土岐麻子の「大人の沼」 ~私たちがハマるK-POP~ Vol.14 [バックナンバー]
推しの言葉を漏らさず理解したい!大人ならではのハングル学習法とは?
土岐麻子のハン検挑戦記(第1回)
2023年4月3日 17:30 8
現在の実力チェック
──それでは現在の各々の実力を測るために、ハン検のサイトで10問の模擬試験を受けてみましょう。
はい!(3級の問題を開始して)こっちかな、どっちだろう……試験当日はこうやって声出せないですよね? ぶつぶつ言っちゃいそう(笑)。
~約10分後~
できました! 70点でしたー! 悔しい。
──まだ3カ月あるし、十分じゃないですか? 私たちなんて、Sさんが10点、私が0点でした(笑)。まず問題の意味からして理解できてないので仕方ないですけど、ここからがんばっていこうと思います。
K-POPの動画でリスニングに挑戦!
K-POP関連の動画からアイドルがしゃべっている場面を土岐さんに聞いていただき、その場で訳してもらいます。
第1問:BTSのSUGAとRMのトーク動画より、2人が挨拶する1:13~部分。
土岐さんの回答:「ソロアルバムを出したアーティストRMさんです」「こんにちは。SUGAさんと同じ職場で働いている、同僚のRMです」
動画についた日本語字幕:「ソロアルバムを発表してから現れたアーティスト、RMさんです」「こんにちは。SUGAさんと同じ職場に勤めている、職場の同僚RMです」
お見事! しっかり理解されています。
第2問:NewJeansのライブ動画より、メンバー・HANNIの最初の挨拶(0:22~0:40)。
土岐さんの回答:夏にデビューして、いつの間にか冬になってしまいました。「Ditto」という冬にぴったりな、美しくて感性的な曲ですので、たくさん聴いてくれたらうれしいです。
動画についた日本語字幕:夏にデビューして、「it's Live」に来たけど、もう冬です。冬に似合う「Ditto」という曲で帰ってきました。かわいいエモーショナルな曲なので聴いてね。
こちらも見事正解!
次回は難易度を上げて、もう少し長文に挑戦してもらいます。
学習のお供に!オススメK-POP&韓国ドラマ
こんにちは、
いよいよ試験を受けることになりワクワクしています。もちろん、落ちてしまったらどうしようという不安もありますが、いまはイベントとして楽しみだという気持ちのほうが勝っています。学生時代とは全く違うのは、大人になって勉強が本分から趣味に変わったからでしょう。時間、心ともに「学ぶ余裕」を作るということはとても贅沢なことだと実感する日々です。
さて楽しみながら韓国語を学ぶうえで、私にとってドラマ鑑賞は欠かせません。
まず、気持ちよくリスニングできるドラマとして「私の解放日誌」をおすすめします。主人公ミジョンが落ち着いた声でゆっくり話すので聞き取りやすく、とくにモノローグは文学的で哲学的で、言葉の中にするすると惹き込まれていきます。
(※本編の展開に関する内容が含まれます)
「愛と、利と」も、主人公の話すスピードが遅くて淡々としているのでわかりやすかったです。あとOST(サウンドトラック)も素晴らしく、ボーカルものはいずれもメロディがいい曲ばかり。とくに私は韓国語の歌詞の「Wonder Why」が一番好きです。リスニングに疲れたら、シンギング!
また、ドラマのなかではたくさんの名言にも出会えます。ソン・ヘギョとパク・ボゴム主演の「ボーイフレンド」では書きとめたくなるセリフが多かったです。2つご紹介しますね。
"볼 수 있을 때 보고 사는 게 남는 인생이에요."
「会える時に会う、それが残された時間の生き方です」
という意味ですが、Netflixの字幕の和訳は「会える時に会っておかないとね」となっています。
"파도가 바다의 일이라면 너를 생각하는 것은 나의 일이었다. "
「波を作るのが海の仕事なら、あなたを思うのは私の仕事だった。」
つまり、海が波を立てない日がないように、私はあなたのことを思わずにはいられないということですね。
自分ならどう訳すかな?とじっくり考えてみるのも勉強になりそうです。
Behind Sketch
3月22日は土岐さんのお誕生日。その少し前に行われたこの日の取材の最後には、ナタリースタッフからささやかなお祝いをさせていただきました。
(第2回は5月公開予定)
土岐麻子
1976年東京生まれのシンガー。1997年にCymbalsのリードボーカルとしてデビュー。2004年の解散後よりソロ活動をスタートさせる。本人がCMに出演したユニクロCMソング「How Beautiful」(2009年)や、資生堂「エリクシール シュペリエル」のCMソング「Gift ~あなたはマドンナ~」(2011年)などで話題を集める。CM音楽やアーティスト作品へのゲスト参加、ナレーション、TV・ラジオ番組のナビゲーターなど、“声のスペシャリスト”として活動。またさまざまなアーティストへの詞提供や、エッセイやコラム執筆など、文筆家としても活躍している。K-POPでの最推しはMONSTA XのジュホンとBLACKPINKのジェニ。2023年4月25日より神奈川、大阪、東京のBillboard Liveにてワンマンツアーを開催する。
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