【毎日映画コンクール】吉沢亮、佐藤二朗、林裕太、吉田大八、李相日らが贈呈式に集結
2026年2月10日 15:36
7 映画ナタリー編集部
第80回毎日映画コンクールの贈呈式が本日2月10日に東京・めぐろパーシモンホールで行われ、俳優の吉沢亮、佐藤二朗、林裕太ら受賞者たちが登壇した。
毎日映画コンクールとは
毎日映画コンクールは、1946年に毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社によって創設された映画賞。日本の映画産業の振興に寄与し、国民に映画の楽しさを広く伝えることを目的としている。俳優・作品はもちろん、撮影や美術・録音などのスタッフ、一般の映画ファンが選ぶ賞など、幅広い部門を設けていることが特徴だ。映画評論家やジャーナリスト、専門家などが各賞の選考に関わっている。
日本映画大賞
日本映画大賞は、吉田大八が筒井康隆の同名小説を映画化した「敵」が受賞。同作は妻に先立たれた元大学教授・渡辺儀助のもとに不穏なメッセージが届いたことから展開していく物語で、長塚京三、瀧内公美、黒沢あすか、河合優実が出演した。
吉田は「みんなで喜ぼうと思って、全員ではありませんがスタッフにも来てもらいました」とにっこり。スタッフたちをステージに呼び込み、1人ひとりに自己紹介をさせたあと、「小さな作品に光を当ててくださりありがとうございました! 『敵』はこういう顔ぶれで作りました」と続けた。
外国映画ベストワン賞
外国映画ベストワン賞は、ポール・トーマス・アンダーソンの監督作「ワン・バトル・アフター・アナザー」へ与えられた。これは冴えない元革命家のボブが愛する娘のため、次々と襲いかかる刺客たちと死闘を繰り広げる物語。レオナルド・ディカプリオ、ショーン・ペン、ベニチオ・デル・トロ、テヤナ・テイラー、チェイス・インフィニティらがキャストに名を連ねた。
贈呈式にはワーナー・ブラザースの児島浩史が出席。「監督、キャスト、スタッフを代表して心より感謝申し上げます。本作を心から愛して、興奮と熱狂で応援してくださった観客の皆様にもお礼申し上げます」と挨拶した。
主演俳優賞
主演俳優賞には「国宝」の吉沢亮が輝いた。芸の道に人生を捧げる主人公・立花喜久雄役を務めた吉沢は「この作品に関わった皆様のおかげで、僕はこの場に立てています」と感謝の思いを伝えた。
助演俳優賞
助演俳優賞には「爆弾」の佐藤二朗、「宝島」の窪田正孝が選出された。“スズキタゴサク”と名乗る謎の中年男を演じた佐藤は、原作者、監督、プロデューサーらへの思いを早口で述べて「この作品を取りこぼさないでくださったすべての方に感謝したい」と締めた。
兄を見つけるためヤクザへの道を選ぶレイに扮した窪田は、贈呈式への出席が叶わず。「この作品に参加できて心からうれしいですし、役者をやってきてよかったなと思っています」とビデオメッセージを寄せた。
スポニチグランプリ新人賞
スポニチグランプリ新人賞は、「愚か者の身分」で闇ビジネスに手を染めるマモル役を担った林裕太。「かっこいいトロフィーを今日は抱きしめて寝たいと思います」と笑顔を見せ、「愛情を持って誰かを支えられるような役者になれたら」と目を輝かせた。
監督賞
監督賞は「国宝」の李相日。彼は「これだけ大きなスクリーンを埋め尽くすために、1人ひとりのスタッフが細かいところまで誠心誠意、自分の技量とプライドを懸けて臨んでくれた。その蓄積が『国宝』という映画に現れていると思います」とスタッフたちに敬意を表した。
脚本賞
脚本賞は「国宝」を手がけた奥寺佐渡子へ。「チーム一丸となって作った映画の素晴らしさが運んでくれた賞です」と晴れやかな表情で話す。
撮影賞
撮影賞は「国宝」のソフィアン・エル・ファニ。彼はチュニジア在住のため、監督の李が代理で登壇し、「私を信じ、素晴らしい冒険に招き入れてくれたことに心から感謝します」と本人からのメッセージを読み上げた。
美術賞
美術賞は「国宝」の種田陽平、下山奈緒が獲得。種田の出席が叶わず、1人で受賞した下山は「美術スタッフ一同、高い志で挑んだ作品です。その努力が報われて光栄に思っています」とコメントする。
音楽賞
音楽賞は「国宝」の原摩利彦が受賞。原は「尊敬する大先輩がたくさん受賞した賞なので、とってもうれしいです」と感慨深げに話し、特に印象的な過去の受賞者として、自身が私淑している作曲家・武満徹の名を挙げる。
録音賞
録音賞は「国宝」の白取貢が手にした。白取は「(トロフィーを)もう3本くらい獲って部屋のインテリアにしたい」と観客を笑わせたあと、「これからももっと素晴らしい映画を世界に発信できたら。音の面から支えていきたいです」と決意を新たにした。
ドキュメンタリー映画賞
ドキュメンタリー映画賞は「よみがえる声」に授与された。同作は広島や長崎で原爆被害を受けた朝鮮人、長崎の軍艦島に連行された徴用工、沖縄戦に動員された朝鮮人元軍属、日本軍の慰安婦にされた女性たちの声なき声に焦点を当てたドキュメンタリー。在日朝鮮人2世の映画作家・朴壽南(パク・スナム)と、娘の朴麻衣が監督を担った。
朴麻衣は「来月誕生日を迎えて91歳になる母にとって、5作目の映画。韓国や日本のたくさんの方に応援いただいて、10年を経て完成しました」と述べる。朴壽南は「私は、基礎的な映画の勉強をしたことがございません。力不足で貧しい1人の女性が、こんな大賞をいただいてドギマギしています。夢のようでございます」と素直な心境を言葉にしていく。
大藤信郎賞
優れたアニメーション作品に贈られる大藤信郎賞には、水尻自子が監督した「普通の生活」が選ばれた。同作は第75回ベルリン国際映画祭の短編コンペティション部門にて、銀熊賞に輝いた。水尻は「はっきりとした物語がなく、感覚的な作品に評価をいただけたことをうれしく思います」「これからも感覚の表現を探りながら制作を続けていきたい」とスピーチした。
TSUTAYA DISCAS 映画ファン賞
TSUTAYA DISCAS 映画ファン賞は、一般の映画ファンの投票によって受賞作品が決まる唯一の賞。2025年1月1日から12月31日までに日本国内で14日間以上、有料で劇場公開された映画を対象に、日本映画部門と外国映画部門それぞれのナンバーワン作品が決められた。
日本映画部門は、長尾謙杜(なにわ男子)と當真あみが共演した映画「おいしくて泣くとき」が受賞した。同作は幼い頃に母親を亡くした心也と、家に居場所がない夕花の物語。監督の横尾初喜は「投票してくださった皆様、映画を観てくださった皆様ありがとうございます!」と声を弾ませる。
外国映画部門はブラッド・ピットが主演、ジョセフ・コシンスキーが監督を務めた「F1(R)/エフワン」へ。同作では、かつて“天才”と呼ばれたドライバーのソニーがF1に現役復帰を果たし、最弱のチームを導いていく様子が描かれた。贈呈式には「ワン・バトル・アフター・アナザー」と同じくワーナー・ブラザースの児島が代理で出席した。
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Daniel Ating @DanielAting2
@eiga_natalie 吉沢亮と佐藤二朗が同じ場にいるの最高すぎる…!
誰の受賞が一番気になりますか??