リリー、亀梨和也、橋本愛、中嶋朋子が共演、吉田大八が三島由紀夫の小説を映画化

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三島由紀夫の小説「美しい星」が「桐島、部活やめるってよ」の監督・吉田大八によって実写映画化され、リリー・フランキー亀梨和也橋本愛中嶋朋子が出演することが発表された。

リリー・フランキー

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橋本愛

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「美しい星」は、三島由紀夫が1962年に発表したSF小説。核戦争の恐怖におびえる冷戦下の国際情勢を背景に、自分たちが宇宙人であるという意識に目覚めたある家族が、人類を救うため奮闘するさまを描いた作品だ。

中嶋朋子

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リリーが演じるのは、「当たらない」ことで有名なテレビのお天気キャスター・大杉重一郎。へらへらといい加減に生きていたが、ある日空飛ぶ円盤を目撃したことをきっかけに、情熱と使命感に燃える火星人として覚醒する。亀梨が演じる大杉家の長男・一雄は、暗い野心を抱くフリーター。知性を司る水星人として目覚める。橋本扮する長女・暁子は、自身の美貌が最大のコンプレックスという女子大生。美を象徴する金星人として覚醒する。中嶋が演じるのは、退屈を持て余し、怪しい“水ビジネス”にはまっていく母・伊余子。彼女だけは、ほかの家族のように覚醒せず地球人のままだ。

学生時代に原作を読んで以来、映画化を切望してきたという吉田は「原作の精神を尊重しつつ、人類生き残りに有り金まるごと賭けて悔いなし、そんな宇宙レベルのエンターテインメントを目指します」とコメント。また、三島のファンを自認し、吉田の監督作を全部観ているというリリーは「何より、吉田監督がどのように映画を撮られるのか、その現場を見ることができるのが最大の楽しみです。学生の頃から三島由紀夫のファンでしたが、脚本を読んでみたら原作とは異なる面白さが加わっていて、ワクワクしました」と語っている。

映画「美しい星」の撮影は3月中旬から4月中旬にかけて都内近郊を中心に行われる。公開は2017年5月予定。

リリー・フランキー コメント

吉田監督作品は全部見ていて、大好きでした。
そんな監督に主役のオファーをいただいて、嬉しさと驚きと、爽やかな印象のある気象予報士役が自分で良いのかな?と不安もあります。とはいえ「予報が外れてもアリなキャラクター」なら何とかなるかもしれません。
そして何より、吉田監督がどのように映画を撮られるのか、その現場を見ることができるのが最大の楽しみです。
学生の頃から三島由紀夫のファンでしたが、脚本を読んでみたら原作とは異なる面白さが加わっていて、ワクワクしました。
重一郎という役と自分は、思い込みの激しさが似ていると思います。UFOについて真剣に考えたことはありませんが、何かのきっかけで思い込んでしまうような存在な気はします。当然、宇宙人を演じるのは初めてですが、演技をするうちに、宇宙人を信じてしまいそうで怖いです(笑)。

亀梨和也 コメント

脚本を読んで、今の時代の問題意識が描かれており、僕自身もまさに実感しているものでした。
役柄に関しては、年齢を重ねていく中で生まれていく責任感や何かを背負わないといけないという一雄の葛藤や焦りなどに共感しました。きっと僕だけではなく同世代の共通点なのかもしれません。
無限の可能性を感じていた10代から年を重ねていく中で、自分の限界を広げてくれるものは自分の中だけではなく、仕事など巡りあわせによってどこにでもあるものだと感じています。今回は一雄という役に巡り合い、役を通して自分の可能性を広げていくことができたらと思います。
そんな等身大(同世代)の役を演じることになりましたが同時に水星人でもありますので、しっかりとした水星人になれるように、もっともっと水星について勉強してみたいと思います!!(笑)
過去の吉田監督の作品を拝見して、人と人との距離感の描き方がとても印象的だと思っていました。
その独特な人間の描き方は、コメディではなく監督のもたれている独自のユーモラスな世界観なんだと思います。
30歳になったこのタイミングで、このテーマで、しかも吉田監督とのお仕事というのは、自分はとてもついていると感じます。参加させてもらえることがとても楽しみです。

橋本愛 コメント

吉田監督とは以前ご一緒させていただきましたが、今回は初めましての気持ちで臨みたいと思います。
宇宙とか宇宙人とか非現実的なモチーフはあれど、そこからはあまりに現実的な人間臭さを感じました。
頭の良い脚本と大胆で鋭利なテーマにくらっときていますが、美の昇華を一心に目指したいと思います。

中嶋朋子 コメント

監督の「パーマネント野ばら」が好き過ぎます。いつか会えたら、話せたら!と思いつつ、その機会を得たらロクに話も出来なかった──完全なるファンです。さらには、三島作品の「美しい星」!!!ですよ。
まさか、この作品と関わりを持てる人生になろうとは! なんでしょう、大興奮です。
あ、でも、私の役目は、地球人だからなぁ、地に足つけないとですね、かなり浮き足立ってますけど、私。
「宇宙人」として考えると、合点がいくことって、世の中には結構ある。ちょっと「通じなそう」ってくらい、飄々としてる人。なにをされても、どうしてだか許せちゃう人。逆に、なにをされても腹が立つ人。いやがおうなく、目を奪われる人etc……。そっか、私の周りにいるあの人たちは「宇宙人」だったのだーーって。なんかほっとする。わかり合えないことが前提になると、なぜだか、俄然わかり合える気がしてくる、不思議だけど。ていうか、このキャストの方々は、「宇宙人」ですね。合点がいきます。私は地球人なので、その辺よーくわかります。

吉田大八 コメント

原作の精神を尊重しつつ、人類生き残りに有り金まるごと賭けて悔いなし、そんな宇宙レベルのエンターテインメントを目指します。
物語の中心、大杉家のメンバーとして最高の4人が集まってくれたので、これからいったいどんな反応が起きて何が生まれるのか、想像するだけで恐怖のあまりワクワクします。公開までそのワクワクを時々思い出していただければ幸いです。
あと、空で待ってるスターマンにちょっとだけ捧げます。

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(c)2017「美しい星」製作委員会

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リリー・フランキーの人生相談担当 @lilyjinsei

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