ファミ通編集部を訪れたのっち。

のっちはゲームがしたい! 第1回 [バックナンバー]

ゲームの記事ってどうやって書いてるの? ファミ通編集部でお話を聞いてきました

林克彦編集長が伝授する「ゲームの魅力の伝え方」

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「スマブラ」のティザー映像のワクワク感を、どうにか音楽でも表現できないかなって

のっち ゲーム情報を読者の皆さんに伝えるために、意識してることはありますか?

編集長 ゲームって、売りになるポイントがいっぱいあるんです。システムはもちろん、キャラクターも音楽もそうだし。さらにシステム1つとっても、成長システムとかバトルシステムとかいっぱいあります。そのうちのどこに焦点を当ててゲームを紹介するべきか、というのは編集者として常に意識しています。まんべんなく紹介しても「このゲームの魅力ってなんだっけ?」となってしまう。それだと意味がないので「ちゃんと魅力を伝えるためにはどこをフィーチャーするべきか」は考えるようにしてますね。

のっち あー、なるほど。

編集長 ちなみに雑誌の場合、1冊にいろんな種類の記事が載ってるので、ページをめくる指が止まらないとその記事は負けなんですよね。例えばキャラクターを見せたいのなら「そのキャラクターをどこにどう配置すれば誌面映えするのか」とか、キャッチコピーはどうするのかとか、指を止めさせるためにどうすればいいのかを常に考えてます。

のっち 大変だー!

編集長 のっちさんも、「ニーア オートマタ」をやっていて「バトルが楽しかった」とか「物語が面白かった」とか「キャラクターのモデリングが好きだった」とか、いろいろあると思いますが「ここすごくよかった!」という部分があったはずです。そこからお話を広げていけばいいんじゃないですかね?

のっち ありますあります。でも、しゃべるの苦手なんですよね……(笑)。

編集長 話をすることが苦手でこの企画を始めるの、なかなかのチャレンジですね(笑)。でも大丈夫です。クリエイターの皆さんはみんな優しいですから。

のっち 本当に優しいといいなあ……(笑)。雑誌の記事もそうですけど、ゲームって宣伝の仕方が本当にうまいなって思うんです。発売前に出す情報のバランスがめちゃくちゃ絶妙だなって。

編集長 そうですね。タイトルやメーカーさんによって宣伝の仕方にも違いがあって、例えば「龍が如く」だと毎回、映画みたいにキャストを呼んでの制作発表会や完成披露会を開いたりしてますね。

のっち きっと凄腕の宣伝担当が各社にいるんだろうなー。

編集長 でもそれ、たぶん音楽もそうなんじゃないですか?

のっち 音楽もそうなのかな……(笑)。私「スマブラ(「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズ)」の「参戦!!」っていうティザー映像が大好きで。あのワクワク感をどうにか音楽でも表現できないかなって考えてるんですよ。

編集長 「スマブラ」の参戦ムービーって、ディレクターの桜井政博さんがご自身で指示されて制作してるんですよ。「ここのコマにこれを挟もう」みたいな細かい部分まで全部。そこまでやられる方はそうそういないです。

のっち そうなんだ! すげー! 誰が作ってるんだろうなって思ってたけど、ディレクターさんご本人だったとは……。

いろんな人の実況を観てると、見事に全員違うから面白くて

編集長 そもそもなぜ、のっちさんはゲームがお好きになったんですか?

のっち 初めて自分でクリアしたのが「テイルズ オブ ジ アビス」で、ストーリーがあるゲームをやったのも初めてだったんですけど、映画やドラマでは味わえない、自分が旅をしているみたいな没入感がたまらなくて。「私のもう1つの人生がこの中にあるんだ」って感動したんです。

編集長 じゃあRPGが好きなんですね。

のっち そうですね。だから、お兄ちゃんがいる家庭にすごい憧れがあるんです。「『ロマンシング サ・ガ』はどのキャラでプレイして……」みたいな思い出話をしてる同い年の女の子がいて「いいなあ……そういうのを知りながら育ちたかったな……」って気持ちになるんですよ(笑)。

編集長 なるほど(笑)。お忙しいと思いますが、ゲームは夜中にやるんですか?

