「劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season月」の製作発表記者会見が、本日9月25日に行われた。
キャスト・脚本・演出を変えた「花」「鳥」「風」「月」「極」のバージョンが上演される「髑髏城の七人」。
まず会場に呼び込まれたのは“上弦の月”から早乙女、三浦、須賀、平間、高田。続けて“下弦の月”から鈴木、廣瀬、木村、松岡、羽野が舞台に姿を現した。その間に舞台には月を思わせる巨大なバルーンが登場。その中から、杵のような小道具を持った福士とウサギの面を持った宮野が登場し、会場からは大きな歓声が上がった。
会見ではまずいのうえが口火を切った。「非常に若いキャスティングなので若さは出していきたいですね。今までのチームはどうしても身体の心配が……(笑)。今回はその点、多少無理やわがままを言うかもしれないです」とSeason月の見どころを述べると、中島が「え、これまで以上に? それは大変だ(笑)」とツッコミを入れる。これまでとの台本上の違いについては「捨之介を変えていますね」と中島。「これまで、ちょっとハスに構えた感じの役柄でしたが、今回はキャストが若いので、ストレートに自分の道を信じている男として、真っ直ぐな捨之介にし、それに合わせてほかの役どころも書き直した感じです。全体的に“若気の至り”という感じにしたいなと。周りに“重鎮”極楽太夫が控えていますのでね」と羽野と高田に視線を送る。
そのあとは上弦・下弦の順で、それぞれ同役を演じるキャストが意気込みを述べた。捨之介役の福士が「初舞台なので何に緊張していいかもわからないくらいです。でも心強い仲間がいるので頼りながらがんばります」と緊張をにじませながら述べると、対する宮野は「今回は“超ワカドクロ”と言われていて、僕は“意外とワカくないドクロ”だなと思ってるんですが(笑)、“意外とワカくないドクロ”なりに周りに支えていただきながらがんばります」と、若さをアピールすべく脚をピンと伸ばして答え、会場から大きな笑いが起きる。
Season鳥で無界屋蘭兵衛役を演じた早乙女は今回、天魔王役に挑戦。「『またか!』と皆さんにも思われているのではないかと思いますが(笑)、これだけ若い人たちと一緒にやらせていただけることはあまりないので、宮野さんに比べたら僕もまだ若いほうですけど(笑)、存分に力を出していきたいなと。また新感線には5回目の出演になるので皆さんわからないことがあったら是非僕に。全部嘘を教えます」と述べ、上弦チームからツッコみが入る。鈴木は「非常にやりがいのある役をいただきました」と笑顔を見せ、「ビジュアル撮影では、自分の中の天魔王のイメージで(カメラの前に)立とうと思い、“1人髑髏”をやらせていただきましたが(笑)、これから稽古を通して皆さんと一緒に天魔王を作り上げていきたいと思います」と意気込みを語った。
無界屋蘭兵衛役の三浦は、「太一くんが今までやっていた役を、太一くんと一緒にやるのがプレッシャーです。太一くんは殺陣も速いし綺麗だし、それを一生懸命追っていきます」と隣席の早乙女に恐縮してみせる。廣瀬は「名だたる名優の方が演じられている役なので、自分なりの蘭兵衛役を見つけるのが大変だなと。ただビジュアル撮影のときに『微笑んでください』と言われたので、そこにひとつ糸口を見つけた感じがしていて。下弦の月のチームカラーとして、中性的な魅力を持った感じがするので、美意識高い系の蘭兵衛が演じられたら」と述べた。三浦、廣瀬の発言を受け、司会者が「蘭兵衛役のお二人にアドバイスは?」と早乙女に話を振ると、「ないですないです、でも僕でよかったら……全部嘘を教えますので」と早乙女が答え、また大きな笑いが起きた。
兵庫役を務めるのは須賀と木村。須賀が「新感線は初めてです。兵庫役の中では、僕が歴代最年少なようなので……」と、宮野に続けて脚をピンと伸ばし、若さで意気込みをアピール。木村は「新感線は2度目です。兵庫役というと(橋本)じゅんさんのイメージが大きいので、オファーをいただいたときは逃げ出したいと思ったくらいですが、新感線の大事な作品なので、(須賀)健太と一緒に素晴らしい役にしていきたいなと思っています」と力強く語る。
また、これまで沙霧の役回りだったポジションが、今回のSeason月では性別も性格も変わり、霧丸という新たな役に。同役を演じる平間は「今のところ楽しみでしかないです。どこでどんな動きができるか考えているところです」、松岡は「(役の性別が変わり)どうなるんだろうと思いながら台本を読んだのですが、男性ならではの熱いものがあって。僕も歴代最年少の霧丸なので……」とまた脚をピンと伸ばし、意気込みを身体で表現した。
そんな男性キャストたちの発言を受けて、高田は「私、“最年長”極楽太夫です。いたわってください」と挨拶。「見ての通り、皆さんとてもお若い。息子みたいなものなので関係性も変わってくると思います。息子たちよ」と上弦チームのキャストに語りかけると、「そんなことないです」と隣席の平間が返答。そこに「お母さんいくつ?」と高田が問いかけ、「50くらいですね」と平間が答えると、高田が「一緒やん!」とツッコみ、さらに平間が「一緒じゃないですよ!きれいさが」と続けると、高田は照れた笑顔を見せた。
1990年の初演でも極楽太夫を演じている羽野は「初演のときは私も二十歳くらいだったのよ!」と振り返りながら「ユーズド極楽太夫として、リサイクルな気分です(笑)」と続ける。また「何年ぶりかに出させていただくんですが、新感線の劇団員の方とお会いするとすぐになじんでしまって甘えちゃうんです。でも今回は甘えられないなって。甘えてこられたら? うん、全然いいよ!」と余裕を見せる。
最後に捨之介の2人に再びマイクが渡り、それぞれに意気込みを述べた。福士は「上弦は20代の方がかなり多いので、勢いだとか若気の至りの感じを出していけたらなと。僕自身は初舞台なのでどれだけ力になれるのか未知数ですが、ベテランの方々のお力を借りながら20代のパワーを出していけたら」、宮野は「自分は舞台の経験はあまり多くないですし、立ち回りの経験もないので不安もありますが、皆さんのすさまじいエネルギーに頼りながら、自分も本気をぶつけられる座長で居られたら」と力強く述べ会見を締めくくった。
公演は11月23日から2018年2月21日まで東京・IHIステージアラウンド東京にて。チケットは、11月23日から12月29日までの前期分が10月1日10:00、2018年1月3日から2月21日までの後期分が11月26日10:00より販売される。
ONWARD presents「劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season月 Produced by TBS」
2017年11月23日(木・祝)~2018年2月21日(水)
東京都 IHIステージアラウンド東京
作:
演出:
キャスト
上弦の月 / 下弦の月捨之介:
天魔王:
無界屋蘭兵衛:
兵庫:
霧丸:
極楽太夫:
狸穴二郎衛門:
ほか
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- 『髑髏城の七人 Season月』|TBSテレビ:IHI STAGE AROUND TOKYO
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