二度目のゴーイング桶川ライブで先輩&後輩コラボ実現

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GOING UNDER GROUNDがメンバーの故郷・埼玉県桶川市で行うスペシャルライブ「ふるさとLIVE『荒川わたれ2』」が11月13日、桶川市民ホールで開催された。ナタリーではこの日、リハーサル時からバンドに密着。ライブ終了までの様子を時系列に沿ってお届けする。

地元・桶川で桶川高等学校吹奏楽部と共演したGOING UNDER GROUND。

地元・桶川で桶川高等学校吹奏楽部と共演したGOING UNDER GROUND。

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松本素生(写真左)と、熊谷出身の加藤ひさし(右)。

松本素生(写真左)と、熊谷出身の加藤ひさし(右)。

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松本素生(写真中央)

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GOING UNDER GROUND

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ライブ終演後、楽屋にて記念撮影。

ライブ終演後、楽屋にて記念撮影。

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■12:00 桶川市民ホール前

この日は桶川市民ホールや駅西口公園にて市民イベント「おけがわ国際フェア2011」も同時開催。ワールドマーケットに世界の料理屋台がずらりと並ぶ中、一際異彩を放っていたのがGOING UNDER GROUNDのメンバーが出店した屋台だった。ここではメンバーのソウルフードである「スタカレー」を、中澤寛規(G, Vo)と石原聡(B)が販売。オープンと同時に屋台の前には長蛇の列ができあがり、ファンはメンバーが学生時代から慣れ親しんだスタカレーを堪能した。

また、バンドと桶川のさまざまな商店とのコラボレーションウォークラリーも展開された。このウォークラリーは参加店の店頭に貼られたバンドのポスターに書いてあるキーワードを集め、謎を解いていくというもの。メンバーの私物やサイン入りオフィシャルグッズなどが用意され、正解者の中から抽選でプレゼントされる。

こうして、桶川市民ホール周辺では年に1度のスペシャルライブを祝福するさまざまな企画で、集まったファンを楽しませた。

■14:30 ライブリハーサル開始

メンバーが会場入りし、しばらくしてからライブのリハーサルがスタートする。この日はサプライズ演出として、メンバーの母校・桶川高等学校の吹奏楽部部員がライブに出演。サポートメンバーのHARCO(Key)を加えたGOING UNDER GROUNDは、客席で後輩たちが見守る中「ダイアリー」「ナカザのロック☆」など演奏し慣れた楽曲で各楽器の出音を確かめていく。そして、この日出演するゲスト2組とのリハーサルを済ませると、最後にオープニングの確認をし、2時間近くにわたる綿密なリハーサルは終了した。

■17:10 ライブ開演

リハーサルが若干長引いたこともあり、予定より5分遅れた16:35に開場。会場を大勢の観客が埋め尽くす中、17:10にオープニングSEが大音量で流れ始め、ステージ上にメンバーが1人、また1人と登場した。そして、河野丈洋(Dr, Vo)が叩き出すビートにあわせて松本素生(Vo, G)がステージに現れると、オープニングナンバー「ハートビート」がスタート。サビでは観客が大合唱し、ライブ冒頭を華々しく盛り上げた。

バンドはそのまま間髪入れずに、2曲目「Madonna」に突入。2コーラス目では松本に代わって河野がボーカルを取るサービスぶりを発揮し、観客を魅了した。

最初のMCでは中澤が「今年も帰ってきたぜ、ただいま!」と桶川のファンに向けて挨拶。続けて松本が「無事今年もやることができました。ワンマンライブ自体が久しぶりなので、楽しんでいきましょう」と観客に告げると、松本、中澤、河野の3人でボーカルを取る「サイドカー」を演奏し始めた。3人の心地よいハーモニーが会場を包み込んだところで、未発売の新曲「1998」がいち早く披露され観客を喜ばせた。

2度目のMCでは、松本が「いろんな人の協力で、今回も『ふるさとLIVE』が実現しました。1回目はテンパってたけど、今年は余裕を持って動いていたら『地元でこんなライブができるなんて、こんなにありがたいことはない』と気付くことができた」とコメント。そして、ステージ上に桶川高等学校の吹奏楽部部員46名と顧問の計47名をステージ上に呼び込み、総勢52名で「STAND BY ME」「トワイライト」をセッションした。母校の後輩たちと一緒に演奏することができたためか、ステージ上のメンバーの表情は笑顔であふれていた。

感動的なコラボレーションを披露したゴーイングと吹奏楽部の52名に向けて、客席からは盛大な拍手が送られる。吹奏楽部がステージを降りると、松本は「こういうのは桶川ならではなので、また来年もやりたいね」と発言。続けて「ここからはしっとり聴かせる曲が続くので、みんな座って聴きませんか?」と観客に語りかけ、ゆったりした雰囲気の中で「shining」「その事、少女」「モンスター」といった楽曲を演奏した。