のっち お休みの日ですね。気付いたら10時間くらいやってます。夜は眠いのであんまりやらないですね(笑)。「『Dead by Daylight』を3戦だけやったら寝ようかな」って感じで。

編集長 けっこうやってますね。

のっち 今が人生で一番ゲームしてるかもしれない。

編集長 それはどうしてですか?

のっち なんでだろう……? ニコ生とかYouTubeとかでゲーム実況を観るようになったのが大きいかもしれないです。

編集長 ゲーム実況って、それを観て興味を持ってプレイするタイプの人と、実況を観ただけで満足するタイプの人といらっしゃいますが、どちらのタイプですか?

のっち 両方ですね。例えば、「Dead by Daylight」は実況を観て自分でもプレイしてみたくなったけど、「Detroit: Become Human」は自分ではやらずに4、5人の実況を観ましたね(笑)。

編集長 えっ!? その楽しみ方は珍しいですね。

のっち この実況者は、どのルートを選ぶんだろうって、いろんな人の実況を観るんですよ。

編集長 ははは(笑)。「この人はここでこれ選ぶんだ」みたいな楽しみ方をしていると。

のっち はい。見事に全員違うから面白くて、それで満足しちゃってます(笑)。そういえば、林さんがヨコオさんと一緒に配信してるのも観てましたよ。

編集長 え、僕ですか? 確かファミ通で「ニーア」の番組をやって、ヨコオさんの誕生日をみんなでお酒を飲みながらお祝いする配信をしましたけど、そのときですかね?(笑)

「ストV」ではバーディーです

のっち ゲームって昔は「男の子の遊ぶもの」みたいなイメージがあったと思うんですけど、最近は女の子のゲーマーが増えているっていう話を聞いたんです。「週刊ファミ通」を作っている立場からも、ユーザーの男女比が変わってきたのは感じますか?

編集長 正確な数字はないですけど、女性は昔と比べたら断然多いです。ゲームのタイトルにもよりますが、例えば、「モンスターハンター」の大会は男女ペアで出場する方がいっぱいいますし、ゲームミュージックのコンサートとか舞台、朗読劇のようなイベントに行くと、女性のほうが多いです。「ゲームは男の子のもの」というイメージは世間的にもあまりなくなってきていると思います。

のっち そういうのなくなりましたよねー。

編集長 あとは「キャラクターの声を担当している声優さんのファンだからゲームを始めた」というパターンも増えてますね。

のっち わかります! 私もそれで選ぶことけっこうあります! 「ペルソナ5」にハマったきっかけは 「うわ! マモ(宮野真守)が! 水樹奈々さんが出てる!」だったし。

編集長 話を聞いていると、ちゃんとコントローラを握ってゲームしてるんですね。格ゲーとかもやるんですか?

のっち 格ゲーは試みましたね……。

編集長 試みた?

のっち アミューズに「ストV(ストリートファイターV)」のeスポーツプロゲーマーの方が所属してて。プロの方が自分を動かすかのようにキャラを動かしている姿に憧れて、私もやってみたんですよ。まったく無理でした(笑)。あれは時間を使って修行しないと、全然強くなれないですね。

編集長 シビアなんですよね。オンラインでガシガシ対戦したり、トレーニングモードで繰り返し同じ技をコツコツ練習しないと、なかなか強くなれない。ちなみに、のっちさんが使うキャラクターは誰なんですか?

のっち バーディーです。

編集長 けっこう男臭いキャラクターを使うんですね(笑)。

のっち 自分はうまくないけど、eスポーツの大会でうまい人同士のプレイを観るのは楽しいです。人対人の戦いなので「数年前からの因縁がある2人が再び対戦」みたいな関係性を見てるのは、女の子目線ではすごくグッときます(笑)。

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読者の反応

田端 信太郎@ミノタバ不動産 @tabbata

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