今年で12回目を迎えた東京キネマ倶楽部での年末ライブ。森雅樹(G)、THE GOSSIP OF JAXX、そしてサポートメンバーの滝本尚史(Tb / ザ・ショッキング)と後関好宏(B.Sax / 在日ファンク)によるインストナンバーから始まり、妖艶なジャズカバー「The Sweetest Sounds」でバルコニーから中納良恵(Vo)が姿を現すと、場内は一気に沸き立つ。「YoYoYo! 東京キネマ倶楽部、元気か!? 今日も満員御礼! マヤ暦も終わる言うて終わらへんかったなあ」と彼女らしい挨拶を経て、ステージでは美空ひばりがオリジナルの「日和下駄」や数年ぶりにライブで演奏する「MR.RICHMAN」など、「Midnight Dejavu」ならではのディープな選曲を豪華なアレンジで聴かせる。
MCでは、中納が先程のマヤ暦の話題にちなんで「世界が終わるってなったら何して死にたい?」とメンバーに訊いて回る。森は「このステージで、よっちゃんとライブしながら…… って感じちゃう?」と照れ笑いを浮かべ、ほかのメンバーも演奏しながら死にたいと答える中、当の中納は「私はスイーツとか食べながら死にたい(笑)」と話して、フロアは和やかな空気に包まれた。
中盤では、メロウでアダルトな魅力たっぷりの「チェルシーはうわの空」「色彩のブルース」などを歌唱。ここでは来年4月発売のニューアルバム(タイトル未定)より、シンプルな思いをつづった「水中の光」をいち早く披露する。ライブ中、唯一中納がピアノを弾くシーンとなった。なお現在NOFRAMESのYouTube公式チャンネルでは、24日公演の同曲のパフォーマンス映像が公開されている。
その後は「じゃあもうちょっとあったまろか! 楽しみは用意されてるもんじゃないんだよ。楽しみは自分で持ってくるんだよ!!」という言葉をきっかけに、アッパーなパートへ突入。この日は開演前のDJを
アンコールでは、冒頭で使ったバルコニーにEGO-WRAPPIN'とブラスセクション4人が立ち「黄金のビギン」を披露。かつて東京キネマ倶楽部がグランドキャバレーとして営業していた昭和にタイムスリップしたような光景が広がり、観客はその世界にうっとりと酔いしれた。そして中納は「今年もキネマ倶楽部でやれてよかった。また来年も心優しく過ごせたらいいなと思います。みんなに幸あれ! メリークリスマス&ハッピーニューイヤー!」と話して、最後の曲「a love song」を歌唱する。甘く優しいこの曲で多幸感が充満した場内には、羽のような雪の演出がフワフワと降り注いでいた。
なお今年の「Midnight Dejavu」は大阪公演もあり、28、29日に大阪ユニバースにて開催される。
EGO-WRAPPIN' live Midnight Dejavu
2012年12月22日 東京キネマ倶楽部 セットリスト
01. OPENING
02. The Sweetest Sounds
03. 日和下駄
04. Crazy Fruits
05. BRAND NEW DAY
06. Baby You're a Jive Cat
07. あしながのサルヴァドール
08. MR.RICHMAN
09. Nervous Breakdown
10. サイコアナルシス
11. チェルシーはうわの空
12. I walk in my sleep
13. 水中の光
14. 色彩のブルース
15. love scene
16. Adorable you
17. 黄昏を遊ぶ猫
18. 雨のdubism
19. くちばしにチェリー
20. GO ACTION
<アンコール>
21. 黄昏のビギン
22. I wish you love
23. a love song
※記事初出時、一部アーティスト名や曲名の表記、事実関係に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
■EGO-WRAPPIN'「水中の光」@2012.12.24東京キネマ倶楽部
リンク
- EGO-WRAPPIN'
- EGO-WRAPPIN' | TOY'S FACTORY
- EGO-WRAPPIN'「水中の光」@2012.12.24東京キネマ倶楽部 - YouTube
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
音楽ナタリー @natalie_mu
EGO-WRAPPIN'、幸せの雪降る12回目の年末キネマ倶楽部 http://t.co/M5D2Nd2f