映画「旅と日々」ロカルノ映画祭で最高賞に輝く 三宅唱、シム・ウンギョン、河合優実ら歓喜

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三宅唱が監督、シム・ウンギョンが主演を務めた映画「旅と日々」が、スイス・ロカルノで開催中の第78回ロカルノ国際映画祭にて、最高賞である金豹賞を受賞した。日本映画が同賞に輝いたのは、2007年の小林政広監督作「愛の予感」以来18年ぶり。これまで衣笠貞之助、市川崑、実相寺昭雄も最高賞を受賞している。

第78回ロカルノ国際映画祭のレッドカーペットに登場したシム・ウンギョン(左)、三宅唱(中央)、河合優実(右) ©Locarno Film Festival / Ti-Press

第78回ロカルノ国際映画祭のレッドカーペットに登場したシム・ウンギョン(左)、三宅唱(中央)、河合優実(右) ©Locarno Film Festival / Ti-Press

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「旅と日々」場面写真

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「旅と日々」場面写真

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つげ義春のマンガ「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」をもとにした「旅と日々」では、だつの上がらない脚本家・李(イ)が、旅先のおんぼろ宿で“べん造”と名乗る宿主と出会い、人生と向き合う様子が描かれる。シム・ウンギョンが李、堤真一がべん造に扮し、河合優実、高田万作らも出演した。

第78回ロカルノ国際映画祭のフォトコールに参加したシム・ウンギョン(左)、三宅唱(中央)、河合優実(右)©Locarno Film Festival / Ti-Press

第78回ロカルノ国際映画祭のフォトコールに参加したシム・ウンギョン(左)、三宅唱(中央)、河合優実(右)©Locarno Film Festival / Ti-Press[拡大]

1946年に始まったロカルノ国際映画祭は、カンヌ、ヴェネツィア、ベルリンと並ぶ世界四大映画祭の1つ。同作はインターナショナル・コンペティション部門に正式出品され、現地時間8月15日に行われた記者会見やワールドプレミア上映などには、三宅、シム・ウンギョン、河合が参加した。

第78回ロカルノ国際映画祭のレッドカーペットに登場した三宅唱 ©Locarno Film Festival / Ti-Press

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第78回ロカルノ国際映画祭のレッドカーペットに登場したシム・ウンギョン  ©Locarno Film Festival / Ti-Press

第78回ロカルノ国際映画祭のレッドカーペットに登場したシム・ウンギョン ©Locarno Film Festival / Ti-Press[拡大]

第78回ロカルノ国際映画祭のレッドカーペットに登場した河合優実 ©Locarno Film Festival / Ti-Press

第78回ロカルノ国際映画祭のレッドカーペットに登場した河合優実 ©Locarno Film Festival / Ti-Press[拡大]

三宅は「一緒に働いたすべての俳優、すべてのスタッフの本当に美しい仕事が、このロカルノの地で評価されたことを心から光栄に思います。ぼくらは最高のチームです」と心境を伝える。シム・ウンギョンは「監督に頼りながらスタッフの皆さんと一緒に旅したゴールがロカルノでとても、とても嬉しいです」、河合は「ずっと心を奪われ続けたこの作品が冠をいただき、心から嬉しいです」と受賞を喜び、映画祭への参加が叶わなかった高田は「作品の魅力が国や言葉を超えて届いたことを誇りに感じます」とメッセージを送った。

「旅と日々」は、11月7日より東京・TOHOシネマズ シャンテ、テアトル新宿ほか全国でロードショー。

※高田万作の高は、はしご高が正式表記

イベントレポート
映画作品情報

三宅唱 コメント

ロカルノ国際映画祭、審査員の皆様、選考委員の皆様、すべてのスタッフ、そしてすべての観客の皆様に心から感謝申し上げます。
そしてなにより、この映画に多大なインスピレーションを与えてくださったマンガ家のつげ義春さん、ならびにふたつのマンガの映画化を許諾してくださったつげ正助さんに心から感謝申し上げます。
とても驚いています。いい言葉がみつかりません。一緒に働いたすべての俳優、すべてのスタッフの本当に美しい仕事が、このロカルノの地で評価されたことを心から光栄に思います。ぼくらは最高のチームです。
この映画をつくるまえ、最悪なことがたくさん起きているこの世界で、一体映画になにができるか、深く悩んでいました。
ただ、この映画を撮りはじめて、私は映画そのものに対する愛や信頼、そしてこの世界への愛をふたたび感じることができました。完成した映画を通して、多くの方とそれを共有できるなら、とても幸せです。

シム・ウンギョン コメント

旅と日々で、李を演じることができて光栄に思います。
監督に頼りながらスタッフの皆さんと一緒に旅したゴールがロカルノでとても、とても嬉しいです。
審査員の方々、最高です!

河合優実 コメント

びっくりして声が出ました。三宅唱監督、本当におめでとうございます!
皆で映画を作った道のりのすべて、初めて完成を観た瞬間、ずっと心を奪われ続けたこの作品が冠をいただき、心から嬉しいです。
関わってくれた全ての方と喜びを分かち合いたいです。

高田万作 コメント

作品の魅力が国や言葉を超えて届いたことを誇りに感じます。
三宅監督をはじめチームの情熱と挑戦が、さらに大きく羽ばたくことを願ってやみません。
こうして素晴らしい作品に関われたことを光栄に思います。

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©2025『旅と日々』製作委員会

映画「旅と日々」30秒予告

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久世広周 @HirochikaJVM

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