映画「
「人はなぜラブレターを書くのか」は、2000年3月に発生した営団地下鉄日比谷線・中目黒駅構内の脱線衝突事故を背景とする物語。同事故で犠牲になった当時17歳の高校生・富久信介さんの家族のもとに、20年後、彼にひそかに恋をしていた女性から1通のラブレターが届いた実話が描かれる。綾瀬は、初恋相手である信介への思いを24年ぶりに手紙にしたためる主人公・寺田ナズナを演じた。
MCから公開初日を迎えた今の気持ちを尋ねられた綾瀬は「(観客の)皆さんが涙目になっているのを見て、みんなで作ってきた思いがちゃんと届いたんだと、うれしい気持ちになりました」とホッとした様子。石井は「完成した作品を観て、名前も付けられないような感情が押し寄せてきて……魂が揺さぶられるという感覚を味わった。これもひとえにスタッフ・キャストが素晴らしい仕事をしてくれたおかげ。感謝していますし、誇らしい気持ちです」と続けた。
イベントでは、本作を鑑賞した観客から寄せられた2000通以上ものラブレター(感想)の中から、キャスト陣がいくつか紹介する一幕が。綾瀬は、本作を観終わってすぐに単身赴任中の夫へ手紙をしたためたという女性の感想に触れる。「『一生もののラブレターです』と。すぐに思いを伝えようと行動されたことがとてもうれしい」とほほえむ。
毎日同じ電車に乗りつつも、思いを寄せる信介に声を掛けられない24年前のナズナに扮した當真は、母親と一緒に本作を鑑賞した方の「母や大事な人との一瞬一瞬を大切にしていきたいと思った」という感想に共感したことを明かす。當真は「自分は母と東京、沖縄で離れていて簡単には会えない。少しでも話せる時間、一緒に過ごせる時間を大切にしたいです」と話した。
信介役の細田は「映画やドラマを観て『面白かった』『感動した』っていう言葉だけで終わらせてしまうことが多いと思うんです。そんな中で『感動以上の、心が揺さぶられる経験をしました』という感想があって……これって感情の具体的な説明ができないことを表していると思うんです。この映画を通して、そういう説明できない感情が伝わったんだなとグッときました」と述懐する。
菅田は、信介が通うボクシングジムの先輩で、実在する元WBC世界スーパーフライ級王者の川嶋勝重を演じた。感想を寄せた観客の中には、川嶋や信介さんと同じジムに通っていたという方が。菅田は「当時のジムの空気感を知る同窓生の方に、この映画を観ていただけてうれしいですね」としみじみしていた。
妻夫木は、妻のナズナへの愛情を持ちながらも無骨にしか振る舞えない夫・良一役で出演。「後悔のない人生を送るためにも、一緒に観た娘とこの映画をきっかけにたくさん話をしたい」という感想に触れ、「今日があることは当たり前じゃない。本作にはそれを彷彿とさせるシーンがあります。当たり前に感じている瞬間瞬間の小さな幸せを、僕自身も大切に生きていきたい」とつづる。
また信介の父・隆治を演じた佐藤は、2日前に突発的な発熱に襲われたことから病院へ行ったことを明かし、「その先生が富久くん(信介さん)と塾が一緒で仲がよかったと。縁だなあと思いました」と感慨深い様子で語った。
最後に綾瀬は「誰かのことを思う気持ち、言葉にできない思いをどんなふうに残していくかを、とても丁寧に描いた作品。皆さんにとってこの作品がラブレターのように心に残るものになってくれたらいいなと思います」とメッセージを送り、イベントは幕を下ろした。
「人はなぜラブレターを書くのか」は、全国で上映中。
映画ナタリー @eiga_natalie
「人はなぜラブレターを書くのか」綾瀬はるか、涙する観客を見て「思いが届いた」
🔻初日舞台挨拶レポート(写真20枚)
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當真あみ、細田佳央太、菅田将暉、妻夫木聡、佐藤浩市、監督の石井裕也も登壇
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