河瀬直美がカンヌで記者会見、監督作「光」に「魂を捧げました」

2

95

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 29 59
  • 7 シェア

フランス現地時間5月23日、第70回カンヌ国際映画祭で「」の公式記者会見とフォトコールが実施され、キャストの永瀬正敏水崎綾女神野三鈴藤竜也、監督の河瀬直美が登壇した。

「光」公式記者会見の様子。左から藤竜也、水崎綾女、河瀬直美、永瀬正敏、神野三鈴。

「光」公式記者会見の様子。左から藤竜也、水崎綾女、河瀬直美、永瀬正敏、神野三鈴。

大きなサイズで見る(全7件)

「光」ビジュアル

「光」ビジュアル[拡大]

同映画祭のコンペティション部門に出品されている本作は、視覚障害者の映画観賞用音声ガイドを制作する美佐子と、視力を失いゆくカメラマンの雅哉が惹かれ合っていくさまを描いたラブストーリー。永瀬が雅哉、水崎が美佐子を演じる。

「光」

「光」[拡大]

美佐子の職業に関して河瀬は「前作『あん』音声ガイド制作者からの資料を見ていたときに、私たち以上にこんなにも映画を愛していて、すべての人に届けようとしていると気付いたんです。そういう人たちを主人公にした作品を作ることで、映画への愛を描けると思いました」とコメント。またタイトルに対して「とても勇気のいるタイトルでした。どこにでもあって、みんなを照らしていて、だからこそ見えない、認識されない存在でもあると思っています」と述懐する。

「光」

「光」[拡大]

3年連続で本映画祭に参加する河瀬は「私は魂を捧げました。その魂はこの俳優たちとともに、映画『光』に刻まれています」と撮影を振り返る。一方、「あん」でも河瀬とタッグを組んだ永瀬は「演じるというよりは、役そのものを生きるということが一番中心に置かれた現場です。役として生きるために監督が場を作ってくださる、とてもスペシャルな場だと思います」と河瀬の演出を称賛。続けて「撮影に入る1カ月前から目の不自由な方にたくさんお会いして、生活を見せていただいたり、気持ちを聞いたり、思い出したくないことも教えていただいたりしました。それを胸に抱えて、撮影で使う雅哉の家に2週間住んで、雅哉としての経験値を積んでいった感じです」と役作りについて語る。

「光」

「光」[拡大]

同映画祭のクラシック部門に出品された大島渚の「愛のコリーダ」で主演を務めている藤は「カンヌはお金を出せば来られますが、カンヌ映画祭はいくらお金を出しても来られません。今回来られたことはラッキーです。河瀬監督にいつもありがとうと言っています」と喜びを明かす。

カンヌ国際映画祭について永瀬は「何度も国際映画祭に連れてきていただいて、本当にうれしいです。とても監督に感謝しています。世界中に広がるきっかけになる特別な場所だと思います。また河瀬監督に連れてきてほしいです」、河瀬は「映画人が映画を愛していると感じる場所です。70周年おめでとうございます。これからも仲間に入れてください」と思いを語った。

「光」は、東京・新宿バルト9ほか全国で5月27日よりロードショー。

※河瀬直美の瀬は旧字体が正式表記

この記事の画像・動画(全7件)

(c)2017 “RADIANCE” FILM PARTNERS/KINOSHITA、COMME DES CINEMAS、KUMIE

読者の反応

  • 2

TSUYOSHI @yanagi8460

27日が待ち遠しい!

河瀬直美がカンヌで記者会見、監督作「光」に「魂を捧げました」 - 映画ナタリー https://t.co/6LbrS9CqIN

コメントを読む(2件)

関連記事

関連商品

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 / 河瀬直美 / 永瀬正敏 / 水崎綾女 / 神野三鈴 / 藤竜也 の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。