RIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)の音楽履歴書。

アーティストの音楽履歴書 第28回 [バックナンバー]

RIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)のルーツをたどる

サザンが大好きなサッカー少年がEXILEと出会い、筋骨隆々なボーカルになるまで

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DOBERMAN INFINITYのKAZUKI、相方の川村壱馬&吉野北人との出会い

「EX SHOW」というEXPG生が出演できるステージがあるんですが、僕は「VBA4」を受ける前にDOBERMAN INFINITYのKAZUKIくんと一緒にそのステージに立ったんです。全国で開催される「EX SHOW」に2人で出演したんですが、歌がうまいKAZUKIくんと一緒に歌うという経験は、自分が劣っていると自覚したのと同時に、新しいものを吸収できた感覚もあって。あのときKAZUKIくんと一緒に歌えてなかったら、今の僕はなかったんじゃないかなと思うぐらい僕にとって大事な時間でした。別々のグループですが、2人共デビューすることができたので、今度はプロとしてKAZUKIくんと一緒に歌いたいなと思っています。

「EX SHOW」で歌う16歳の頃のRIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)。

「EX SHOW」で歌う16歳の頃のRIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)。

「VBA4」で出会った(川村)壱馬と(吉野)北人は、今でこそ相方ですが、オーディション中は同志でありライバルでした。僕はEXPGでそれなりに練習を積んでいましたし、「EX SHOW」での歌唱経験もあったりしましたが、壱馬と北人はオーディションに受かった時点ではそういう経験値がほぼゼロの状態で。そこから成長する2人の歌声を聴いていたら、あっという間に追い抜かれるかもしれないという危機感を覚えました。よりがんばる理由を僕にくれたのが2人の存在です。2人は同い年だし、グループのボーカルとしての活動以外にも、役者としても活動してTHE RAMPAGEの活躍の場を広げてくれています。だからこそ、僕はどっしり構えて2人を引っ張っていくぞと気が引き締まる。僕から2人に何かを与えられているかはわからないですけど、僕のボーカルとしての成長が2人を刺激できていたらうれしいです。

LDHの先輩が与えた影響

ピアノを始めたのは、ほかのメンバーができないことをやりたかったのもあるし、デビュー前にSHOKICHIさんから「RIKU、絶対にピアノはできたほうがいい。俺は誰にも習わずに弾けるようになったから」って勧められたからです。SHOKICHIさんは「独学だから運指もぐちゃぐちゃだけど、そんなの関係なくない? 音楽にルールなんてないでしょ?」って電子ピアノをプレゼントしてくれたんです。SHOKICHIさんからいただいたピアノは今も使い続けていて、弾き語り動画でもいつも弾いていますし、生涯それしか弾かないぐらいに思っています。あ、でもSHOKICHIさんの家でグランドピアノを弾かせてもらったら欲しくなっちゃったので、将来先輩たちのように広い部屋に住むようになったらグランドピアノを置きたい。かなり高価なものですけど、SHOKICHIさんをはじめ先輩たちがそうやって「がんばれば夢は叶うんだよ」と夢の指針になってくれるので、僕も後輩たちにそういう姿を見せてあげたいです。

17歳の頃のRIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)。

17歳の頃のRIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)。

「EX SHOW」で歌う18歳の頃のRIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)。

「EX SHOW」で歌う18歳の頃のRIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)。

音楽への向き合い方としてはSHOKICHIさんからの影響が大きいですが、シンガー魂のところで言うと(数原)龍友さんからの影響が大きいと思います。龍友さんは2個上のいわば同世代。でもドームのステージでソロで歌っていて、がんばれば夢は叶うということを体現している身近な先輩です。龍友さんは場をすごく和ませてくれる方で、Jr.EXILEのライブのリハーサルのときも僕らのことをたくさん笑わせてくれました。そういう一面もありながら歌うとなったら誰よりも真摯なんですよね。リハーサルから全力で取り組む龍友さんの姿を見たときは感銘を受けました。音楽番組での名曲カバーも観てすぐに「よかったです」って連絡させていただいたら、「RIKUもこのままがんばっていればこういうチャンスは絶対にやってくるから、めげずにがんばれよ。ただめっちゃ緊張するぞ、あれ」って連絡をくださって。器が大きくて本当にカッコいいんですよ。だからこそ負けたくないと思うし、一緒に歌いたいとも思います。大好きな先輩です。

