世界劇団が演劇×舞踏×音で立ち上げる「QuON」、本坊由華子「ヒロシマの叫びを世界に」

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世界劇団「QuON」が10月24日から26日まで神奈川・神奈川県立青少年センター スタジオHIKARIにて上演される。

世界劇団 新作アートパフォーマンス「QuON」チラシ表

世界劇団 新作アートパフォーマンス「QuON」チラシ表

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これは、“すべての万物は最小単位の粒子でできている”という化学の原子論と仏教を重ね合わせて、世界劇団が演劇×舞踏×音で立ち上げるアートパフォーマンス作品。脚本・演出・構成を手がける本坊由華子は「この80年、どれだけの叫びが消されてしまったのだろうか。戦後の情報統制の中、数々の原爆に関する創作物が世に発されることなく、検閲を受けてきた歴史を知った。今こそ、この叫びを聴かなければならないのではないか。ヒロシマの叫びは、人類の叫びである。万物の叫びである。これが、世界に届くように、全人類が聴こえるように、本作品を上演する」と思いを語った。

出演者には川端優典、劇団こふく劇場の濵沙杲宏、本坊が名を連ねた。

本坊由華子コメント

広島に移住して二年が経過した。

この街には至るところに原爆の爪痕が残っている。

広島には原爆に纏わる創作が数多とあり、8月になると、原爆に関する舞台や映画が街中に溢れる。

80年、反核を叫び続ける“ヒロシマ”だが、

その叫びも空しく、今、世界は戦争へと突き進んでいる。

映画「オッペンハイマー」を私は広島の映画館で見た。

恐らく、世界で最も爆心地に近い場で、向こう側の物語を見た。

そこには、カガクシャ達の活躍や苦悩が描かれていたが、

ヒバクシャへの想像力は、全くと言っていいほど欠如していた。

原爆とは、世界を威圧するカガクであり、それ以上でもそれ以下でもない。

そこに倫理は無い。

ヒロシマの叫びが、空しく掻き消されるような気がした。

この80年、

どれだけの叫びが消されてしまったのだろうか。

戦後の情報統制の中、数々の原爆に関する創作物が世に発されることなく、検閲を受けてきた歴史を知った。

今こそ、この叫びを聴かなければならないのではないか。

ヒロシマの叫びは、人類の叫びである。

万物の叫びである。

これが、世界に届くように、

全人類が聴こえるように、

本作品を上演する。

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世界劇団「QuON」

開催日程・会場

2025年10月24日(金)〜26日(日)
神奈川県 神奈川県立青少年センター スタジオHIKARI

スタッフ

脚本・演出・構成:本坊由華子

出演

川端優典 / 濵沙杲宏 / 本坊由華子

公演・舞台情報

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