9mm Parabellum Bullet、キャバレー跡地で新曲連発

9mm Parabellum Bulletが3月9日に東京・新宿風林会館にてスペシャルライブ「39-Thank You- LIVE」を開催した。

今年結成9周年を迎えることを記念して、年間を通してさまざまな企画を行うことを宣言している9mm。この日はレトロな雰囲気が魅力の元グランドキャバレーにて、約2時間にわたって白熱したパフォーマンスを繰り広げ、集まった400人のファンとUstream視聴者を楽しませた。

いつも通りATARI TEENAGE RIOTの「Digital Hardcore」をバックに登場した4人だったが、会場の雰囲気にあわせてシックな装いで観客を惹き付ける。さらに定位置に着く前にランウェイを練り歩き、集まったオーディエンスとUstream視聴者にその存在アピール。そしてうねるようなギターリフが印象的なインストゥルメンタルナンバー「Mr. Brainbuster」からライブの幕を開けた。会場や衣装の雰囲気もあってか、菅原卓郎（Vo, G）の歌声は普段以上に艶を帯び、楽器隊の演奏も丁寧さを増していく。

4曲を続けて届けた菅原は「サンキュー！ サンキュー！」とライブタイトルにちなんで威勢よく挨拶し、「ライブをするのは2カ月ぶりなんだけど、その間新曲を山ほどレコーディングしてて」と観客の期待を煽る。その言葉から続いたのは跳ねるような中村和彦（B）のベースと滝善充（G）の奔放なギターが絡む新曲や、菅原曰く「この会場に素敵にマッチしている」歌謡曲テイストのナンバー。レトロな空気を送り込んだところで、とどめとばかりに山本リンダの「どうにもとまらない」のカバーへとなだれ込んだ。この曲では菅原がランウェイに移動し、天井に設置されている回転式のハンドルを使って踊り子のようにくるくると回る。そのあとに続いた「Black Market Blues」では、中村がランウェイで軽やかに回り、一方観客は歓声をあげたり、指笛を吹いたりしながらその姿に見入る。

またファンへの感謝を伝えることをコンセプトにしたライブということで、中盤では新曲「Answer And Answer」をオーディエンスにプレゼント。曲が始まるや否や客席からハンドクラップやコールが巻き起こり、早くも新曲が受け入れられたことを証明していた。 渡辺真知子の名曲「かもめが翔んだ日」のカバーを挟み、後半戦へと入ると「砂の惑星」「キャンドルの灯を」「カモメ」といったミディアムテンポの楽曲が会場を彩る。「砂の惑星」ではかみじょうちひろ（Dr）の軽やかなリズムが観客の心を浮き立たせ、「キャンドルの灯を」では中村のアップライトベースがムードを高めていた。

会場の雰囲気を含め、存分にライブを楽しんでいる様子のメンバーたち。最終ブロックが始まる前には9月9日の“9mmの日”に結成の地である横浜で「カオスの百年 vol.9」を行うことをアナウンス。「9周年、これからますます弾け飛んでいくので、これからもお付き合いください」と飛躍を誓い、「新しい光」「Vampiregirl」といった定番曲を爆音で鳴らす。そしてライブ本編は「サンキュー！」という菅原の感謝の言葉とともに終わりを告げた。

9mm Parabellum Bullet「39-Thank You- LIVE」
2013年3月9日＠東京都 新宿風林会館セットリスト

01. Mr. Brainbuster
02. Discommunication
03. Supernova
04. The Revolutionary
05. 新曲
06. 新曲
07. どうにもとまらない
08. Black Market Blues
09. Answer And Answer
10. The Revenge of Surf Queen
11. Finder
12. Living Dying Message
13. 砂の惑星
14. キャンドルの灯を
15. カモメ
16. ハートに火をつけて
17. Vampiregirl
18. Beautiful Target
19. 新しい光
20. Punishment