ファミ通編集部を訪れたのっち。

のっちはゲームがしたい! 第1回 [バックナンバー]

ゲームの記事ってどうやって書いてるの? ファミ通編集部でお話を聞いてきました

林克彦編集長が伝授する「ゲームの魅力の伝え方」

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Perfume・のっちさんがゲーム業界のさまざまな人々に会いに行く連載「のっちはゲームがしたい!」がいよいよスタート。記念すべき第1回はゲーム総合誌「週刊ファミ通」(刊行:KADOKAWA Game Linkage)の編集部を訪問し、オフィス内で仕事の様子を見学させてもらいつつ、これからゲームの連載を始めるうえでのアドバイスなどを林克彦編集長に聞いてきました。

取材・/ 橋本尚平(取材後記は除く) 撮影 / 上山陽介 ヘアメイク / 大須賀昌子 題字 / のっち

ゲームだらけのファミ通編集部に潜入

かつて女性誌の取材中に、ゲームの話ばかりしていたため「うちはファミ通じゃないんですよ」とたしなめられた過去があるというのっちさん。これからついに本物のファミ通編集部に足を踏み入れます。

編集部のあるオフィスフロア内は週刊誌「週刊ファミ通」のチームと、Webメディア「ファミ通.com」チーム、そしてゲームの攻略本や書籍を制作するチームなどがあります。のっちさんは林編集長に案内してもらいながら、皆さんがどんな仕事をしているのかを教えてもらいました。

「週刊ファミ通」の名物コーナーといえば、4人の編集者やゲームライターがレビュアーとなって新作ゲームに点数を付ける“新作ゲーム クロスレビュー”。レビュアーたちはこの記事の執筆のために、オフィスの真ん中に設置された、製品版とは異なるクロスレビュー専用のゲーム機でプレイしています。というのも、ここで扱っているのはほとんどが発売前のゲームなので、情報の流出を防ぐために持ち出せないようになっているんです。自宅でゲームをしながら記事を書けると思っていたのっちさんは、「おうちではやれないんですね!」とビックリ。1本のレビューを書くために数十時間プレイすることも頻繁にあるそうで、その話を聞いたのっちさんは「発売されてから自分でプレイするのを楽しみにしてるゲームのネタバレ画面が、仕事中にチラチラ目に入りそうで嫌ですね(笑)」と、ここで働いている皆さんの大変さを感じ取っていました。

大量のポケモングッズが置かれた机を発見して、興味津々ののっちさん。話を聞くと、そこはポケモンを担当する編集者の席とのことで、「ちゃんとそのタイトルがめちゃめちゃ好きな人が記事を作ってるんですね」と感心していました。ちなみにその担当者は、昨年さまざまな販売店で配布されたポケモンの冊子の編集も手がけたそうで、のっちさんは「それ渋谷PARCOのポケモンセンターでもらったやつ!」と大喜び。そのほか、のっちさんが大好きな「ニーア オートマタ」のキャラクターが飾られたデスクなどもあり、のっちさんは「皆さん、自分の色を出してますね」と興味深そうに眺めていました。

林さんのデスクに座らせてもらい、編集長の気分を味わうのっちさん。

編集長のデスクの脇にはたくさんのゲームソフトが積まれていました。「いっぱいあって楽しそう!」と喜びつつ、のっちさんはそのタイトルを1つひとつチェック。「知らないゲームがいっぱいありますね……パッケージを見る限りだと『じんるいのみなさまへ』というのが気になります」。

1986年に発売された「ファミコン通信(現:週刊ファミ通)」創刊号の現物を見せてもらって「私が生まれる前ですね」と語るのっちさん。ちなみに表紙に描かれているイラストは荒井清和さんのマンガ「べーしっ君」のキャラクターで、荒井さんは現在もクロスレビューのページでレビュアーの似顔絵を担当しています。

この編集部の一番の特徴は、YouTubeやニコニコ生放送のチャンネルで番組を配信するための専用スタジオがあること。グリーンバックの部屋の中で、声優やゲームクリエイターなどを迎えてのゲーム実況や、お酒を飲みながらのゆるいトークなどを毎日ライブ配信しています。中に入ったのっちさんは「すごい! 憧れのゲーム実況機材!」と興奮。実際に機材の前に座ってゲーム実況の感覚を味わいながら「これ会社に欲しいな……アミューズにも俳優さんとかで実況してる人がいるし、会社にこの機材があったらいろんな人が使えるのにな……」とうらやましそうにしていました。

オフィス見学のあとで、のっちさんと林編集長は会議室に移動。ゲームについての連載をするうえでの心構えなどをいろいろ教えてもらいました。

のっちさんに求められてるのは“いちゲームファンとしての目線”

のっち この連載を始めるときに「ゲームについての記事を作るうえで、何に気を付けたらいいのかな?」と考えていたら、「じゃあ、それを教えてもらいにファミ通編集部に行っちゃおうぜ」という話になりまして……。

編集長 ありがとうございます。これまで、ゲームクリエイターの方とお会いしたこととか、仕事で絡まれたことはあるんですか?

のっち ゲームの方とはほとんど接点がなかったですね。昔からのPerfumeファンの方が「キングダム ハーツ」の小説を書いていらっしゃった、というくらいかな?

編集長 なるほど。のっちさんがプレイされて「どうしたらこんなゲームが作れるんだろう」とか「これ面白かったなあ」とか感じたゲームについて、その制作者に会いに行って素直な感想を伝える、というのが一番いいんじゃないかと思いますよ。

のっち やっぱりそうですよね。でも例えば、私は「ニーア オートマタ」が大好きなんですけど、あの方たちはよく生配信をされてるじゃないですか。

編集長 ディレクターのヨコオタロウさんとか、プロデューサーの齊藤陽介さんとか、デザイナーの田浦貴久さんとかですよね。

のっち 私は裏話を聞くのが好きなので毎回観てるんですけど、皆さんお酒を飲みながらかなり深いところまでしゃべってるので、もし私がお会いしたとしても、それ以上もう何も聞くことがないんじゃないかって……。

編集長 あんまり考えすぎなくていいと思いますよ。例えばファミ通がゲームクリエイターの方にインタビューするときは、僕らはゲームメディアなのでプロの目線で話を聞くわけです。のっちさんが取材を受けるときも同様に、プロのインタビュアーが話を聞いていると思います。でもたぶん、この連載でのっちさんに求められてるのは“いちゲームファンとしての目線”だと思うので、そんなに肩肘張る必要はないんじゃないでしょうか。

のっち そっかー。

編集長 「世間話をしに行く」っていうとアレですけど、インタビュー項目をがっつりと固めて掘り下げるみたいなことは、むしろしないほうがいいんじゃないかと思いますね。

のっち 確かに。そのへんカッコつけしいなんですよね、私(笑)。

編集長 疑問に思うことやわからないことがあれば、素直に聞いたほうがいいと思うんですよ。それって逆に僕らはあんまりやらないことだから。そうすればきっと、ゲームメディアとかに普段載ってるようなインタビューとはまた違うものになるんじゃないかな。

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読者の反応

田端 信太郎@全ての投稿は生成AIです @tabbata

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