第70回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出された「
本作は、視覚障害者の映画鑑賞用音声ガイドを制作する美佐子と、視力を失いゆくカメラマン・雅哉が惹かれ合っていくさまを描いたラブストーリー。永瀬が雅哉、水崎が美佐子を演じた。
樹木は声の出演をした本作について「河瀬さんがとっても成長したような気がしました。でも中は大変だったんでしょうね」と述べ、水崎に向かって「あなた『消えてなくなりたい』とか思わなかった? なんで大丈夫だったの? 『河瀬さんより私のほうがきれい』って思ったから?」と質問攻め。「必死で食らいつきました」と答える水崎に対し、「それだけの値打ちはあったわね」と返して会場を沸かせる。
続いて、作品にちなんで登壇者にとっての“光”が発表された。“底にあるもの”と書いた水崎は「光とは“心の底にある光”だと思って劇中ではガイドを付けさせていただきました。この作品を通してそれぞれの“根底にある光”を見つけていただけたら」と語る。“世界で一番美しい言葉”と書いた藤は「カンヌでフランス人の記者が、『今カンヌにはこの映画が必要なんだ』と言ったそうです。ヨーロッパが不安定な今の状況下で、必要なのは光だと思います」と思いを述べた。
さらに、仏カンヌ滞在中の永瀬、監督の
藤が「観た人間の数だけ映画がある。素晴らしい映画を作れたのをカンヌでは目の当たりにしました」と話すと、河瀬は「日本で長い間、役者をされているお二人にそう言われてグッと来ます。真摯に作り続けた先に光があるんだなと実感しています」と感涙の様子。「河瀬さんはなんでこんなにカンヌにかわいがられるの?」と樹木が無邪気に問いかけると、河瀬は「私がまっすぐ作っていることを大事にし、抱きしめようとしてくれている。デコボコしてる作品でも、次の作品を見つめたいと思ってくれている気がするんです」と誇らしげに伝えた。
最後に永瀬は「カンヌは映画を深く理解しようとしてくれる。この映画を『すべての人に対してのラブレター』だと言った記者がいました」と報告。そして「視覚障害者やディスクライバー(音声ガイド原稿制作者)の皆さんにいろんな気持ちを託していただいて、その魂を河瀬さんに一緒にお預けして映画の中で生きられたと思います」と述懐し、「皆さんに光が届きますように」とメッセージを送った。
※河瀬直美の瀬は旧字体が正式表記
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この記事は樹木希林の「河瀬さんはもともとちょっと勘違いしてるようなところがありますから」の後が載っている。
#河瀨直美(#河瀬直美)の映画「#光」の初日舞台挨拶
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