7曲を披露した。
拍手に迎えられ黒の正装で登場した吉井は、着席するとジャジーなアレンジを施した「20 GO」からライブをスタートさせる。バイオリン、ビオラ、チェロ、ピアノ、フルート、ギター、ベース、ドラムというバックバンドによる演奏が、普段のライブとは異なるムーディな雰囲気を作り出していく。トランペットから始まった「CALL ME」は原曲よりもテンポアップした4つ打ちバージョンで、吉井は途中手拍子を煽りながら「こんばんはスイートベイジル! 短い時間ですけど楽しんでってください」と呼びかけた。
“いつも言いたいことを忘れてしまうから”という理由でiPadの画面を読みながら行われたMCでは、吉井は「ちょっとジャズっぽいというかフュージョンっぽいというか、普段僕がやらないようなジャンルです」とこの日の趣旨を説明する。「『ベイジル』と打ったら(変換結果で)米のほうの『米汁』が出てきた」と彼らしいユーモアを交えつつ、「本当はYOSHII LOVINSONはこういうのをやりたかっていう(笑)。ようやく10年経ちましてこのような夜が過ごせます」と語った。
続いて「このサウンドが自分に染み付いています」と歌われたのは歌謡曲「夢は夜ひらく」のカバー。色気を匂わせる歌声や演奏で場内がアダルトな雰囲気に包まれたあとは、「血潮」がギターとバイオリンのみで奏でられる。吉井和哉名義で初の作品である「BEAUTIFUL」は弦楽四重奏をフィーチャーしたドラマチックなサウンドで披露され、観客は楽曲の世界観に引き込まれるようにじっとステージを見つめていた。また「SWEET CANDY RAIN」は原曲とはまったく異なる軽快なリズムを持ったアレンジに生まれ変わっており、演奏後には客席からこの日一番の歓声が沸き起こった。
バンマスを務めた弦一徹とのエピソードを話した吉井は、「いろんな縁がありまして、こういったアレンジでやらせてもらうのはすごく感慨深くて。ある意味“ソロ吉井和哉”が今日また1つ誕生したような気がします」としみじみと述べる。そして最後に「今日は満月です。たくさんの月の光を浴びて聴いてください」というメッセージから「MY FOOLISH HEART」が届けられ、会場にはこの贅沢な時間の終わりを惜しむかのような拍手がいつまでも鳴り響いた。なおこの日の模様は10月1日にリリースされた映像作品の購入者特典として期間限定公開されるほか、会員制サイト「441108ch」にて配信。さらに12月2日(月)にスペースシャワーTVにて放送の特別番組「吉井和哉 -10th Anniversary Special-」内でもオンエアされる。
吉井は今後12月7日に埼玉・さいたまスーパーアリーナにて10周年記念ライブ「10th Anniversary YOSHII LOVINSON SUPER LIVE」を実施。12月28日には福岡・マリンメッセ福岡でアーティストデビュー20周年記念ライブ「20th Special YOSHII KAZUYA SUPER LIVE」、終演後に「吉井忘年会」と題したイベントを福岡・Zepp Fukuokaで行う。
吉井和哉「AT THE SWEET BASIL ~スイートベイジルの夜~」
2013年10月19日六本木STB139 セットリスト
01. 20 GO
02. CALL ME
03. 夢は夜ひらく
04. 血潮
05. BEAUTIFUL
06. SWEET CANDY RAIN
07. MY FOOLISH HEART
スペースシャワーTV「吉井和哉 –10th ANNIVERSARY SPECIAL-」
2013年12月2日(月)22:00~23:00
※リピート放送あり
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