ミディアムナンバーで会場がクールダウンしたところで、松本が「もう1人、埼玉が誇る大先輩を呼んでます」といってTHE COLLECTORSのフロントマン、加藤ひさしをステージに呼び込む。すると、派手な衣装を身にまとい、台車の上に座った加藤がスタッフに押されてステージ袖から登場。松本との軽妙なトークを交えつつ、加藤は「60年代のエレキブームの頃にTEISCO(テスコ)というギターメーカーがあって、桶川に工場があったんです」とTEISCOギターを持ち出し、自作の「TEISCOの歌」を歌い会場の笑いを誘った。そしてゴーイングと加藤は、2006年のTHE COLLECTORSのアルバム「ロック教室 ~THE ROCK'N ROLL CULTURE SCHOOL~」に松本が提供した楽曲「19」をセッション。続けて、THE COLLECTORSの名曲「世界を止めて」を一緒に歌い、会場を大いに盛り上げた。

加藤がステージを降り、再び5人編成になったGOING UNDER GROUND。「まだまだぶっ飛ばしていこうと思ってるけど、準備OK?」という松本の煽りに続いて、ヒットシングル「LISTEN TO THE STEREO!!」、中澤がリードボーカルを務める「ナカザのロック☆」で会場の熱気は急加速していく。「Holiday」では恒例となったタオル回しも行われ、アットホームな会場内がさらに一体感を増していった。

そしてライブ本編終盤では、松本の「ずっと聴ける曲だから、いつもそばに置いておいてください」という挨拶を経て、発売されたばかりの新曲「愛なんて」を披露。HARCOの弾くピアノをバックに、松本は感情を込めて歌い上げた。感動的な空気の中、「kodama」でライブ本編は終了。ライブ開始からすでに2時間半が経過していたが、時の流れを感じさせない濃厚なステージに対して観客は惜しみない拍手を送った。

アンコールでは、「もし来年アルバムが出るなら、必ず入るだろう」(松本)という新曲「コーンフレイクダイアリー」を演奏。ノイジーなイントロから軽快な曲調へ、そしてサビではストレートなロック調へと変化していくアレンジからは、GOING UNDER GROUNDの新たな魅力を感じることができた。バンドのネクストステージを提示したあとは、「うれしいとき、悲しいとき、嫌なことがあったとき、また俺たちを呼んでくれ」という松本の言葉に続いて代表曲「ダイアリー」を披露。バンドサウンドをかき消さんばかりの大合唱が会場に鳴り響き、観客の熱気は再び沸点へと到達したところで、ライブは終了した。河野は「地元でやるからには、ただやるわけにはいかないので。今日は全53人でやれて、AKBを超えた!(笑) 来年も絶対やろう」と言ってステージを降りた。

会場の灯りが点き、ライブは終わりを告げたものの観客は一向に帰ろうとしない。再びアンコールを求める手拍子が鳴り響く中、GOING UNDER GROUNDのメンバーが駆け足でステージに現れた。そして会場の灯りが着いたままの状態で、本当に最後のナンバー「LONG WAY TO GO」を爆音でプレイ。会場中が笑顔で満ちあふれる中、約3時間におよぶふるさとライブは幕を閉じた。

■20:15 終演

楽屋には重要なライブを無事終え、安心した表情を見せるGOING UNDER GROUNDのメンバーの姿が。記念撮影を終えると、彼らはHARCOと加藤ひさしとともに桶川高校吹奏楽部のメンバーが待つ控え室へと向かった。黄色い歓声と大きな拍手で迎えられた彼らは、「また来年、一緒にやろう!」と挨拶。その後は記念撮影や握手などで生徒たちとの交流を深め、ライブ成功の余韻に浸った。

ステージを降りる際、「今日はありがとう! 来年も絶対またやろう!」とファンに笑顔で語ったGOING UNDER GROUNDのメンバー。「いつか埼玉出身のアーティストを集めて、フェスとしてやりたいよね」とも話していただけに、今後の展開に期待したいところだ。

GOING UNDER GROUND ふるさとLIVE「荒川わたれ2」
2011.11.13 桶川市民ホール セットリスト

01. ハートビート
02. Madonna
03. RAW LIFE
04. サイドカー
05. 1998 [新曲]
06. アゲハ
07. STAND BY ME [with 桶川高等学校吹奏楽部]
08. トワイライト [with 桶川高等学校吹奏楽部]
09. shining
10. その事、少女
11. モンスター
12. 19 [with 加藤ひさし]
13. 世界を止めて [with 加藤ひさし]
14. LISTEN TO THE STEREO!!
15. ナカザのロック☆
16. Holiday
17. my treasure
18. 同じ月をみてた
19. 凜
20. 愛なんて
21. kodama
<アンコール>
22. コーンフレイクダイアリー [新曲]
23. ダイアリー
<ダブルアンコール>
24. LONG WAY TO GO

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