三宅唱の新作「旅と日々」を濱口竜介、イ・ラン、奥山由之らが称賛 新場面写真も

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三宅唱が監督を務める映画「旅と日々」の新たな場面写真が解禁。映画監督の濱口竜介らによる鑑賞コメントも到着した。

「旅と日々」新場面写真

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つげ義春のマンガ「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」をもとにした本作では、うだつの上がらない脚本家・李(イ)が、旅先のおんぼろ宿で“べん造”と名乗る宿主と出会い、人生と向き合う様子が描かれる。シム・ウンギョンが李、堤真一がべん造に扮した。新たな場面写真は6点。李が旅先の定食屋で過ごすシーンや、べん造が李に精一杯のもてなしをしようと台所に立つさまが切り取られた。さらに河合優実演じる渚や、髙田万作演じる夏男の姿も確認できる。

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濱口は「人生に必要な時間が、この映画に凝縮されている。癒やされた」とコメント。音楽家 / 作家のイ・ランは「『生』とは、見知らぬ土地で物たちの名前を覚え、不思議で仕方なかった景色がやがて日常になるその瞬間を待つ、長い旅だ」、映画監督 / 写真家の奥山由之は「情緒と静寂がたっぷり染み込んだ三宅監督流ヴァカンス映画、大好きでした」、テレビプロデューサーの佐久間宣行は「人生の相反するようで似ている瞬間が、この映画にはたくさん転がっている」とつづっている。そのほかのコメントは以下の通りだ。

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「旅と日々」は、11月7日より東京・TOHOシネマズ シャンテ、テアトル新宿ほか全国でロードショー。

濱口竜介(映画監督)コメント

粒子のうごめきを見つめる時間。私たちを生かしているものに思いを馳せる。冷え冷えとした画面を眺めているうちに、体の深部が熱くなるのを感じる。人生に必要な時間が、この映画に凝縮されている。癒やされた。

瀧本幹也(写真家)コメント

俳優陣の豊かな存在感と、画に映らないほどの匂い立つ気配に満ちた名作。
原風景と心の景色が見事に響き合う映像世界に感嘆した!

糸井重里(ほぼ日代表)コメント

「こういうのも、ありだ!」という驚きに似た思いをかつて「つげ義春」のマンガで味わったのだけれど、また同じ思いをこの映画で味わってしまった。マンガと映画とは別のものなのに!

イ・ラン(音楽家 / 作家)コメント

‘생’은 낯선 곳에서 사물들의 이름을 외우며 신기하기만 하던 풍경이 마침내 일상이 되는 순간을 기다리는 긴 여행.
지금도 새로운 말은 어딘가에서 탄생하고 있고, 우리는 영원히 말을 배우며 언제든 ‘이방인’이 될 준비를 한다.

「生」とは、見知らぬ土地で物たちの名前を覚え、不思議で仕方なかった景色がやがて日常になるその瞬間を待つ、長い旅だ。
今も新しい言葉はどこかで生まれ続け、私たちは永遠に言葉を学びながら、いつでも“外人”になる準備をしている。

上出遼平(テレビディレクター / 作家)コメント

私のこころは今ホクホクです。観た後に旅に出たくなる映画はたくさんあるけれど、観ている時間そのものが旅でした。
この作品はもはや国宝だと思います。

柴田聡子(シンガー・ソングライター / 詩人)コメント

海のシーン、映像から溢れ返る詩情が言葉をさらっていった。もう言葉は戻ってこないのかもしれないと思った。
けれども雪が引き留めた。人が言葉とぎこちなく可笑しく向き合う様子を映像が見つめていた。

伊藤亜紗(美学者)コメント

接続詞のない日記みたいにとつとつと転がっていく物語。思わぬ結末にふて寝するべん造の背中が愛おしくて、ケラケラ笑ってしまった。

奥山由之(映画監督 / 写真家)コメント

夏と冬、虚と実、ユーモアと哀しみのあわいで心地よく揺らされながら、気がつけば言葉の檻から解放されていた。情緒と静寂がたっぷり染み込んだ三宅監督流ヴァカンス映画、大好きでした。

佐久間宣行(テレビプロデューサー)コメント

美しさとユーモア。儚さと退屈。刺激と癒し。
人生の相反するようで似ている瞬間が、この映画にはたくさん転がっている。
さりげなく、それはもう滅法面白く。

伊賀大介(スタイリスト)コメント

「積極的逃避」こそが、人生を豊かにしてゆく。

金川晋吾(写真家)コメント

つげ義春の漫画でしか経験できないはずの捉え所のない「よさ」が映画という時間のなかにたちあらわれている。なんでこんなことが起こり得るのだろう。これは確かにつげの漫画なのだけれど、同時に全く別の「旅と日々」という映画以外の何者でもないものになっている。

柴崎友香(小説家)コメント

自分のいる場所が変わると、気持ちも少しずつ変わる。
小さいようで大きいかもしれない旅が、長く心に残り続ける。

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©2025『旅と日々』製作委員会

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