本日5月24日、特別授業「三島由紀夫と映画『美しい星』」が東京・明治大学 駿河台キャンパスにて行われ、映画の出演者である
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三島を研究している明治大学文学部文芸メディア専攻・伊藤氏貴准教授の授業ということで、三島の話題からスタート。伊藤氏に「今、三島がこの映画を観たらどう思うんでしょう」と尋ねられた吉田は「振り切ってチャレンジしたので、その姿勢だけは評価してもらえるかな。精神の部分で原作に近付くことを意識しました」と語る。リリーが「三島がもし生きてたら面白いと言ってくれると思いますよ。冷戦問題を環境問題に置き換えているのもいいリミックスだし」と述べ、「ポスターの俺のポーズ(火星人に覚醒したポーズ)がお客さんを遠ざけてる感じがする。『おらに力を!』みたいな、完全に雨乞いですよね。もうちょっと亀梨くんをでかくするべきだったよね」とツッコむと学生たちから笑いが起こる。
本作での演技について亀梨は「監督に身を委ねていた部分が大きい。セリフの音とか目線をすごく細かく演出してくださったので、監督の脳みそにある映像を体現するように意識してましたね」と振り返る。リリーが「監督のどうかと思うくらい神経質な演出」と続けると、亀梨は「そこに身を委ねられる圧倒的な信頼があった」と吐露した。
「劇中で演じたキャラクターのように野心家なんですか?」という学生からの質問を受け、亀梨は「そうですね。常にどういう自分でありたいかっていう中で仕事をさせてもらっているので、若い子たちの野望が薄れていると言われる今の世の中では、野心は濃いほうかもしれないです」と返答。リリーは「亀梨くんは男としてすごくたくましいんだよ」と称賛した。
さらに「やりたいことをどのようにして見つけたか」という問いに対し、リリーは「53歳になっても『大人になったらあれがしたいな』という気持ちがどこかにある。何になりたいかは、おいおい決めればいいんじゃないんですかね」と見解を述べる。亀梨は「12歳でジャニーズに入るまでは野球やってたんですけど、ジャニーさんの『You! ジャニーズで野球やっちゃいなよ』って言葉に誘われた」と明かし、「巡り合わせや出会いにしっかりと向き合える自分でいること。その瞬間を楽しんで全うできる自分が今の状況を作ったのかなと思う」と述懐。
最後に亀梨は「最初は難しそうなお話だなと思ったんですが、観てみたらすごくシンプルな家族の話でした。音楽も映像もイケてる映画だし、構えずに捉えてもらえたら」とアピール。リリーは「文豪作品の映画化は少なくなったけど、(ピースの)又吉さんがきっかけで若い子に文学が読まれるようになってきている。映画や文学の面白さに気付くきっかけになればいいと思います」と語り、幕を引いた。
「美しい星」は5月26日より全国でロードショー。
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