メンバーがステージに現れ、会場に大歓声が起きると、それを切り裂くかのように沖祐市(Key)が口笛を吹いた。一瞬の静寂ののち、茂木欣一(Dr)が「おい! ここはどこだ! 新宿のLOFTだ! 燃えてるぜ! 徹底的に燃えるぜ!」と観客を煽り、ライブは「フィルムメイカーズブリード」で幕を開けた。オーディエンスがステージ前方へ詰め寄り拳を振り上げて踊り始めると、スカパラのメンバーも一気にトップギアで演奏。2曲目で早くも大森はじめ(Per)が客席めがけてダイブし、加藤隆志(G)も激しくオーディエンスを盛り上げる。
谷中敦(B.sax)は最初のMCで「今回のライブは『TOO HOT』ということなんだけど、僕らはほとんどその“すぎる”部分に命を懸けて生きてきました。熱すぎる、カッコよすぎる、すごすぎる、盛り上がりすぎる。みんな許しあって盛り上がってくれよ! 闘うように楽しんでくれよ!」と煽り、オーディエンスをさらなる熱狂へと導いていく。
中盤の「そばにいて黙るとき」では汗だくの観客を優しく包み込むような演奏を披露。しかし一転して終盤には「SKA ME CRAZY」や「5days of TEQUILA」といった爆発力のある選曲で会場を沸かせていく。北原雅彦(Tb)もオーディエンスめがけてダイブをし、「モンスターロック」で本編はラストを迎えた。
盛大なアンコールを受けてメンバーがステージに登場すると、谷中敦がメインボーカルを務める「King of the Ants」で“熱すぎる”パフォーマンスが再びスタート。谷中が「熱すぎるね。“すぎる”っていいことだね。熱すぎる奴の背中を押してほしい。そして熱すぎる女であってほしい! 熱すぎる男であってほしい!」と語りかけると、オーディエンスも大声でそれに呼応する。その後、ライブのタイトルにもなっているTHE SPECIALSのカバー「A Message To You Rudy」がこの日限定で披露され、熱い狂騒の中でイベントは終了した。
スカパラ史上初の試みとなった“制限”付きライブは、いよいよ次回でファイナル。5月5日に東京・下北沢GARDENで開催される「Too Much Too Young」は学生限定ライブとなる。
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- TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
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熱すぎるね。“すぎる”っていいことだね。【限定ライブTOO HOT“A Message To You Rudy”in東京・新宿LOFT(2013)/https://t.co/03Vh1Xcisr】