髙地優吾(SixTONES)が主演を務める舞台「
本作は
ステージは階段付きの2段組みになっており、舞台を覆うパネルのところどころが俳優の出入り口になっている。パネルのそこここに映像が映し出されることで、舞台は良介の部屋、弁当屋、ショッピングモールなどに次々と様相を変える。遅刻しそうになった良介が全速力で自転車を漕ぐ場面では、大きな「うおおおおおお」という文字の映像が舞台上に流れ、観客の笑いを誘った。
劇中では良介と親友の土居直樹(
森永はミュージシャン志望でありながら行動を起こせない土居を、情けないが憎めない人物として描き出す。元合唱部の良介と土居がデュエットをするシーンでは、元気の良い歌声で観客を和ませた。また夢破れて清掃員をしている関口役の佐藤が見せるやさぐれた演技や、八木役の片桐がほかのキャストと繰り広げるテンポの良い掛け合いにも期待しよう。
ゲネプロ後に行われた会見には髙地、森永、大野、オラキオ、佐藤、片桐、そして作・演出の西田が登壇した。西田は「登場人物の導線を細かく決めたらト書きが増え、台本が分厚くなった」と笑い、「稽古初日に髙地くんが台本を全部覚えてきてくれたおかげで、ほかのみんなに『台本を置かなきゃ』というプレッシャーが生まれ(笑)、早いペースで稽古が進みました」と述べた。
髙地は「舞台や客席を文字通り走り回る舞台です。僕はグローブ座に立つのは今回が初めて。移動が多いので、舞台裏でぶつからないように全員で交通整理をがんばっています」と言う。髙地は自身が所属するSixTONESのメンバーが「みんな、僕の台本の分厚さに引いていた(笑)」と明かし、「先日は田中樹が出演する
森永は「グローブ座は階段が多い。階段の昇降で本番中も地味に体力が奪われる(笑)。体力勝負ですが、全公演がんばりたい」と気合い十分の様子。大野は「ゲネプロが終わってホッとしていますが、緊張感もある。皆さん、ステージ上でも舞台裏でも走り回っています。この温かい物語のメッセージをしっかり伝えたい」と語る。
本作の題材にちなみ、オラキオは“ついていない”エピソードを披露。ゲネプロ当日、劇場入りが予定より20分遅れたというオラキオが「犬の散歩に行ったら、うちの犬と仲が良いワンちゃんに道で会って散歩が長引いた。そのうえ区役所も混んでいたから……」と話すと、片桐が「言い訳ですね」とツッコんで報道陣を笑わせた。
佐藤は「ほかのキャストは着替えが多いけど、私の衣裳はこれだけ(笑)。一番の目標は、オラちゃん(オラキオ)のアドリブを十分にフォローすることです」とコメント。片桐は「気付けば僕も、座組の最年長になるような年齢になりました。みんなとワンチームでがんばっていけたら」と微笑んだ。
上演時間は約1時間50分となり、東京公演は9月16日まで。その後本作は、21日から28日まで大阪の梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、10月4日から7日まで福岡・J:COM北九州芸術劇場 大ホールでも上演される。
ある日、ある時、ない男。
2025年8月25日(月)〜9月16日(火)
東京都 東京グローブ座
2025年9月21日(日)〜28日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
2025年10月4日(土)〜7日(火)
福岡県 J:COM北九州芸術劇場 大ホール
スタッフ
作・演出:
出演
髙地優吾(SixTONES) /
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みお @yellow_kcmk
ダル着の髙地さんもリアルなスーツの髙地さんも🫶
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