昨年は「NANO-MUGEN CIRCUIT 2010」と称した全国5公演のツアー形式で行われたため、横浜アリーナでの「NANO-MUGEN FES.」開催は2年ぶり。期待のニューカマーからアジカンメンバーがリスペクトする大御所まで、バラエティ豊かなラインナップが豪華競演を繰り広げた。
初日16日は初出演の
もはや「NANO-MUGEN FES.」には欠かせない存在となったTHE YOUNG PUNX!とPHONATのコラボライブに続いては、アジカン・喜多建介(G)をゲストに迎えたASHのステージ。お互いがこの競演を存分に楽しんでいることが伺える、多幸感に満ちたパフォーマンスが繰り広げられた。
オーガナイザーのアジカンはトリ前に登場。1曲目「新世紀のラブソング」で場内を徐々に温め、その後はアッパーチューンを連発しオーディエンスのテンションを一気に上げていく。後藤は東日本大震災を受けての自身の思いを語り、「今日はみんなも心をよみがえらせるというか、生き返って帰ってください」と呼びかけた。そしてこの日のフィナーレを飾ったのはWEEZER。リヴァース・クオモ(Vo, G)は「日本の映画、大好きです!」と日本のオーディエンスに向けて挨拶し、「となりのトトロ」や「崖の上のポニョ」の主題歌を日本語で歌って会場を和ませる。その一方「Hash Pipe」「Pork And Beans」といった圧巻のナンバーで、観客を感動に導いた。後半ではリヴァースがステージから飛び降り、スタンディングエリアでオーディエンスにもみくちゃにされながら熱唱するシーンも。フェスらしい破天荒な盛り上がりの中、1日目が終了した。
2日目、17日のトップバッターは初出演の
中盤で登場したのは
トリ前で登場したMANIC STREET PREACHERSは、2009年の出演キャンセルを経てのリベンジを果たすライブを展開する。迫力あるサウンドでオーディエンスを飲みこんだ後、いよいよ大トリのアジカンが登場した。静けさを漂わせるオープニングSEから一変、「リライト」で爆発的に幕を開けた彼らのライブは、最新曲「All right part2」や懐かしのナンバー「N.G.S.」まで幅広いセットリスト。後藤はこのフェスを無事に迎えた心境を「震災が起きて『ああ、今年もうNANO-MUGENできないかもな』って思ってたんだよね。音楽をやること自体が不謹慎みたいな雰囲気があって、心が折れちゃって。でも大事なのは自分がどうしたいかってことだから、7月中旬で俺は完全復活する!って決めて、やることにしました」と語り、場内から大きな拍手を浴びた。
アンコールでは「ループ&ループ」と、初日のライブで最初に披露した「新世紀のラブソング」を披露。これからも前に進もうとする彼らの意志を感じさせる演奏で、2日間のフェスを締めくくった。
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音楽ナタリー @natalie_mu
アジカン主催「NANO-MUGEN FES.」で貴重コラボ連発 http://natalie.mu/music/news/53461