進化を続けるのはTHE RAMPAGEの“土台”であるため

世間的にEXILEといったらヒゲ、焼けた肌、筋肉じゃないですか。今ではあまりそんなこともないんですけど、その時代のEXILEを見てカッコいいと思ったから、そういう男らしい姿に憧れがあるんですよね。漢と書いて“おとこ”と読むような男に。僕はよくしゃべり方とか声の面で漢とは真逆のようなことも言われちゃいますけど、「マイクを持って歌ったら漢としてかますっしょ!」みたいなハートを持っています。歌う姿を見せたら誰にも文句は言わせねえぞというプライドがありますね。

20歳のRIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)。成人の日に母と。

20歳のRIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)。成人の日に母と。

そういう憧れもあって、2017年の初ツアー「THE RAMPAGE LIVE TOUR 2017-2018 "GO ON THE RAMPAGE"」の前から体を鍛え始めました。鍛え始める前は60kgなかった体重も、今では70kg。脂肪の量は今のほうが圧倒的に少ないので増えたのは全部筋肉です。連日歌って踊るとなるとある程度体の軽さも必要なので、ツアー前には64kgまで絞るように調整しています。人間の体は20歳からどんどん老いていってしまうらしいんですよ。僕には「老いよりも進化するスピードのほうが速かったら進化し続けることができる」という持論があって、今のトレーニングを続けていたら33、4歳くらいまでは進化できると思っているんです。だから自己PR欄に「今が1番身体が強いです」って書かせてもらいました。今は心拍数が170とかになっても普通にしゃべれるぐらいになったので、3時間のライブでも一切バテない。僕はTHE RAMPAGEの土台を作る人間だという自負があるので、土台になるならそれぐらい当たり前だろって思っています。パフォーマーでは体が一番デカい(武知)海青がフォーメーションの中心に守護神のようにいてくれて、繊細なダンスでもクランプでもTHE RAMPAGEを体現してくれているので、僕はそのボーカル版になりたいんです。

母とデビュー前のRIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)。

母とデビュー前のRIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)。

10歳の頃、父とフリースタイルフットボールをやっていて「こんなに練習したのにこの技ができない」と泣き言を言ったら「“こんなにやったのにできない”んじゃなくて、練習量が足りないからできないんだよ。できるようになって初めて練習したって言えるんだよ」と言われたんです。その言葉は今も僕に残っていて、全部の活動に対して言えることだなって。歌はすべてを懸けてやってきたものなので、今の僕からそれを取ったら何もなくなってしまう。ボーカルは天職だと思っています。活動を続ける中でもちろんつらいこともありますけど、つらいときに自分を支えてくれたのも音楽だし、自分が音楽を発信することでそんな音楽への恩返しができたらと思っています。自分のように音楽に救われる人がたくさんいるはずだから、次は救う側になりたいです。

RIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)を作った14曲

RIKU(リク)

RIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)

RIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)

1994年8月10日生まれ。THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのボーカリスト。2014年4月に行われたLDH主催オーディション「EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 4 ~夢を持った若者達へ~」に合格し、THE RAMPAGEのボーカル候補生となる。同年9月に行われた「武者修行ファイナル」で正式メンバーに昇格。THE RAMPAGEとして2017年1月にシングル「Lightning」でメジャーデビューを果たした。毎週金曜日にはメンバーの陣と共にスペースシャワーTV「ライブを100倍楽しむLIVE YEAH!!!」、bayfm「WEEKEND THE RAMPAGE」にレギュラー出演している。グループとしては9月に12枚目のシングル「FEARS」をリリース。

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