フラカン10年ぶりの赤坂BLITZワンマンで名曲連発

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フラワーカンパニーズが11月14日、赤坂BLITZにてワンマンライブを行った。

ライブ中には、来年4月29日にLIQUIDROOM ebisuでワンマンライブを開催することを発表。これは鈴木圭介の30代最後のライブとなる。

ライブ中には、来年4月29日にLIQUIDROOM ebisuでワンマンライブを開催することを発表。これは鈴木圭介の30代最後のライブとなる。

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11月26日にシングル「この胸の中だけ」とアルバム「たましいによろしく」で、7年8カ月ぶりにメジャー復帰を果たすフラカン。赤坂BLITZでのライブは、旧BLITZ以来実に10年ぶりということで、会場にはたくさんのファンが駆けつけた。

19時を少し回った頃に会場が暗転。メンバーが次々とステージ上に現れると、鈴木圭介(Vo)の「アカサカサカスヘようこそ!」との掛け声とともに「白眼充血絶叫楽団」からライブがスタートした。いきなりのフルスロットル状態に、フロアのファンも大興奮。そのまま「フェイクでいこう」や「どしゃぶり地獄」、新曲「ロックンロール・スターダスト」を立て続けに演奏し、会場を沸かせた。

圭介は「元気出していこーっ!」のMCに続き、「イッツ・オンリー・ロッキュンロール」や「空想無宿」、ひさしぶりに演奏するという「あぁ今日も空振り」などを熱唱。曲によってブルースハープを使って曲に彩りを与え、ニューアルバム収録曲「終身刑」では観客との一体感を得るために一緒にジャンプするなど、パワフルなパフォーマンスでファンを圧倒させた。

その後のMCでは、圭介は「フラカンは現在までに177曲発表してるんだけど、僕らが歌うより他のアーティストが歌ったほうがもっと売れるんじゃないか」と発言。「『あぁ今日も空振り』は関ジャニ∞、『イッツ・オンリー・ロッキュンロール』はB'z、『白眼充血絶叫楽団』はゴスペラーズに歌ってもらおうよ」と言って、それぞれのアーティストがフラカンの曲を歌ったらどうなるか、モノマネで実演し会場の笑いを誘った。また、グレートマエカワ(B)は、1年前から赤坂BLITZのスケジュールを押さえていたと口にし、10年前のBLITZライブでの思い出話などを語った。

そしてライブは中盤戦に突入。圭介がギターを持ち、「哀愁生活」「発熱の男」などミディアムナンバーをエモーショナルに歌った。ニューシングル「この胸の中だけ」では語りかけるような圭介のセリフや歌詞が聴き手の心をわし掴みにし、曲に聴き入るファンの姿が印象的だった。

ライブ後半になると、古くからのファンには懐かしい「冬のにおい」や、近年のライブではおなじみの「馬鹿の最高」「アイム・オールライト」で再びフロアがヒートアップ。そして「YES FUTURE」で会場が一体となり、大盛り上がりの中ライブ本編が終了した。

アンコールを求める手拍子が鳴り響く中、ステージに再登場したフラカンは名曲「深夜高速」を披露。「生きていてよかった」という歌詞が涙腺を刺激するこの曲で、再びファンのハートを掴み、その後も「脳内百景」「真冬の盆踊り」で会場を熱狂の渦に巻き込んだ。特に「真冬の盆踊り」では最後の力を振り絞るかのように、バンドと観客が一体になって熱狂。曲後半の掛け合いではこの日一番の歌声をフロアから聴くことができた。

こうして終了したかと思われたフラカンのBLITZワンマンライブ。客電が点き、会場内にSEが流れ始めたにもかかわらず、フロアからはさらに大きな拍手と手拍子が鳴り響く。会場を後にするファンの姿も目に付くものの、それでも手拍子は鳴りやまず、数分後にはまたフラカンの4人がステージに現れた。

ツアーTシャツに着替えた4人は、ファンへの感謝を口にし「NUDE CORE ROCK'N'ROLL」「恋をしましょう」を連発。「NUDE CORE ROCK'N'ROLL」のギターソロでは、途中で竹安堅一(G)のギターからシールドが外れるというトラブルが発生したものの、圭介が“口ギターソロ”でフォローするという貴重な場面を目にすることもできた。最後の「恋をしましょう」ではこれまで以上にテンションの高いパフォーマンスで、10年ぶりの赤坂BLITZ公演を締めくくった。

この日のライブで「これからも走り続けてライブを披露することが、僕たちの使命です」と語ったフラカン。まもなくリリースされる傑作アルバム「たましいによろしく」とともに、結成20周年を迎える2009年に突入することになる。ベテランの域に達しても、まだまだ熱いライブを精力的に続ける彼らから、今後も目が離せそうにない。

フラワーカンパニーズ 2008/1/14(金)@赤坂BLITZ セットリスト

01. 白眼充血絶叫楽団
02. フェイクでいこう
03. どしゃぶり地獄
04. ロックンロール・スターダスト
05. イッツ・オンリー・ロッキュンロール
06. 空想無宿
07. あぁ今日も空振り
08. 終身刑
09. 吐きたくなるほど愛されたい
10. 哀愁生活
11. 発熱の男
12. この胸の中だけ
13. 大人の子守唄
14. 星を見ている
15. 冬のにおい
16. 馬鹿の最高
17. アイム・オールライト
18. YES FUTURE
--ENCORE--
E1. 深夜高速
E2. 脳内百景
E3. 真冬の盆踊り
--ENCORE--
E4. NUDE CORE ROCK'N'ROLL
E5. 恋をしましょう

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音楽ナタリー @natalie_mu

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