河瀬直美がカンヌで記者会見、監督作「光」に「魂を捧げました」

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フランス現地時間5月23日、第70回カンヌ国際映画祭で「」の公式記者会見とフォトコールが実施され、キャストの永瀬正敏水崎綾女神野三鈴藤竜也、監督の河瀬直美が登壇した。

「光」公式記者会見の様子。左から藤竜也、水崎綾女、河瀬直美、永瀬正敏、神野三鈴。

「光」公式記者会見の様子。左から藤竜也、水崎綾女、河瀬直美、永瀬正敏、神野三鈴。

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「光」ビジュアル

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同映画祭のコンペティション部門に出品されている本作は、視覚障害者の映画観賞用音声ガイドを制作する美佐子と、視力を失いゆくカメラマンの雅哉が惹かれ合っていくさまを描いたラブストーリー。永瀬が雅哉、水崎が美佐子を演じる。

「光」

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美佐子の職業に関して河瀬は「前作『あん』音声ガイド制作者からの資料を見ていたときに、私たち以上にこんなにも映画を愛していて、すべての人に届けようとしていると気付いたんです。そういう人たちを主人公にした作品を作ることで、映画への愛を描けると思いました」とコメント。またタイトルに対して「とても勇気のいるタイトルでした。どこにでもあって、みんなを照らしていて、だからこそ見えない、認識されない存在でもあると思っています」と述懐する。

「光」

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3年連続で本映画祭に参加する河瀬は「私は魂を捧げました。その魂はこの俳優たちとともに、映画『光』に刻まれています」と撮影を振り返る。一方、「あん」でも河瀬とタッグを組んだ永瀬は「演じるというよりは、役そのものを生きるということが一番中心に置かれた現場です。役として生きるために監督が場を作ってくださる、とてもスペシャルな場だと思います」と河瀬の演出を称賛。続けて「撮影に入る1カ月前から目の不自由な方にたくさんお会いして、生活を見せていただいたり、気持ちを聞いたり、思い出したくないことも教えていただいたりしました。それを胸に抱えて、撮影で使う雅哉の家に2週間住んで、雅哉としての経験値を積んでいった感じです」と役作りについて語る。

「光」

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同映画祭のクラシック部門に出品された大島渚の「愛のコリーダ」で主演を務めている藤は「カンヌはお金を出せば来られますが、カンヌ映画祭はいくらお金を出しても来られません。今回来られたことはラッキーです。河瀬監督にいつもありがとうと言っています」と喜びを明かす。

カンヌ国際映画祭について永瀬は「何度も国際映画祭に連れてきていただいて、本当にうれしいです。とても監督に感謝しています。世界中に広がるきっかけになる特別な場所だと思います。また河瀬監督に連れてきてほしいです」、河瀬は「映画人が映画を愛していると感じる場所です。70周年おめでとうございます。これからも仲間に入れてください」と思いを語った。

「光」は、東京・新宿バルト9ほか全国で5月27日よりロードショー。

※河瀬直美の瀬は旧字体が正式表記

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(c)2017 “RADIANCE” FILM PARTNERS/KINOSHITA、COMME DES CINEMAS、KUMIE

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TSUYOSHI @yanagi8460

27日が待ち遠しい!

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